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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その8)

公務員試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

このたび、2月8日(月)に大学学部、公務員試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。
今回の授業は、3年次のキャリア開発教育科目、「キャリア開発演習Ⅰ」で、論作文対策を実施しました。

今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年2月12日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

「キャリア開発演習I」の感想文

留学生教育センター 特任講師
修士(法学) 狩野直樹

 今回は私自身が担当した1月25日の授業内容「小論文対策: 行政の役割」を再挑戦する機会でした。しかし、結果として授業のほとんどを中島総長先生にお任せする形になったこと、大変申し訳なく存じます。同時に己の未熟さに情けなくなりました。
 今回の内容は学生にとって難しかったと思われます。それは「行政」という言葉が広範囲を網羅していること、また学生がいつも学んでいる分野からは離れた行政学や経済学の概念が教科書にちりばめられたことに起因します。
 しかし中島総長先生はこの漠然とした「行政」という言葉を「公務員」と置き換えてご説明になりました。すなわち、学生諸君が公務員になったらこのような事態──教科書の言葉を借りれば、抽象的な法律を具体的な状況に適用して妥当な判断を下すことを期待されている──に直面するのだ、と学生の興味を一気に引きつけ、学生に「自分のこと」として考えるよう促したのです。総長先生は「教員は学生の魂に火を点ける存在でなければならない」と授業前の僅かな時間に心構えを説いてくださいましたが、それが実践された瞬間でした。
 小論文対策は暗記科目より指導が難しいと思っていましたが、総長先生は重要な箇所にアンダーラインを引かせ、その部分を中心に学生に熟読させて理解を促進するという手法をとっておられました。小論文を執筆する際には、アンダーラインをうまく繋げることで出題者が問うている基礎的知識を有していることを示すことができますし、具体例などで独自性も発揮すればなおよい文章になります。こうした訓練を繰り返し、頻出テーマに関しては、自分の書いた文章を暗記するまでにしておけば、本番の試験にも安心して臨むことができる、というのが総長先生の教えでした。
 今回は、中島総長先生に直接ご指導賜り、心より御礼申し上げます。反省を活かし、今後の小論文対策授業を改善することをお約束して結びの言葉といたします。

 

キャリア開発演習Ⅰ 授業見学

留学生教育センター 特任准教授
 修士(教育学) 橋本 琢

 「キャリア開発演習Ⅰ」では、狩野先生が論作文を取り扱いました。論作文の授業はあまり経験がなく、とても厄介だと思っていました。

  まず、配布資料のテキストを読み、総長先生が重要ポイントを指摘してくれました。これで受講者及び、授業見学の教職員も随分と頭が整理されたように思います。それと同時に、重要部分には線が引かれ、そこを読んできちんと理解をする時間が設けられました。この作業を通じて、おぼろげながら問題の全体像が浮かんできたように思えます。そしてその後に、下線が引かれた重要ポイントの例示と及び、簡潔な解釈へと移りました。これら一連の作業を経て、実際の論作文の作成に取り掛かります。この時点になると、ある程度、論の骨子が見えてくるように思えました。

  文章の理解とそれに基づいた論作文の作成は、私にとってはかなり厄介な代物です。その点、総長先生は的確な例示で、重要ポイントに得心がいくようにご説明をくださりました。このように文章化してみると、そのプロセスは単純明快です。ただ例えば、重要ポイントの抽出や例示の仕方は、一朝一夕にできるものではないことを知りました。今回の授業を担当した狩野先生も、その点にそうとう手こずっていたように見受けられました。もちろん、説明するのは左程困難ではなかったでしょうが、単純明快にわかりやすく説明することは、口で言うほど簡単ではありません。またその後、説明を聴いた受講者の腑に落ちる例示もなかなか容易ではありません。授業を見学しながら自分の中でシミュレーションを試みましたが、巧くはいかなかったというのが正直なところです。そして、ある程度の訓練を積む必要性を実感しました。

