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2016年度 第4回FD特別研修会を実施




東京福祉大学では、2000年(平成12年度)開学当初から、学生の学習能力や教育効果を高める方策の一環として、教員研修会や授業見学を行いながら教員の授業内容・方法を改善するなど、全学を挙げて実践的なファカルティ・ディベロップメント(FD)に取り組んでいます。今回は、11月17日(木)に伊勢崎キャンパスで開催された、2016年度の第4回FD特別研修会について紹介いたします。

>>ファカルティ・ディベロップメントとは(外部サイト)
過去のFD研修会の様子 >>第1回  >>第2回  >>第3回


はじめに、藤田学長が「FDは本学の大きな特色の一つであり、世間の注目も高まってきています。研修会では学生の能力を向上させる授業法を学び、授業の改善に努めてください。」と述べました。
今回は、前回に引き続き「全員が参加できるディスカッションのやり方」というテーマで、3つの班が模擬授業を行いました。司会は、FD専門部会・副部会長の木村講師が務めました。



1番目の班は、まず2人組で意見を伝え合ってからグループ内で相手の意見を説明するという授業方法を紹介。全体の中では発言しにくくても、1対1の小グループから始めることで話しやすい雰囲気になるねらいがあるとのこと。賛同の声がある一方、「他の人の意見を説明するのは、実際うまくいくのか」「学生の意見が十分でなかったときはどう対応するのか」といった質問も出ました。




2番目の班は、ランダム関数を使って毎回席順を変えているということで、教員がメモを書き込める仕様の座席表を紹介。この方法については、非常に使いやすく、参考になったという意見が各所で挙げられました。ただ、名前を覚えづらいため、この方法を生かして学生とどう関係を作っていくかが大事だという意見も出ました。



3番目の班は、穴埋めなどのクイズ形式のプリントを使って前回の復習からスタート。その後、グループごとにワークシートを配り、リーダーや書記などの役割分担を決めることで全員参加を目指しました。教員があえて1つだけ答えを言わなかったことに対しては、次の時間までに学生に学習意欲を持たせることができるとの評価を受けました。しかし、役割分担だけでは参加しない学生もいるので、意欲の低い学生をどうするのかとの指摘もありました。


講評として、FD専門部会・部会長の成田教授は「ディスカッション(討論)ではなく、意見交換で終わっている場合が多い」と、疑問を呈しました。さらに、「全員参加型にするには具体的にどうすべきかが分かりにくい」と指摘。学生を主役にした授業の展開や、発表終了後の学生の参加の仕方などにも言及し、さらなる考察の余地があるとしました。




第5回FD特別研修会は、来年1月19日(木)に開催予定です。