1.研究領域と課題の設定 研究テーマを決める際は、幅広い領域から、興味ある具体的な研究目的・課題へと絞っていくことになります。 課題設定では、自分が興味を持っている課題について書かれた文献を読んでみると同時に、自分が研究したいと思うようになった研究目的・課題を質問の形に置き換えて、具体的なイメージを持たせていきます。 <課題設定の例> 社会福祉学専攻の場合 高齢者・障害者・児童福祉等の分野、またはケースワーク・グループワーク等 の援助方法など 臨床心理学専攻の場合 個人の心理的問題と発達、家庭関係、障害者の心理や心理療法など 児童学専攻の場合 児童の発達・発育や子育て支援など 教育学専攻の場合 いじめや学習意欲の減退、環境汚染の児童への影響など教育現場で生じる様々な現象を国際的視野に立って解決していく方法など 2.情報収集 ある程度自分の研究目的・課題が決まったら、先行論文などの情報収集を行っていきます。自分の研究目的に関連しそうな文献数本の中から最も適切なものを2本程度選びます。適切な論文をおおまかに読むことにより、選んだ課題の範囲について理解できるようになり、研究目的・課題をより絞っていく助けにもなります。最初の文献調査を行った結果、研究目的・課題を変えることも可能です。 3.研究課題を精練する 情報収集の結果と調べたい目的を、再度以下のようなポイントで精練していきます。 ❶研究目的・課題は社会福祉学・臨床心理学・児童学・教育学に関連しているか。 ❷どうしてこの研究目的・課題が重要であるのか。 ❸研究目的・課題について明らかにすることによって、何かの実践の改善に対して強い影響を与えるのか。 ❹この研究目的・課題には適切かつ合理的に答えを出すことができるのか。また、限られた時間、財源で行うことが可能であるか。 4.本格的な研究の開始 ここで精練、改善した質問を、クラスメート、指導教員などに見せ、批評を受け、本格的な研究に向け、さらなる文献調査を行い、研究スケジュールを作成し、研究論文の作成にとりかかっていきます。※スケジュールは2024年度例。変更となる場合があります。修士の学位を取得修了春期オリエンテーション・ホームルーム・履修方法・課題研究(修士論文)のガイダンス4月末日修士論文題目届提出11月中旬修士論文草稿審査委員会へ草稿を提出4月下旬研究指導教員希望届提出心理学研究科は7月下旬2月中旬修士論文構想発表会に向け、研究計画書を提出7月中旬修士論文中間発表会に向け、さらに精練した研究計画書を提出1月中旬学位申請書・修士論文 提出5月下旬研究指導教員決定心理学研究科は9月下旬2月下旬~3月上旬修士論文構想発表会8月下旬修士論文中間発表会2月中旬口頭試問6月~課題研究授業開始心理学研究科は秋期10月中旬修士論文題目変更届提出3研究テーマ設定から修士論文作成までの流れ1年次スケジュール2年次スケジュール
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