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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その3)

大学院授業見学 兼 教員研修会の実施について(第2回)

 在学生、卒業生、保証人様、ご関係の皆様には、本学の教育に深いご理解をいただき心から感謝します。

  このたび、大学院心理学研究科の臨床心理士、公認心理師試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。今回は論述問題の対策として、私が研究してきた学習方法、解答方法と、その指導方法について実際の授業の中で解説いたしました。

 これまでにも、心理学研究科(大学院)の授業見学兼第1回教員研修会を開催したほか、公務員試験対策講座、国家試験対策講座を順次見学し、教員にも研修として参加してもらいました。そして参加教員の感想文を本学ホームページに掲載して報告してきました。

 この度は、今後学生に対してより良い授業ができるように、本学の全教職員に研修会に参加してもらいました。私が改善改革に努めましたので、その成果がさらにめざましく、教員の授業に取り組む意識とともに効果的な授業方法がさらにますますより良い方向に変わってきました。

 また職員の意識もますますより良い方向に変わり、就職、教職課程などの各種支援体制に役立つものと思います。今後も授業見学兼教員研修会を継続して行い、授業の改善改革に努めますのでご理解ください。

  今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

1.授業(教員研修会)について

(1) 科目名 臨床心理士・公認心理師試験対策授業
(2) 実施日時 令和3年1月23日(土)3限、4限
(3) 担当教員 心理学部 大学院 講師 大島朗生
(4) 対象学生 心理学研究科大学院修士課程 論文作成方法(通学課程2年生、通信教育課程3年生)
(5) 研修参加者 本学全教職員 たちばな学園全教職員(業務のある人を除く)

2.添付資料

教員の感想文  9通  
※今回は参加した教職員が感想文を全員提出しましたが、そのうちの抜粋です。


以上
令和3年1月28日
学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

授業見学に参加して学んだこと

東京福祉大学学長補佐
元東京福祉大学学長
元筑波大学第二学群長
元筑波大学第二学群人間学類長
元筑波大学心理学研究科長
元学習院大学教授
日本認知心理学会初代理事長
教育学博士 太田信夫

 先日の臨床心理士・公認心理師試験対策授業の見学に参加し、中島総長のご指導のもと、学生の視点から私の感想を述べさせていただきます。

  私は、頭の回転も筆の速さも遅いですが、今回、学生になったつもりでグループディスカッション(教員仲間)、下書き、清書など、実際に行いました。結果として、制限時間内に制限字数内でレポートをまとめることができ、自分にしてはよくできたと満足しています。

 この満足感は、出題の論述問題に回答するには、普通ならもっと時間のかかるところを時間内にしかもスムーズにできたところから来ています。これは、総長のご指導と、授業担当の先生の授業準備や授業進行の適切さのお陰だと思いました。特に、論述問題のレポートの書き方や考え方に対する総長のご指導から学ぶことが多くありました。総長のご指導のもと、授業の開始からレポート完成までのプロセスは、次のようでした。カッコ内は私の感想です。

①まずは、今回の論述問題で問われているいくつかのポイントと、問題の重要性について、総長の解説がありました(本日の授業の方向づけと意義を理解できました)。
②次に本問題について参考になる『臨床心理士』のテキスト《配布資料》を、学生に順次読ませました。その際、テキストには重要なところに随時線を引くよう総長の注意がありました(アンダーラインを引くことは、その部分への注意の喚起と後で読み返す時の理解にとって大変重要なことだと思いました)。
③本問題に対するレポートの全体的な構成を考え、下書きを書く事になりました。総長からは、テキストの中で引用するところを決め、そのいくつかの引用部分をつなぐような形で全体の文章を書くよう指導がありました。これについて、グループディスカッションをすることになり、学生も見学の教員もディスカッションをしました(確かに何もないところからすべて自分の文章でレポートを作成するよりは、テキストの引用文を手がかりに全体的に自分の考えを書くほうが、書きやすく試験対策としては効率的だと思いました)。

【ここで午後の1限目終了、15分の休憩】

④2限目は、下書きを基に、清書をすることになり、80分間、与えられました(私は、本問題で問われているいくつかのポイントについて、レポート全体の構成を自分なりに明確にした上で、下書きを基に、作文しながら清書を始め、制限時間の約20分前にレポートを書き終えました。総長の‘完成した内容を暗記することが大切だ’という指導に基づき、余った時間は、レポートの内容の骨組みがひと目で分かるように、数個のキーワードでシンプルに図に表し、それを見て内容の暗記に努めました。’今回の問題は臨床心理士としての本質的かつ基本的な問題なので、今後もこれに類する問題は必ず出題される’ という、総長の言もあり、このキーワードの図について、資格試験が近づいた時期には、必ず復習し、今日の学習を定着させることが大切だと思いました)。   

