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2018.09.29

本学教員が日本特別活動学会からの表彰を受けました

 日本特別活動学会が主催する「第4回実践事例募集」に、本学の藤原寿幸講師(教育学部)が応募し、『全国に推奨するにふさわしい事例である』との高い評価を受け表彰されました。
 受賞者全7名の表彰式は8月25日、武蔵野大学(東京)で開催された日本特別活動学会第27回大会総会において盛大にとり行われました。


 平成4年に設立された日本特別活動学会は、学級活動やホームルーム、クラブや学校行事などの特別活動の教育的意義や内容・方法、教師の指導のあり方等について多角的に研究・分析をしています。学生や学校教職員、研究者、行政関係者、一般社会人など多様な人々が協同して取り組んでいるのが特長です。実践事例の募集活動は、学会として優れた特別活動の指導実例を発掘・収集し推奨することによって特別活動の意義と成果を全国にアピールし、普及と発展に寄与することを目的としています。

 藤原講師は、前任の小学校での事例を「学級全員でつくろう 1年間大切にできる学級目標―小学校2年生における事例―」と題してまとめ上げ応募。使える用紙は3枚までという制限の中で、学級だよりの活用や教室の床全体を使ったKJ法(仲間分け)の実施などにより、クラス全員で学級目標をつくる過程やその効果の表れを記しました。また、このクラスで実施された学級満足度尺度(QU)では、「学級生活満足群」に判定される児童が93%(全国平均41%)という結果となっており、数値的にも非常に有効な事例であることが裏付けられています。

「子どもたちの取り組みを形にしたかったというのが応募のきっかけです。学級目標を教師が一方的に決めるのではなく、子どもたち全員で考えて、自分たちのクラスを自分たちで決めた目標で引っ張っていく。全員で決めた目標だからこそ、大事にできるとも考えます」と藤原講師。実践記録を残してあるため、内容をさらに発展させて研究を深めていくそう。また、昨年に引き続き、今回は2度目の受賞とのこと。「応募資格がある限り、チャレンジしていきたいですね」と笑顔で語りました。