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中島恒雄総長・学長から報告とメッセージ

大学院授業見学 兼 教員研修会の実施について

 下記の要領で第1回の大学院授業見学 兼 教員研修会を行いましたので皆様にご報告します。

  当該授業はZOOMを用いて遠隔授業で行われました。この授業の担当教員が学生に教えるところに、私が横に同席して担当教員に効果的な教え方を直接指導しながら授業を行いました。

 あわせて、同授業を分担して担当する心理学研究科教員と他の学部および大学院研究科の教員と一部の職員もZOOMで授業見学(教員研修会) に参加しました。

 今回の研修会は第1回目ですが、教育内容をより良くするため、大学の改善改革に繋がっています。研修会に参加した教員(一部職員も含む)が、「勉強になった。」「役に立った。」と研修会終了後に書いた感想文で皆述べています。このような効果的な研修会を速やかに企画し実施できるのは、私が理事長と学長を兼務しているからです。以下に代表的な感想文4名分を掲示します。

 理事長と学長が別々では、学内の問題が改善され反映されるのが難しく遅れてしまいます。私が不在であった10年間に、事実として学内に多くの矛盾が生じたものが発見されました。今後は私が矛盾点を一つ一つ改善し、より良い大学にするために努力します。

 本学では国家試験、資格試験に希望する学生の全員合格を目指しますが、今までは指導方法が十分でなかったと言えます。まずこれからはもっと学生を国家試験、資格試験に合格させて、学生本人、ご両親、出身高校の先生方に喜んでもらい幸せになってもらうよう全力で取り組みます。

  本学では、今後も試験対策にかかる授業科目全般の授業見学兼教員研修会を継続して行い、在校生のため本学の教育内容をより良くするための改善改革に努める所存です。

1.授業(教員研修会)について

(1)科目名 「心理学総論特論」
(2)実施日時 令和3年1月9日(土)3、4限
(3)担当教員 心理学部 大学院 講師 新井雅人
(4)対象学生 心理学研究科大学院(通学課程2年生、通信教育課程3年生)
(5)参加学生数 11人(通学課程4人、通信教育課程7人)
(6)研修参加者数 教員41人

2.授業見学(教員研修会)についての資料
教員の感想文
代表的な感想文4通
※感想文は教員のみが書き提出します。

以上
令和3年1月14日
学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教員による感想文

中島総長先生のご指導を受けて学んだことにつきまして

東京福祉大学大学院心理学研究科長
公認心理師養成機関連盟会長
日本臨床心理士会理事
日本臨床動作学会理事長
臨床心理学博士 鶴 光代

 中島総長先生のご指導をいただき、大変勉強になりました。

  試験に合格させることに徹した授業の仕方は、非常に独創的で合理的であり、学生の将来、そして保護者のお気持ちを考えたものであって、素晴らしい指導方法であることをよくよく学びました。

 そして、「試験は学生の能力を試すものではない。」、「試験は学生の能力を伸ばすためのものである。」というお言葉は、まさに名言だと思いました。

 試験対策で、中島総長先生の方法で指導することは、公務員や国家資格等の試験の合格を実現させるだけでなく、学生自身の能力を伸ばし、自信を生み出し、人間として成長させていくことにつながるのだと感じました。

  また、上記以外にも、下記のようなご指導は心に響きました。

  合格するには、暗記を徹底的に行うことであるから、それに向けてのみ指導すること、つまり、「余計なことはしゃべらない」ことが肝要であり、ゆえに、「余分な資料は作らない」ことである。そして、「難しく教えない」ことが重要である。

 中島総長先生の教え方は、時間の配分がよく考えられていると感じました。実際に、今回の研修会で、受講者として学生と一緒に暗記に取り組んだ時に、1問を30秒で暗記するというのは、緊張感をもって臨むということだと実感しました。
学生にとっても、目の前のことに注意を集中して、全力で取り組むという経験になっていると感じました。実際の試験のときも、こうした取り組みの姿勢が合格につながるのだろうと思います。

 研修会の受講学生が、「家で暗記します」といった意見を申しましたが、その時、「大学で暗記するのだ」と、明確におっしゃったのも、時間内に問題と答えを真剣に暗記するには、教室でこうした指導方法の下で行うことが一番効果的だということあると理解しました。

 最後に確認テストを行うことも、試験合格に向けて非常に重要なことと思いました。5分ほどの確認テストをスタートさせて、あと1分になったときに、「あと1分」と具体的告げるのも、残りの時間を意識でき、より一層集中して努力できるのだと感じました。

