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3.11 東日本大震災から5年をむかえて−東京福祉大学の被災地支援活動ー



震災より5年を迎えましたが、支援活動はこれからも継続してまいります(写真は被災地に捧げるミニ地蔵・メッセージカード作りの様子)


 2011年3月11日の東日本大震災から5年をむかえました。改めて1万5千人を超す犠牲となられた方とそのご家族に心から哀悼の意を表するとともに、避難を余儀なくされ、厳しい生活をおくられている、約17万4千人の皆さまにお見舞い申しあげます。

 東北の被災地では高台の造成など復旧作業が進んでいますが、まだ17万人以上の方々が避難生活を続けており、復興はまだまだと感じています。これまでに教職員や学生たちが、すべての被災者の方々が、自主的な健康づくりや地域のいろいろな活動へ積極的に参加することができるよう支援活動を続けて参りました。まちづくり、コミュニティ形成、産業振興、風評対策など−東京福祉大学は、これからも支援活動を続けてまいります。

被災地支援活動
東日本大震災支援サークル(顧問:社会福祉学部 鈴木教授)を中心にしてさまざまな支援活動を行っています。

《仮設住宅にかき氷と笑顔を》
毎年、夏には気仙沼市の仮設住宅を訪れ、子どもたちや外出できない高齢者宅を訪ね、「体調はどうですか?」と声をかけながらかき氷をふるまっています。学生は「これからも傾聴の技術を磨き、一人でも多くの人が前向きに生きていけるよう支えたい」と取り組んでいます。
>>新聞記事はこちら(PDF)

《子どもたちとの交流》
南三陸町の小学校と交流しています。子どもたちはとても元気で純粋です。みんなたくさん楽しいことをしたくて、勉強も一生懸命したくて。そんな子どもたちと大学での経験を活かしてレクリエーションや学習支援を通じて交流を図っています。早く外で元気に遊び回れる日が来ると信じて活動しています。


《届け!被災地へのメッセージ》
被災地では今もまだ悲しんでおられる方がたくさんいます。ミニ地蔵とメッセージカード、御守木札などに気持ちを込めて制作し、被災地へ届けています。


◇被災学生への支援
東日本大震災で、地震、津波、福島第一原子力発電所事故により被災した志願者や学生を対象に、入学選考料(受験料)免除や授業料免除などの支援措置をとっています。

>>平成28年度 東京福祉大学・大学院・短期大学部 昼間部通学課程 志願者・入学者対象 東日本大震災被災者特別支援措置 

 

啓蒙活動「震災を風化させない!」

《災害(放射能など)と子どもたちの発達に関しての研究》
社会福祉学部保育児童学科長 関口教授は、災害(放射能など)が子どもたち(幼稚園児)の発達や保育に与える影響を研究しています。子どもたちの保育状況を調査していますが、被災地では保育に対して不安や悩みを抱えている保護者の方がたくさんいます。その方々の悩みを聞いてあげることも大切なことです。被災地では周りに悩みを打ち明けられず、「外部の方に聞いてもらえてよかった。」と安心する保護者の方もいます。28年度には調査に関する報告書を発行いたします。このような研究を続けることが、東日本大震災を風化させないことに繋がればと願っています。

《支援活動のネットワーク作りを目指す》
社会福祉学部  北爪講師は東日本大震災の発生当初から災害支援にあたりました。当時はそれぞれの目的、機能を持つボランティア団体が被災者をなんとか支援したいという思いで個別にアプローチした結果、支援の重複が、起きて混乱していました。各団体が連携して状況を把握し、お互いの強みを活かすために調整する必要があると感じたそうです。この経験を元に行政とボランティア団体や福祉系の大学生が連携する動きが始まりました。「ぐんま学生ボランティアネットワーク」もそのひとつです。震災という不幸な出来事をきっかけに、ソーシャルワーカーの仕事の重要性が再認識されています。将来的には『支援のデパート』を作り、必要な支援をすぐに行動に移せるパッケージで提供できるようにしたいと考えています。




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