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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その9)

公務員試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

 このたび、2月12日(金)に大学学部、公務員試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。
今回の授業は、保育児童学部1年次のキャリア開発教育科目「保育キャリア基礎演習」で、公務員試験などで出題される数的理解についての授業を実施しました。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年2月16日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

 

保育児童学部 教授
文学修士 高橋みどり

 今回は土屋修先生ご担当の保育キャリア基礎演習「数的推理」の授業を見学させていただいた。自らも担当した授業なので、先生の授業展開の方法、また理数系に苦手意識をもつ学生の学習意欲を引き出す方法等について、強い関心があった。

  授業の冒頭、総長先生が学生に向けて、次のようなメッセージを贈られた。民間の会社は大企業でも社会変動により経営難に陥る。このコロナ禍で、就職内定取り消しになる学生も少なくない。ぜひ公務員を目指してほしい。生活が安定し幸せになれる。家族や高校の恩師の先生も喜んでくれる。真面目にコツコツと学び続ければ、全員が合格可能である。本学の先生が1回1回心をこめて教えるので、1科目1科目しっかり学ぶようにとの言葉で結ばれた。

  土屋先生の授業は、総長先生のおっしゃるところの、まさに心のこもった授業そのものであった。USB書画カメラを活用し、小学校の算数で学習したと思われる内容を、写真、マグネット教材、学習用時計等の実物を用いながら、わかりやすく説明していらした。質問しやすい環境が作られており、先生のチャットには、疑問点のある学生からの質問が寄せられていた。先生は丁寧にその質問に答えていらした。「秒速を時速に直す」、「メートルをキロメートルに直す」など単位換算について、先生がわかりやすく説明されていたのにもかかわらず、質問が出た。質問はきわめて基礎的な知識についてのものであったが、総長先生が「みんな理解できたかな?」「わからない人はどこがわからない?」と何度も学生に問いかけていらしたのは、このような学生を置き去りにしないためであると納得した。

  公務員保育士の試験対策資料によれば、この数的推理の問題で、8割以上の得点を目的とすべきであり、数学が苦手だからと避けずに、むしろ得点を稼ぐつもりで取り組むことが大切だとある。土屋先生の授業の受講生ならば、類題に何度も挑戦しながら時間をかけずに解くコツをつかめば、この目標達成は可能であると思った。

  私が担当する「文章理解」は、問題数が多くて問題を解くのに時間がかかるが、上記の資料によれば、ここで多く得点できると有利になるという。読解力を身につけるには時間がかかるが、土屋先生のように心をこめて指導していきたいと思う。

 


保育キャリア基礎演習の授業に参加して

保育児童学部 教授
家政学修士 吉川晴美

 このたびは、貴重な授業を見学させていただきありがとうございました。

  将来保育に専門的にかかわることをめざす1年生を対象とし、公務員試験をクリアするための技能を学び、キャリアを積むための対策授業で、そのなかで本日は、数的推理の予想問題についての授業でした。

 最初に中島総長先生が、保育所や幼稚園の保育者、教師として公務員になること、その関門である公務員試験にチャレンジし、合格することの意味、重要性をわかりやすく、優しくお話しされ、1年生である学生にとって、今後も続く保育キャリア演習の授業に継続的に取り組む動機を明確に示されていられると思いました。

 取り上げられた問題内容は、電車の時速、時計の角度、容器内の砂糖水の濃度についてでした。いずれも数的推理の問題としては典型的な問題で、ご担当の土屋修先生の、1年生の演習最後の締めくくりに相応しい問題選択と進める上での入念なご準備がおありになったことと推察されました。

  専攻の分野からは、受講の学生においても、数学には苦手意識を持つ場合も多いのではないかと思っておりましたが、総長先生の、「数学の試験は、0点か満点かというように得点が大きく分かれる傾向がありがちなので、皆さんが頑張って満点がとれるようになれば、難しい公務員試験に合格できる可能性も高くなる。」と励まされたことには、これも、特に苦手な学生には大きな励ましになるのではないかと思いました。

 授業は、(1)問題の音読、(2)問題について事物や図を使用しての解説、(3)模範解答を通しての解き方(式)と正解の理解、(4)解答モデルに従い類題を解く練習と全体への発表、(5)今までの学習の理解、暗記、復習、(6)確認テストと結果の自己評価、(7)満点がとれたことの確認、といった、総長先生の提唱なさる方式にもとづき、丁寧にゆっくりと進められていました。

 授業では、様々な工夫がなされていたと感じられました。例えば、問題の理解のための具体的解説では、実際の電車の絵や針の操作可能な時計の模型を使ってわかりやすく説明されていたと思いました。このことは、学生の問題理解を助けるとともに、将来保育職につき、実際に子どもに接する学生にとって、具体物や生活体験を媒介とした子どもの数的推理をも育む保育者像、教師像とも重なり、専門的保育技術を学ぶ授業にも重なっていると考えさせられました。