 本日の論作文作成の授業を拝見して学んだことを、自分が論作文の授業を担当した際に十分活かしきれるか、現時点ではほとんど自信がありませんが、きちんとした将来像が描けると同時に、社会に大きく貢献できる職業である公務員になるという受講生たちの夢の実現のため、尽力していこうと思います。

 


教員基礎演習Ⅱ・キャリア開発演習Ⅰの研修会

留学生教育センター特任講師
修士(心理学)/修士(コミュニティ福祉学) 佐藤広崇

 二村先生ならびに狩野先生による授業を拝見し、また、総長先生のお話から学んだことについて、以下にまとめる。
 第一に、二村先生の教員基礎演習Ⅱでは、理科分野の問題ということで、はじめに解き方の解説を平易な言葉で行い、その後、問題文の数字を変えた類題をなるべく多くこなすことで、パターン化して覚えるということが重視されていた。他の公務員試験、福祉や心理の国試対策授業では、解説のポイントの暗記などに重点が置かれるが、その部分が理科系科目では異なると感じた。とはいえ、総長先生のメソッドである、重要ポイントを絞って学生に暗記してもらう、正解に直結する道筋を教員側が示すという原則は通底していると感じた。教員が長々と学問的な知識を述べることは必要ない。余計なことを述べるとかえって学生が混乱し、効果が上がらないからである。授業の目的は学生が公務員試験、教員採用試験などに合格することである。

  第二に、狩野先生のキャリア開発演習Ⅰでは、行政の役割をテーマとした論述問題を扱う授業であったが、学生に論述問題を指導する際に留意すべきことについてである。
論述問題は学生に一から書かせるのではなく、はじめにテキストの解説文から重要とされる箇所を読んでもらい、線を引く。これは、テーマをどのように理解して、どのようなポイント盛り込んで論述するのかということをはっきりと学生に示すためである。その際、今回の授業で総長先生が実際に学生に対して、難しい言葉や表現ではなく、平易で分かりやすい言葉で明示なさっていた。

 ここでのポイントは、試験本番に同じようなテーマが出題された際、文章に入れ込むべきキーワードや重要事項をおさえておき、それを暗記しておけば、学生は文章をつなげて論述することができるということである。そのためにも教員がなすべきことは、テキストの余分な解説はそぎ落とし、いかに情報を集約してポイントだけに絞って学生に提示できるかということである。文章の要素となる箇所をわかりやすく明示できれば、あとはその部分を暗記すればよい。総長先生がおっしゃったように、公務員試験の論述問題は、出題されるテーマに一定の傾向があり、本学のメソッドは極めて有効であると感じた。


 

就職支援室
島田昌英

 上記日程において、キャリア開発演習Ⅰ【小論文対策(行政の役割)担当教員:狩野直樹先生】の授業をオンラインにて見学させていただきましたので、感想を報告致します。

  授業の冒頭で総長先生から「テキストに書いてあることを理解し、暗記し、組み立てることが出来れば良い。これが出来れば試験に受かる。繰り返していけば、地方上級に受かる。」と助言がありました。授業の冒頭で小論文対策の進め方についてのご説明があったことで学生にとって大変分かりやすく授業が進行したと感じました。

 総長先生は、授業の進行の中でテキストの重要なポイントを読み上げ、学生に分かりやすく解説をしながら、線を引かせておりました。学生にとって行政の役割や地方行政が抱える課題などを理解するうえで大変役に立っていると感じました。担当教員は、学生に問題と解説を読ませました。総長先生が、学生が理解しているかどうかについて、都度確認しながら、授業を進めるように助言されたため、担当教員は途中で学生が黙読しながら理解し、暗記させる時間もしっかり取り、置いてきぼりになってしまう学生が出ないように全員がわかったかどうか注意深く進めるようにしておりました。

 授業の後半には、総長先生から「地方公務員が果たす役割は、公務員にとって一番大事なところです。読み返してきちんと頭に入れてもらいたい。」との助言があり、残り時間で急いで小論文を書かせるのではなく、理解を深め、覚えさせることに時間を使いました。担当教員も学生がどのように理解したかを質問し、きちんと理解していることを確認しておりました。最後に総長先生から、「大学としては皆さんの頑張りを応援する。」と学生への温かな言葉があり、担当教員からも、「皆さんは今頑張るべきだ。」との励ましがあり、復習し、理解を深めることの重要性を改めて伝えておりました。
 本日の授業により、ご指導いただいた多くの学生が地方上級の公務員試験に合格し、各自が公務員として活躍していくことを就職支援室の職員として期待致します。