 

授業見学レポート

社会福祉学部 准教授
社会福祉学修士 水島正浩

 この度は、中島総長先生による臨床心理士試験に向けた「論文問題対策」についての授業を見学させて頂きました。実際にこれまで出題されてきた頻出の問題に対する解答を作成させていくというものでございましたが、大変緻密で無駄のない授業構成や指導方法等であり、多くのことを学ばせていただく機会となりました。とりわけ、次の3つの点については、今後実践させて頂く上での具体的な学びとなりました。

 一つ目の点は、「問いの主題から外れないよう導くこと」でした。この度の授業では、厳選された3種類の資料の音読や重要な点の理解を進めさせていく中で、自分の考えを書いていく際にポイントが外れないよう徹底されていました。

 二つ目の点は、「集中させること」でした。この度の授業では、常に時間管理や声かけをしながら今何をしなければいけないのかを明確に示されており、授業中に行う読むことや書くこと、そして考えることなどに全員が集中して取り組んでいました。

 三つ目の点は、「自信を持たせること」でした。この度の授業では、学生の作業前後に、必ず先生方から何のために行っているのか、これを行えばどうなるのかということが示されており、作業を積み重ねていく度に自信が増していくよう導かれていました。

 私もこれまで、授業の中でこうした論述問題を指導する機会がありましたが、自分の考えを書かせていく際どんどん主題から外れていく学生がいて、文としては良くても得点に繋がらないという学生が見受けられました。時間をたくさんかけて得点に繋がらないということから集中力や自信を無くしていくという悪循環に陥ってしまう学生もいたように思います。

 この度の授業を見学させて頂くことを通して、合格という目的のための授業を行う上でに教員に必要な具体的な方法を改めて実感させていただくことができました。今後こうした実践方法や自らの反省点も踏まえながら、授業に生じている課題の克服に役立てていきたいと考えております。


臨床⼼理⼠授業研修会 報告書

心理学部 助教
博士(芸術学) 鈴木克也

 1月23日(土)に開催された臨床心理士授業研修会では、中島恒雄総長先生より直接ご指導をいただき、大変勉強になりました。

 この度の研修会では、臨床心理士試験のなかでも論述試験に焦点を当てた対策授業の実施方法についてご指導いただきました。研修会を通じて、資格試験合格に向けて効果的に論述指導を行う方法について学ぶことができました。

 論述試験の過去問題に取り組むにあたり、授業では、まず3つの回答例を学生に配付しました。そして、配られた回答例ごとにグループを分け、論述する内容についてディスカッションを行いました。その後、個別で論述の構成を考え、実際に論述に取り組みました。

 総長先生が論述を行うにあたり強調されていた点は、1)回答例を引用しても良いこと、そして、2)論述した文章を暗記してしまうことの2点でした。回答例を引用することで、すべての学生が等しく能力を高め、万全の状態で本番の臨床心理士試験に臨むことができます。

 授業は至って明快でわかりやすく、たいへん取り組みやすいものでした。私も教室で実際に授業を受け、論述試験の過去問題に取り組み、その効果を実感いたしました。

 総長先生の研修会に参加することで、学生の能力を高める授業とはなんたるかを学ぶことができました。総長先生は日頃から教員がしゃべりすぎないことの重要性を指摘されています。この度の研修会に参加したことで、わかりやすい授業を行うことがいかに学生の能力を高め、資格試験合格に導くにあたり、必要であるかを実感しました。そして、総長先生の開発されたメソッドを実践し、学生が夢を掴み、学生も保護者も東京福祉大学に入学してよかったと思っていただける教育を実践できるよう精進してまいる所存です。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

授業見学から学んだこと

留学生教育センター 特任講師
文学修士 韓国文学修士 野口生也

  今回見学した授業は、大島朗生先生担当の「臨床心理士・公認心理師試験対策授業」であった。当授業内容は、中島総長先生の指導のもと大島先生が大学院生を対象に3時間で論述試験対策を伝授するものであった。以下、今回の授業見学を通して学んだ三つのことを述べる。

