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全体ミーティング 中島総長 講話概要(2021年10月7日(木)15時15分~15時40分)

1.高校訪問について

 公務員試験や教員採用試験に、学生がより多く合格する大学にしないと東京福祉大学は生き残れず定員割れしてつぶれてしまうと考え、今年の1月半ばから、公務員講座や教員試験対策講座の授業を見学し、担当の教員を指導してきました。いい大学として評価されるには、世間が認める難しい公務員試験、教員採用試験への合格や国家資格の取得など、教育実績を示すことが大事なのです。

 特に日本の大学の先生方というのは、基本的には学生へ対して一方的に熱心に説明するのが特徴で、説明のポイントを学生が理解しているかをあまり気にしないことが多いのです。「今日はここまで終わらせなければならない」というところまで、どんどん進んでしまい、結果としてよく理解しない子とそうでないよく理解する子が教室で分かれてしまうのです。
しかし、私の書いた著書『できなかった子(生徒)をできる子(学生)にするのが教育』のように、できない子こそがお客さんであるので、できない子をわからないまま放置してはいけません。授業終了時の理解したかどうかを試す確認テストでは、学生全員が満点を取れるようにしなければならないのです。

 今日は、八王子の高校を訪問し、本学の学生からは、教員採用試験では80名、公務員試験では65名もの多数が一次試験を突破したと高校の先生に話をしてきました。今後公務員保育士の合格発表も控えているので、公務員試験の合格者は、65名からさらに増えるかもしれませんが、これらの結果を高校訪問で進路指導の先生に見せ、合格者の出身高校のランキングも一緒に見てもらい、「先生、このランクの高校生が本学に入り、この学生たちが合格するように指導しています」と伝えるのです。本学に入学する学生には、小中学校のときに塾に行かなかったような子や、いい高校に行っていない子、どちらかというと母子家庭や貧困家庭の子が多く学んでおり、高校のランクはCDEFの学生がほとんどです。

  また、他の大学では、正規の授業料の他に30万円程度別途授業料を取って公務員講座を開講していますが、本学では、公務員試験対策講座や教員採用試験対策講座は授業内に組み込まれており、正規の授業料の年間140万円のみで受講できます。本学の講座では本学の教員が教えます。その教員には私が公務員試験や教員採用試験に合格できる教え方を教えることで、学生をできない子でも点が取れるできる子にするのです。例えば、数的判断は、ちゃんと教えれば全員が満点を取れます。数的判断でしっかり点が取れれば、公務員試験に合格しやすくなります。

  こういった積み重ねの成果が教員と公務員試験の合格者数に表れており、高校訪問先の進路指導の先生に「先生の学校から過去に入学した学生がこうして公務員に合格していますよ。ですから、10人、20人は推薦してください。」と説明すると「このようなできなかった子をできる子にする教育内容の素晴らしい大学があったのか」と非常に驚かれます。このように、高校の進路指導の先生にアピールすれば、進路指導の先生からも「こういう高校からもこれだけ合格することができるのですね」と驚かれるので、本学の入学課の職員にも、もっともっと生徒が本大学に入学して来てくれるよう高校訪問の説明方法をよく指導をします。

 

 

2.博士後期課程の指導について

 最近気づき、驚いたことがあります。それは、本学の社会福祉学研究科の博士課程後期の院生では、来年修了しそうな学生が、私が指導した一人を除き、誰もいないということです。 今までは遠慮していましたが、考え直し、今後は私も博士課程の学生指導と教員の指導を行います。私は文部科学省の博士の論文指導ができるDマル合審査に合格しております。私がアメリカで博士号を取得した時は大学院の教員からもの凄く厳しい指導を受け、どうしたら博士号を取れるかは身に染みてわかっています。

 日本の大学院の場合は、例えば東京大学などもそうですが、大学院の教員は自分の研究は行うが、学生に博士を取らせるために、「こうしたら良い」という指導は殆どしないそうです。

 本学の大学院の先生方の指導を見ても、学生の論文に「これはいけない。あれはいけない。」とケチを付ける指導はするが、「こうすれば博士論文が良くなり、博士が取れる」とった指導を行っていないことが今回分かりました。一方で、私の在籍していたフォーダム大学の教員は、私に書き直しを何度もさせて、博士号が取れるように熱心に指導してくれました。だから、私は博士論文の書き方が良くわかっているのです。余談ですが最終の口頭試問の時は、私1人に対して2時間の持ち時間があり、教員から色々な質問をされることを想定して120問分の解答の準備をしていました。「一つの質問をされたら、次の質問が来ないよう二時間最初の問に答えなさい」と教員からアドバイスを受けました。私は、教員からどんどん次から次に質問されたら困ってしまうので、最初の質問に二時間かけて答え、口頭試問を終え、外に出されて待機しました。しばらくしたら呼ばれて「Congratulation! Dr.NAKAJIMA」と、そこで初めてドクターと呼ばれた時は、世界の景色が変わって見えました。

 このように、博士課程では、学生が書きたいこと、興味があることをどのように、博士論文になるように組み立て上げることができるか、ということがポイントで、日本での指導法のように学生が書けない内容を強要したり、ケチばかりつけたのでは博士論文が仕上がりません。

 冒頭でも話したとおり、本学大学院の博士課程では、来年度は私が指導した一人しか博士号の取得者がいません。中には、8年も在籍していて論文が仕上がらないという学生もいるようです。ですから、私も博士論文の指導を院生に対して直接行い、同時に先生方に博士論文をどういう風に指導するかを教え、私の大学から博士課程修了者を多数出し、東京福祉大学にいけば博士号が取得できるのだ、という学問的にも良い大学にしていかなければならないと考えています。 なお、博士も取りたいと考えている本学の教員がいましたら、是非博士課程に応募していただきたいと思います。今までは博士論文を直接見ませんでしたが、今後は見ることをお約束し、皆さんの博士号取得を応援し、博士号を取れるようにします。そうすれば、大学のレベルがもっと上がり、本当のアカデミックな大学になるでしょう。 25年前に『できなかった子(生徒)をできる子(学生)にするのが教育』の本を書きましたが、そこで述べたのは当時日本では前例がなく、現在では日本の文部科学省でも認め提唱しているアクティブ・ラーニングです。私は本当の教育者として、学生さんたちのお役に立ちたいと思います。これが世間のお役に立つことに繋がります。ですから、本学でももっと博士の学位を取れるように、自分の興味のあること、書きたいことで博士論文を書き、短い時間で博士の学位を取れるように、博士論文の書き方のコツを学生と教師にお教えします。 そして、教育の質をさらに充実させられるよう、大学の総長として、学長として、理事長として責任を持ち、教職員の皆さんの役にも立ちたいと考えています。 先生方におかれましても、その気持ちを持ち、今後は私も博士課程の教育に参加しますので、気持ちを切り替えてさらに努力をしてください。

 

 

以上