東京福祉大学

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交換留学生(台湾・高雄大学)の鍾 静フン(しょう せいふん)さんが帰国
しょうさん


   東京福祉大学 伊勢崎キャンパス
    教育学部 教育学科 

   台湾:高雄市出身
    高雄大学東亜語文学系日本語専攻3年






 日本語の教師になるのが夢と語っていた彼女が、早くも帰国の時を迎えた。
 「あっという間に時間が過ぎていきました」と語る彼女は充実感に満ちた笑顔で取材に答えてくれた。
本学を留学先として選んだのは、説明会に来ていただいた先生の雰囲気が良かったことと、キャンパスには外国人が少ないと聞いたからだそうだ。「外国人が少なく厳しい環境のほうが日本語が上達すると思った」という彼女に来日当時の覚悟が見て取れた。
 大学で一番印象に残った授業は「日本の文化と言語」。全国の方言を調べ、年齢別にどの程度認識されているかを研究したという。キャンパス内でアンケート調査も実施したそうだ。好きな日本語は「すいません」という言葉。彼女はどこでも礼儀正しい日本の学生が大好きだ。
 「一人で海外で生活することが楽しくなりました」という彼女。本学で学んだ日本語は台湾のクラスメートから「すごく上達したね」と言われました。とうれしい便りも届いた。ここに、彼女の作成した研究レポートがある。是非ご覧いただければと思う。
 こちらをクリック→ https://tabunka-nihon.blogspot.jp/2012_09_01_archive.html

 休みの日には京都や奈良にも行き、浴衣も着こなしてお祭りにも行った。日本の文化に触れ、教師の他にも新たな夢が見つかったという。「旅行会社のツアーガイド」だそうだ。もっと世界を経験して、その国の文化を紹介していきたいという。
来日当時は日本の寿司を味わうことを楽しみにしていた彼女は、今や関西地方の「お好み焼き」と関東地方の「もんじゃ焼き」を愛する留学生に変わっていた。今、一番食べたいものは?と聞くと「お母さんの手料理です」と笑顔で答えてくれた。
 台湾に戻ると、4年生としての新学期が始まる。
「これからもっともっと、がんばらないといけない」
力強く語る彼女の向上心もまた、この東京福祉大学で手にした宝だと思う。
近い将来、「あの日本での半年があったから」と言える日が必ず来るだろう。

「がんばれ!鍾 静フンさん」




 
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