 その後、全員で、結果を確認するのも、問題と答えを暗記することへのモチベーションを高める効果を上げていると実感しました。

 今回学んだことを、学生に還元して、臨床心理士および公認心理師の合格率を高めていくことに努めていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

1月9日(土)総長先生の授業(研修会)に参加して学んだこと。

社会福祉学部 学部長補佐・准教授
人文科学修士 堀 肇

 

 1月9日(土)に行われた総長先生の授業は、臨床心理士試験対策に関するものであった。以前は、多くの合格者を排出していたが、近年は合格者がほとんど出なくなったということであったが、総長先生の授業に参加してその理由が分かった気がした。

  総長先生の授業は、試験に合格するためには何をすべきか、最も効率的で最短で合格するための方法は何かが明確になっていた。研修会で何度もおっしゃっていたが、「難しいことを簡単にしてあげること」が教師の役目である。臨床心理士試験はもとより、社会福祉士、精神保健福祉士国家試験も、出題範囲が広く、大抵の学生は勉強を始める前にくじけてしまいそうになる。このような学生たちに、合格への道筋を分かりやすく示してあげることが大事である。つまり、何をすればいいのか。必ず合格できると思わせるような指導をして、学生がやる気になって取り組むように導くことが重要であるということだ。

 総長先生の授業は、一つひとつの選択肢について、どこが間違っているのかを明確に理解させ、それをそのまま暗記すればいいのだということを強調されていた。私たち教員は、どうしても間違っている箇所やポイントについてさらに説明をしたがる。それは、ポイントに付随したことも理解しなければ試験に対応できないと考えてしまうからだ。しかし、それはむしろ覚えることや理解すべきことを増やしてしまうことになり、却って学生のやる気を無くしてしまうことになりかねない。つまり、「難しいことを難しくして」教えてしまうのである。暗記とは、文字通りそのまま覚えることであり、暗記を繰り返し、積み重ねて行くにしたがって、理解も進んでいくと考える方が、学生にとって負担は少なく、先に進もうという気持ちになるのだ。総長先生の授業は、説明をせずに分かりやすく暗記の仕方を示しており、学生にとっても苦労することなく頭に入っていくのではないかと感じた。さらに最後の確認テストで全員が満点を取れることによって、学生に自信をつけさせ、合格へと突き進んでいくことができる。

 総長先生の授業を受けて、自分自身の国家試験対策を振り返ると、やはり、まだまだ余計やことを話して、学生を不安にさせているのではないかと反省させられた。また暗記をするには忍耐が必要であるが、学生がそれに耐えて合格を目指せるよう、教員は激励し、指導していくことが重要であることも実感できた。新型コロナウィルス感染症の影響で、大学を取り巻く環境は、ますます厳しくなっていく。このような中、東京福祉大学は学生の将来を第一に考え、希望する資格、試験に合格をして、目標を達成してあげることのできる大学として生き残っていかなければならない。そのためにも、自分が担当する社会福祉士・精神保健福祉士国家試験の合格者数を増やすべく、今回の研修で学んだことを活かしていきたい。

臨床心理士試験対策講座における総長先生の研修会において学んだこと

社会福祉学部准教授
農学修士  荒野多門

 今回の研修会を含め、総長先生の授業に何回も参加してきておりますが、毎回の研修で痛感されるのが、総長先生の指示の明快さと、授業に参加している全ての学生に資格を取らせることに対する並々ならぬ熱意が迸っていることです。心理学の専門資格として、臨床心理士の資格を取得することは、仕事を行う上での必須要件となっているのにも関わらず、現実に資格取得に中々繋がっていない現実を、どのように打破していくのか、今回の研修で学んだことを述べさせていただきます。

  まずは、試験そのものの目的として、「学生の能力を伸ばすためのもの」であると明確に指導されています。試験は「学生を試すためのものではない」ことは、言うまでもないことですが、「能力が身についた」ことを実感する一つの結果が、各授業の最後に行われる確認テストで、満点が取れることを積み重ねていくことであることは、研修で毎回確認させていただいています。

 次に、学生にとって資格取得に一番大切なことは、問題を丸ごと暗記するように徹底させることであります。そのためには、正しい選択肢は文章ごと覚え、誤っている選択肢は正しく直して、正しい文で暗記をしてしまうことです。そのためには、各問いの選択肢と解説を学生に音読させた後、暗記の時間をしっかりと確保することを励行することが大切になります。そのためには、暗記しやすいように適切な指示や言い換えを行いながら、暗記する学生の立場になって一番分かりやすい方法を実践していくことが欠かせません。

