2025大学院ガイドブック
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選択科目群│教育学研究科教育学専攻修士課程│ 教育行政学特論[2]教育情報学特論[2]生涯学習・社会教育学特論[2]特別支援教育特論[2]生涯発達心理学特論[2]生徒指導特論[2]学級経営学特論[2]子ども家庭福祉特論[2]教育情報メディア演習[2]多文化共生教育特論[2]異文化理解特論[2]異文化コミュニケーション演習[2]比較教育文化演習[2]教育保健学特論[2]学校看護学特論[2]教育健康学特論[2]教育行政学の理論上の問題を検討するとともに、個々人が享受してきた教育行政・制度に関するものの見方や考え方を問い直すことを目的とする。さらに、今日の教育行政学が対象とすべき教育行政の当面している実践的な諸問題について、文献、資料等を通して検討し、問題解決に向けた討議する力・提案する力を養う。脳の工学的なモデルである人工ニューラルネットワークを用いて、コンピュータに汎化能力をもたせる問題を数学的に論じる。すなわち、問題の数学的定式化の仕方、その解法、得られた解の解釈について論じる。また、丸暗記学習と汎化能力を獲得する学習の関係についても論じる。「生涯学習・社会教育」に関する理論ならびに歴史的、政策的変遷について国際比較の観点から概説する。同時に、地域社会の住民の学習活動を支える専門職員である「社会教育主事」「司書」「学芸員」の役割について学び、学校と地域との連携や行政・民間レベルでの様々な取り組みを通じて、実践的研究課題について理解を深めることをめざす。学習困難児の特性や研究の動向、学習上の困難と行動との関係などを講義や文献講読を通して学び、児童精神医学、発達心理学等周辺分野からの知見を取り入れながら、実態把握から課題設定・指導方針につながるプロセスを学び、学習困難児に効果的な教育プログラムの作成および実践研究の進め方についての知識・技能を身につける。長いスパンで発達を考え、生涯をより良く生きるために心理学の知見をどのように獲得し、生かすかを考え、学んでいく。健康で豊かな人生を生きるために何が必要か。ライフステージにおける目標とはなにか。どのようにそれを達成していくか。また、生涯教育の現状と方法や「老い」について理解を深めるなかで、人が向上するとはどのようなことかを考えていく。生徒指導は、学校教育の根幹を支える重要な教育活動であり、すべての教師がすべての児童・生徒を対象に行うことが大切である。そこで本講義は、①生徒指導、②進路指導も含むキャリア教育、③教育相談について、その理論的枠組みと現状及び課題について考察する。学年学級経営のための基本的な事項について明らかにするとともに、学年学級をマネジメントしていくべき観点を明らかにし、心を豊かにする学年学級経営について探究する。学校外教育の果たす役割や意義について、特定の地域をモデルに調査を行い、地域と子どもたちの結びつきを把握する。さらに、学校外での教育のあり方についてこれまでの研究と取組みを踏まえてプランを作成する。インターネットを用いたeラーニングやモバイル学習などの教育メディアが学習に与える影響について、教育工学の分野の論文を中心に解説する。各種メディアに応じたデジタルコンテンツの特性・機能・意味を理解するとともに、マルチメディア社会における個人の役割や、人間の感性へ与える影響などについても理解を深める。世界各国が現在まで抱えてきた多文化共生教育の課題や解決策に目を向けると共に多文化共生の理念と構造・課題を扱い多文化共生教育の本質を考察し、現代の多文化化する日本の教育現場における多文化共生教育の実際の課題と教育的取り組みについて様々な角度から具体的に検討していく。アメリカの移民社会の教育状況には、わが国の教育現場の状況との共通点が多々みられる。文化の違いを超えて教師の資質や能力はいかにあるべきか、教育はどのようにあるべきかを考察する。昨今、日本の学校教育を受ける外国人児童生徒数が益々増加しつつある中で、異文化コミュニケーションを理論的、実践的に理解することは現場の教員にとって非常に重要である。価値観や信念の違いがもたらす異文化間衝突の原因やその対処法といった実践的な領域を扱う。本講義では、わが国や諸外国における芸術教育(音楽、美術、言語)の文化比較を通して、異文化理解や多文化共生についての学びを深めていく。芸術に特化して論じるのは、芸術は創造的であり、民族の境界を越えて人々に訴え、社会を活性化させていく力があると考えるからである。実際の授業では、諸外国と我が国の音楽フェスティバルや教育、言葉や五感による表現の体験とコミュニケーションという観点から考察していく。人間の生涯にわたるよりよい「命の存続」とは何かを問い、看護学や公衆衛生学、学校保健学などの諸科学を基盤にした「教育と医学」の融合を図る。また、人間の「命の存続」を、そのライフステージ毎の特性を考えると共に、「命」そのものを育む「環境」について、内面(内部環境)、学校環境、家庭環境、地域環境、国際環境、さらには、人間生態系として捉え直すことを試みる。本科目においては、児童生徒の心身の発達過程における看護の理念の重要性に着目し、 学校に特化した看護のあり方について深く考察する。また、学校の教育活動の一環としての看護のあり方について議論することを通して、保健室や養護教諭の視点を大事にしながらも、学校全体や地域といったより広い視野からの看護支援について検討する。今日では、ストレスなどによる心身症の低年齢化、心身不調が多くなっている。心身不調を予防・回避し「よりよく生きる力」を体得することが大切であり、養護教諭は理論的な背景を元に支援実践方法を確立させる時期に来ている。このような現代的な健康課題について文献研究を行い、「私の健康相談論」を作り出すことを目的とする。[ ]:単位数教育学領域子ども支援領域多文化共生領域養護教諭専修11

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