  第一に、授業の目的が首尾一貫していた。目的がぶれなかったことで授業のタイムマネジメントおよび解説が無駄のないものとなっていた。授業冒頭の総長先生の指導の中でも述べられていたが、この授業の目的は「受講生に論述試験で合格してもらうこと」であった。この目的が強く意識されていたからこそ、授業開始直後から、いくつかの文章を暗記させ、最終的には、まとまった文章を書かせていた。もし私が同授業を担当していたら恐らく些末な日本語表現の解説から始め、文章の構成のなんたるかをくどくどと説明するだけで、実際の論述は授業後の課題にしてしまったと思う。今回の授業見学から、授業目的をしっかりと最後まで果たすことの重要性を学んだ。

 第二に、伝授した論述試験対策が合理的であった。総長先生の指導のもと行われた論述試験対策とは、頻出する論述テーマに使える断片的な文章をいくつか暗記し、本番の試験では課されたテーマに沿って暗記した文章を再構成するというものであった。この方法であれば、たとえ文章を書くのが苦手であっても、暗記した文章をそれなりに書けばある程度の点数がもらえる。さらに、この方法で書いた文章を担当教員に添削してもらい、その添削された文章を暗記する。そして、これを数回ほど繰り返せば容易に合格点レベルの文章が書けるようになるというわけである。非常に合理的であり、なによりも受講生にとっては、合格への近道である。実は私が担当するキャリア科目においても、受講生に正しい選択肢と解説を暗記させているが、実にこれも非常に合理的で合格への近道であったことを再確認した。

 第三に、授業が受講生第一主義であった。総長先生は必ず毎回の見学授業の冒頭で受講生は全員揃っているかを気にされていた。また、授業中随所で受講生が理解できたかを確認することの重要性を説かれていた。テキストを読むといった予習的なこと、そして、重要なことを暗記するといった復習的なことを授業の中で実行する方法を考案したのは、まさに基本的な勉強の仕方さえ苦手な受講生を意識されていたからこそのことである。私はこれまでの授業で、一方的に説明するだけで授業を終えていたことが多々あった。これは受講生のことを全く意識しない非常に不親切な授業であったと深く反省している。

 以上、今回の授業で学んだ三つのことを念頭に、今後の授業に活かしていきたい所存である。今後も積極的に、総長先生が指導する授業をはじめ受講生評価が高い教員が担当する授業を数多く見学して良い点を学んでいきたい。


留学生教育センター 特任准教授
言語学修士 石川英伸

 中島総長先生が主管された授業は実にシンプルなものでした。

 今回は論述対策の授業でしたが、授業の流れとしては、論述の解答としてベースとなるテキストを音読し、再度各自で黙読しながら重要な部分(=論述のポイントとなる部分)に線を引かせ、論述のいくつかの解答例の参考となるポイントを各自で読ませたのちにディスカッションさせ、解答例とテキストを参考にしながら論述問題を書き、最後に数人に発表させるというものでした。

  中島総長先生が常々おっしゃっている通り、我々教員はついつい授業中に様々な補足を語ってしまったり、多くの資料を学生に提供しがちですが、試験対策においてはそのようなものは必要ないどころか、むしろ学生の理解に混乱をきたしかねなく、重要なのは合格のために必要となる知識のエキスのみを伝え、学生自らの力で考え咀嚼し、自らのものとしていくこと、という授業の実践を見学することができました。

 中島総長先生は総長・学長ご就任以来、我々教員に「学生に喜ばれる大学にならなければならない」「学生のこれからの人生において大きな礎となる資格取得のために、教員は真剣にならなければならない」と仰ってこられました。

 少子高齢化の中、多くの大学が定員割れの危機にある中で、中島総長先生は学生にとって真に価値のある教育こそが東京福祉大学のあるべき姿であり、それこそが学生だけでなく保護者の皆様や卒業生を送る高校の先生方からも支持される大学となる道であると明確な方向性を示してくださり、そのためにも我々教員に教育者としてのさらなるステップアップを願われて、自ら教鞭をとられながら東京福祉大学の教育の在り方を示される姿に強く感銘を受けました。

 何よりも、中島総長先生が杖を突いて教室に入ってこられる姿を拝見した時、総長先生自らが粉骨砕身で率先垂範して、我々に教育者としての姿を見せてくださっていると敬服させられました。

 今回の見学を通して、学生の教育に携わる者として多くのことを学ばせていただくとともに、自身の教育者としての姿を改めて顧み、反省する時間となりました。貴重な学びの機会を与えてくださったことに感謝申し上げます。