 三つ目に、このような対策を続けていけば、学生は必ず資格が取得でき、将来的に幸せにつながることを、明瞭に学生に伝えることです。教員は、ともすれば自分の知っていることを一方的に話したくなってしまう性があることを十分に自覚し、「教えない勇気」を持つことが大切だということを、毎回ながら実感します。

 私自身、キャリア教育の一環として、学生達に社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験に合格させる責務を負っておりますが、試験が迫ってくると、不安になった受験生からいろいろな相談や質問が上がってくることが多くなります。その時には、学生に対して、決してブレずに、「大丈夫。とにかく過去問題を繰り返し暗記してしまえば、試験には必ず受かることを信じなさい。残りの時間は、一度覚えたことで忘れてしまったことを覚え直すことに徹すること。そして試験当日に全力が出せるように、睡眠時間をきちんと確保して、体調管理に努めること」を、明確に伝えて指導してまいりたいと考えております。

臨床心理士試験対策授業研修レポート

東京福祉大学特任教授
社会福祉学修士 安齋多香子

 このたび、臨床心理士試験対策授業にて試験対策授業方法の研修に参加する機会を得たので、わかったことを中心に述べる。

 毎年実施されている臨床心理士の試験は、例年全受験者のうち約6割強の受験生が合格する心理学系の重要な資格である。本学で大学院に心理学研究科を設置して後、2006年から大学院修士課程卒業生が受験しているが、受験対策を始めた当初は対策方法がわからず困っていたところを、教育学博士である中島総長先生が直接担当の心理学系の教員の先生方に対策授業の進め方・方法を指導され、7割を超える合格率になったと記憶している。

 ところが、この数年、ひどい時には32パーセント、22パーセントの合格率が続き一桁の合格者しか出せていなかった。教員の力不足で学生に申し訳ない限りであり、また、合格できない大学院では大学としても死活問題である。

 本学にはキャリア支援科目、つまり国家試験や公務員試験の対策授業が資格課程ごとに開設されているが、やはり、今回、久しぶりに中島総長先生が直接当日の授業担当教員にサジェスチョンを与えながら授業が展開されるのを見学して、効果的な対策授業、イコール、学生が合格できる授業はどうあるべきかについて深く考えさせられた。

 当日の授業開始当初、ありがちではあるが担当教員は、いちいち前置きをしたり漠然とした不必要な解説をしゃべるためなんだかよくわからない授業展開となり、逆にここがポイントで重要項目の簡単で分かりやすい説明にはならず、また、学生に授業中に暗記させる時間もとらずに進めていた。試験対策授業としては極めて不適切である。何故なら、学生がその対策授業中に頭の中が整理できるように、教員は重要ポイントに下線を引かせるなどして明確にし、本当に必要な解説のみ行い、その場で学生が本当によく理解して暗記するところまで持っていくことが合格への近道で望まれる授業であるからである。

 また、この対策授業時間で問題を解くのも試験をするのも学生の力を試すものではなく、学生が安心して授業に臨み、自信をつけることが大切であるとのご指導があった。それは、受験に対して少なからず不安を持っている学生に、解答やその解説文を先に見せながら問題を解かせることは、その授業が終わった段階で、できる学生にしていくことになり、最終的に臨床心理士試験に合格するという目的を達成するために極めて効果的である。

 教員はこれでもかというほど解説をしたがり、また、学生もそれを聞くと教わってよかった、勉強したというように錯覚するが、現実には重要ポイントのみ抑えて過去問を解けるように暗記することこそが合格への近道であると再確認した。

 さらに、小論文試験課題に臨む方法について総長先生が担当教員にご教示されていたが、課題に対する回答の小論文を最初から書かせて添削するのでは学生には難しく効果的ではなく、教員が前もって課題に対する解答例を3本くらい作成しておき、まず、それを学生が読んで、小グループなどでディスカッションして理解を深めポイントを確認し、そのうえで学生が個々に自分なりの捉え方で文章をまとめれば、課題に対して対応した小論文を書くことができ力が付くということであった。これは、論文指導として素晴らしい方法であると感嘆した。一般的に教員は添削指導をすることに熱心になりがちであるが、そうではなく、学生に基本的な重要ポイントを理解させ、論点等をどうまとめさせるかということが重要なのである。

 このように、今回の総長先生による対策授業では、学生に「こうすれば必ず合格する」と何度も教員に自信をもって言うようにご指導があったが、その通りである。学生は試験に合格するために対策授業を受けているのであるから。

 学生にどう学ばせれば受かるのか。今回ご指導いただいた内容の本質をよく理解して、担当教員の先生方が授業の事前準備をよく行って、学生が合格できる授業を実施していただきたいと考える。