 保育の指針や基本となる、保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領においても、保育者は、遊びや生活のなかで、子どもの数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚を育んでいくことの役割名があることが示されており、学生が保育者になってこのような役割を果たせることができるようになる基礎をつくることにも、本授業は関連し、貢献できるのではないかと考えました。子どものあらゆる分野の知識及び技能の基礎を育むことを援助・教育する職務につく学生にとって、数学分野以外の分野においても、同様なことは言えて、公務員試験の勉強を通して、学生の苦手を克服し、安心した状況のなかで、やればできるのだという学習方法と考え方を示されたと思いました。

 総長先生におかれまして、授業の過程の節目には、学生ひとりひとりに向けて、分かったかどうか、みなが満点を取れるようにと、確認、励ましをされておられたことが、大変心に残りました。

 



保育キャリア基礎演習の授業に参加して

保育児童学部 准教授
教育学修士 萩原邦昭

 令和3年2月12日(金)の1時限に行われた保育キャリア基礎演習(数的理解)の授業をリモートにて参加できたことは、大変貴重な機会でした。指導者の土屋修先生の進め方も的確で、しかも中島総長が随所に指導を入れていたことも「なるほど」と納得でき、参観は貴重な時間でした。90分が短く感じました。

  ここより学んだことを4点挙げたいと思います。

 1点目は、テキストを画面共有し、そこに担当が説明として、黒板のように使用していたことが新鮮でした。また本学は基本的に文系なので、理系が苦手な学生が多いこともあり、具体例をあげ、また具体物(電車の写真、電車の絵等)を取り入れて非常に丁寧に説明をしていたことは大いに参考になった点でした。

 2点目は、はじめにテキストの設問の解き方と解答を考えたあと、いくつかの類題を繰り返し導入したところです。このように数字や場面を変えて繰り返す手法は、数学では非常に有効であろう、と実感しました。また、もちろんここでは学生との双方向のやり取りもなされ、理解するまで教えていました。その際中島総長から、全員が理解しているかの助言が適宜されたことは私自身も陥りがちのところだったので今後の課題としたい、とその都度思いました。

  3点目は、学生からの質問は随時、チャットで行い、途中であってもその質問に答えていたところです。学生の「わかった」は、疑問の解決と結びついています。こうしたオープンでスピーディな疑問解決は今後私自身も是非授業に取り入れたいと思いました。

 4点目は、確認テストのための暗記の時間を十分に確保し、全員が100点を取れたことはこの方法の的確さを表していると思いました。またこのような成果を生むためには1コマでの問題数を欲張らずに精選し、じっくり学生に取り組ませることが肝要だと感じました。どうしても担当になると多くの問題を限られた時間の中でこなそうと躍起になりがちですが、大事なことはむしろ「できた」という達成感が大事であり、このような気持ちが、次の意欲を生み出す力になるのだと思いました。

  以上、今回このような参観の機会を得て、多くのことを学ばせて頂きました。この研修会の趣旨を生かすのは、今後私の授業にどれほど多く取り入れられるかにかかっていると考えています。中島総長の「内容を理解することが大事」を第一に掲げ、今後も授業の展開を考えていきたいと、改めて自覚させられた時間でした。

 このような時間の提供をありがとうございました。


 

就職支援室
堺宗弘

 上記日程にて、担当教員土屋修先生の「数的推理」の中での総長先生のご指導をオンラインにて見学致しました。ここにその感想を述べたいと思います。

  冒頭に総長先生より、確認テストで満点を取り続けることで合格できるようになることや大学もそのように指導していくことなど、学生へ向けてのお言葉があり、これによって学生がこれからの授業への心構えができると感じました。

 授業では、「問題を読ませる」「ポイントとなる箇所について時間を与えて暗記させる」「類題を解かせる」と一連の流れが出来ており、更に今回は数的推理という理系の科目であったこともあり、教員の土屋先生が図解を入れて説明されていたため、学生の理解度が高まると感じました。問題を解いた後では、教員の先生が分かった学生に手を挙げさせて確認していましたが、総長先生より、ちゃんと分かったかを確認するようご指導がありました。

 ここでも、「全員に分からせる授業をする」「全員を合格させる」という総長先生の理念を実現しようという強い意志を感じることが出来ました。

 最後に総長先生より、土屋先生に習ったことをしっかり覚えて、確認テストで満点を取り続ければ公務員試験に合格が出来ること、人間は忘れやすいため復習が大事であり、この後すぐに復習すること、とにかくコツコツ努力を継続することを説かれました。今後、どのような姿勢で勉学に向かうべきかということについてのお話をされたことにより、学生もモチベーションを上げていけるだろうと思いました。また、この総長先生のお言葉により、きっと学生たちも次も頑張ろう、という気持ちになれたと思います。

 今回の授業でも復習の重要性を改めて認識しました。更には、問題を解いたあとで、ちゃんと分かったか・理解できたかを、全員に手を挙げさせることでしっかりチェックすることが大事で全員の理解に通じているのだと感じました。この方法論をもって、公務員を志望するすべての学生が合格することを願うものであります。