学生が安心して学べるよう導くことの大切さ

留学生日本語別科 講師
日本語教育学修士 佐藤仁美

 授業を受ける学生の立場として考えた時、今回見学させていただいた授業からは数々の安心感が得られた。具体的には、まず教科書の難しい文章を中島総長先生がわかりやすくかみ砕いていたことだ。学生にとって身近な例を示しながら解説するので理解しやすく、また文章を読んだだけでは気づけないことにも気付けるようになる。難しく書かれた文章も、きちんと意味を理解して、納得して落としこめるという安心感につながる。次に、学生が論文を書けるようになるための材料を与えていることだ。どのような知識、どのような観点が、論文を書くために必要となるのか。その手掛かりを中島総長先生が与えることで、学生が1人ではできないこともできるようになっていくという安心感が得られる。

  これらの安心感の理由は、中島総長先生が学生に対し目標に到達するための手掛かり、足掛かりを示していたことにある。学生に白い紙を渡してただ「書きなさい」というのではなく、何のために、今何をするのか、それをすることで何ができるようになるのか、明確で具体的な指示を与えていた。今すぐできる易しい作業から順に段階を踏んで鍛え上げられるよう学生を導いていた。

 例えば教科書の読み合わせも、ただ音読をして終わるのではない。音読が終わった後で、今日取り組む論述問題を意識させながら、教科書の文章の中で特に重要な部分を指示し黙読させていた。課題で何が聞かれているのか、それに対し、資料のどこを読めば知識が得られるのか、中島総長先生は明確に案内していた。そうすることで、各自がじっくりと考えるための有意義な時間が作られていた。

 また、個性のある解答を作るために複数の解答例を研究させるというしくみ作りも成されていた。1つの問題を考えるにあたっても、ディスカッションを通して多様な視点からの考えを共体験することで、学生には応用力が身につく。
更には、教科書の文章や手本を引用して、つなぎ合わせる作業を行っていた。文を組み立て文章にするためには、文の意味を理解しなければならない。自分の頭で考えながら、論理的な文章を組み立てる経験を通して、内容の理解も深まり、文章を作り出す能力も鍛えられていく。そして授業で作った文章を教員が添削し、それを暗記するという、試験問題に対処する具体的な方策を与えていた。

 実際、試験会場で試験に取り組む時、学生は自分の身一つで挑まなければならない。授業において教員が示す手掛かり足掛かりに導かれ経験を重ねていくことで、学生はひとりになっても問題を解くことができるようになる。また毎回の授業で自分にもできた、という確かな達成感を得ることで学習を継続していく意欲につながる。試験に合格するという目標を達成するために教員は授業においてどのようにして学生を導いていくことができるのか。今回の授業見学で学んだ具体的な実践方法を私自身の授業においても活かしていきたい。


臨床心理士論述試験対策授業での中島総長より学んだことについて

教務課係長
菅波謙司

 今回、臨床心理士試験の論述問題対策のための中島総長先生の授業を受けまして、これまで中島総長先生が研修会にてご指導されてきました、効果的な学習方法や試験対策に有効な学習方法を改めて理解することができました。

 東京福祉大学が開学して4年目、最初の学生が社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験を向かえるに至ったときも、中島総長先生は学生を合格させるために学生に対して学習方法をご指導されるとともに教員にも教育方法をご教授いただきました。結果、多くの学生が国家試験に合格しまして、東京福祉大学は合格者数が日本一となりました。心理学研究科の大学院を卒業生が受験する臨床心理士試験においても、以前は受験生の半数以上は必ず合格していましたが、近年は合格率も低下していることからも、中島総長先生の授業で学生や教員の意識がかわり、多くの合格者がでることが期待できます。

 今回の授業で中島総長先生は、論述問題の試験で合格するためにどのような学習をすればよいかご指導いただきました。心理学の分野においては素人である私にとっても、わかりやすく何をすればよいのか理解することができました。試験に合格できる学習方法がみつかれば、学生も学ぶ意欲が高まります。教員とは学生を導いていくことが大切だとわかりました。中島総長先生が授業の中で、論述問題の回答方法重要なこととして以下のことをご教授いただきました。暗記をすること、難しい人は抜粋して重要なポイントを理解して暗記すること、試験には暗記したことを書く、問題を解くための近道を教員教えること。学生は清書した文書を先生に見てもらい直してもらったものを本番で書くということ。この方法は、臨床心理士試験だけでなく、全ての論述問題に対して有効でありますし、それが学生にとっても教員にとっても何をすればよいのか分かりやすく説明いただきました。暗記を繰り返して、文書を書き、先生に見てもらい、直していくこと。これを繰り返し行うことで、学生の理解も深まりますし、文書が書けるようになりますため、学生の学習意欲も高まっていきます。筆記試験の学習方法でも効果的な学習方法をご教授され、その授業方法で学習した学生は、授業の最後の確認問題で全員が満点をとる取れることからも、学生が授業を受ければできるようになると感じさせること、学習する意欲を高めることが大事であることを学ぶことができました。