 

就職支援室
高橋花苗

 3年生を対象とした『キャリア開発演習Ⅰ』の授業を見学させていただきました。本日の授業では、公務員論文試験の最頻出テーマである「行政の役割」についての解説が行われました。

  冒頭、総長先生より、「教師とは、学生に理解をさせ、その問題が試験に出たら正解させなければいけない。学生が将来幸せになるために、心を込めて教えなくてはいけない。」というお言葉があり、『高校時代に勉強が苦手だった学生でも、4年間の大学生活の中で優秀な人間に生まれ変わらせる真の教育を実践し、卒業後の明るい未来を保障する。』という本学の使命を再確認いたしました。

 授業は、総長先生が重要な箇所は下線を引くように伝えたうえで、教員が学生を指名し、教科書の音読をさせる形式で進行しておりました。適宜、総長先生より解説内の重要なポイントについてご指導があり、学生は教科書に下線を引きながら集中して授業に取り組んでいる様子でした。一方的に説明を聞くだけでなく、自分で考えながら作業を行うことで、暗記力が高まり、力が身につくのだと感じました。

 一通り音読が終わった後は、20分間の時間を明示し、もう一度個人で黙読をさせることによって学生の知識・理解の定着を図るという教育方法を実践されておりました。その後、教員は学生を指名して教科書の内容に関する質問をすることで、学生の理解度を確認しておりました。

 授業の終わりに総長先生から、学生へ向けて「公務員はリストラがない、生活が安定している、内定を取り消されることもない職業であるから頑張って試験に合格してほしい。真面目に、地道に勉強に取り組めば絶対に受かります。」という激励のお言葉がございました。学生はそのお言葉を頷きながら聞いており、大変励みになった様子でした。

 

就職支援室
臼井奈々穂

 キャリア開発演習Ⅰ(対象学年:3年)の小論文対策(行政の役割)分野、担当教員:狩野直樹先生の授業を見学させていただきました。

  授業開始前には、本日の内容について総長先生より「地方上級は難しいが、これに受かると群馬県庁で部長や課長、局長などのエリートにもなれる。」というお話がございました。これから取り組む問題を解けるようになることで、将来どういった姿になれるのかというイメージが湧き、身を引き締めて臨むことができるお言葉だと存じました。狩野先生には、学生の将来を幸せにするために、心を込めて指導するようにというお話もございました。私も学生の幸せのために、より責任感を持って就職支援に取り組んでまいりたいと存じます。

 前回こちらの分野に取り組んだ際に、「わからない。」「難しい。」という声が上がったとのことで、色分けし下線を引いた教科書のPDFが用意され、そちらを基に授業が進められました。まず初めに総長先生より追加で下線を引くべき重要な箇所が提示され、一文ずつ重要なポイントを確認いたしました。「公共財」の分野では、アメリカでコロナウイルスの死者が多いのは、医療費が高く治療を受けられない人が多いためという具体例も提示され、より身近な話として捉えることができたのではないかと存じます。

 最後に、本日の内容を黙読する時間が20分設けられました。授業中にも、下線を引き、黙読する時間はございましたが、繰り返し黙読をすることで、自分の言葉のように取り込むことができるのだと感じました。
 20分の黙読ののち、狩野先生より、本日の内容についてどのように理解したか、下線を引いた中から2名に質問がございました。2名ともテキストから一生懸命探し、解答しており、学んだことを言葉に出すことで、より一層身につけられたのではないかと存じます。

 授業終了時には、総長先生より「公務員は安定しており、リストラや内定取り消しもない。地道に勉強し、ぜひ頑張ってください。大学として応援します。」という力強いお言葉があり、学生にとって大きな励みになったと感じました。