 私自身、過去に情報処理の国家試験合格を目指して学習したことがあり、試験に合格する時もあれば連続して不合格した時もありました。その時に中島総長先生のご教授を受けていれば、勉強方法や取り組みも変わっていたはずだと、授業を受けて感じました。

 受験する側と教育する側の立場の違いはありますが、重要であることは、どの試験であっても、学生にどう学ばせれば試験に合格することができるのか、教職員全員が理解して、学生の将来のためであることを最も重視して、大学の教育に取り組むが必要であると感じました。

 中島総長先生の授業を久しぶりに受けることができまして、大変嬉しく感じております。過去の学生が総長先生の授業を受けて一生懸命に学ぶ姿、そして試験に合格して笑顔で教務課に報告に来たり卒業式に出席する姿を思い出しました。今の学生、そしてこれからの学生の同じような姿を見たいと思いますとともに、そのための職務に全力で取り組んでいきたいと考える機会をいただきました。


臨床心理士試験対策講座における総長先生の授業を見学して学んだこと

福祉専門職支援室 主任
杉山恵利

 「良い大学とは、教育という商品が優れていて、人材を育てる、チャンスを与えて『できなかった生徒をできる学生』にして、学生をエリートにし、幸せにする大学である。」この言葉は、入職当初に総長先生からは拝聴したお言葉であり、今でも私の心に強く残っている。

 私立大学は教育という商品を売っていることになるが、同時に資格取得という実績が大切である。社会福祉士、精神保健福祉士等の国家試験合格はもとより、公務員採用試験や教員採用試験の合格者の増加は信頼に直結する実績ということで、総長先生が大学創立当初からお力を入れておられる分野である。先日の全体ミーティングでも「公務員や教員採用試験の合格者が増えることは、高等学校の先生方から信頼され、その結果として入学者が増え、少子高齢化の世の中で生き残れる大学となる」というお言葉を拝聴し、改めて、現代社会の私立大学には教育的効果をあげて結果を残す本物の教育が必要なのだと実感した。

 では、教育的効果をあげる本学独自の教育方法とは何か。本日の臨床心理士試験対策講座における総長先生の授業を見学して、その秘密を改めて理解した。それは、総長先生がハーバード大学教育学大学院で研究開発された本学独自の教育方法であった。教員は授業の中でわかりにくい専門用語を避け、わかりやすい資料を作り、学生に資料を読ませる。そして、重要だと思うところにはアンダーラインを引かせる。その後、ディスカッションで自分の意見を発表しながら他人の意見を聞き、ポイントを明確にしていく。このような作業を通して、学生は読解力・思考力・問題解決能力・コミュニケーション能力が鍛えられ、総長先生の独自の教育方法によって、学生の様々な能力が伸びていくのだと思った。  

 この効果的な学習方法の素晴らしさは、総長先生が在職されていた当時、実際に合格が難しいとされている公務員試験や臨床心理士国家試験に多数の合格者を輩出していたという実績が証明している。その証に、今まで福祉を専門的に学んだことのない私が、在職当時の総長先生の社会福祉士国家試験特別対策授業に参加させていただいた際、過去問題で満点をとることができ、大変驚いたことは今でもよく覚えている。今回は臨床心理士試験対策授業の論述問題に取り組んだ。教科書や事前に提示された解答例をもとに大事な要点を抜粋し、整理したうえで清書し、教員に確認してもらう。そして完成した小論文を暗記し、試験本番は暗記した論文を思い起こして記述する、という論文試験に合格する方法を教えていただいた。また、授業では教員が一方的に先に進めるのではなく、学生がどこまで理解しているかを一つ一つ確認しながら進行されており、本物の効果的な学習方法を実感した。

 私は、総長先生の教育理念のもと、東京福祉大学 福祉専門職支援室の職員として、全ての学生が充実した実習を行い、無事に資格を取って卒業し、社会で活躍できる人材となるよう支援するため、学生や実習施設、教職員にとってわかりやすい資料作り、また相手がどこまで内容を理解しているか確認すること等を心掛け、日々業務に邁進していく所存である。