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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その10)

公務員試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

 このたび、2月16日(火)に大学学部、公務員試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

  今回の授業も保育児童学部1年次のキャリア開発教育科目「保育キャリア基礎演習」で、公務員試験などで出題される数的推理についての授業を実施しました。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年2月18日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

保育キャリア基礎研修(数的推理)授業を見学して

保育児童学部 教授
修士(児童学) 飯田昌男

 保育キャリア基礎演習(数的推理)に参加をさせていただきありがとうございました。授業の始めに、中島総長先生が池袋キャンパス保育児童学部1年生へ励ましのお言葉をかけておられました。具体的には、授業にしっかり取り組んで自らを向上させて欲しいことや公務員保育士に合格すれば生活が安定するなど、特に公務員試験での理数関係の問題は得点差が大きく出る科目なので頑張ってほしい、という内容でした。

  今回は、近藤先生担当の数的推理の授業でした。この進め方においては、以下のようでした。①学生を指名して問題を読んでもらう。②この問題のポイントの文章に赤色で囲って示したり、下線を引いて説明をした。③解説の文章も学生を指名して読んでもらった。そして、大切な部分に下線を引かせていた。④問題全体を通して、その理由を関連付けて暗記する。⑤類題1の場合は、正答は示してあるので先ほどの問題と同様に割る数の大きい数字を先に行い、式に当てはめて解く。学生を指名して解き方を話してもらい確認をする。そしてその解き方の手順を暗記する。⑥類題2も前述の⑤と同様に進めた。学生を指名してどうやって導き出したのかを発表してもらい確認させた。⑦残りの類題3,4,5を解く。時間は6分。⑧答えの導き方を発表してもらい確認する。

  中島総長先生から、分かる学生や分からない学生がいるが、全員がわかるように教える。そして、次に進める。分からない学生を無視して次に進むことはしない。フォーダム大学やハーバード大学では私は外国人であったがわかるように教えてくれた。その代わり私は頑張って博士号を取得することができた。と、アメリカでの学習体験の一場面をおっしゃってくださいました。そして、学生には今日の復習やこれからの学習もコツコツと努力をして今後同じ問題が出たら、できるようにしましょう。と、励ましのお言葉をくださいました。

 何度も繰り返し学習することで定着させることや、わかりやすい言葉で優しく話すことは、学生自身に理解できたことの喜びや安心感を持つことに繋がると考えます。その点においては、普段から心掛けていこうと思っています。そして、学生同士コミュニケーションを取らせながら学生自身に考えさせて、保育の知識や技術も深めてもらえるようにと、進めていきたいと考えています。

 


保育児童学科1年生対象「保育キャリア基礎演習」数的推理授業見学感想

保育児童学部 教授
文学修士 関口はつ江

1 授業開始。総長中島恒雄先生より、公務員試験に合格することの意義のお話により、授業への動機づけが行われました。保育士の資格取得者であっても、必ずしも保育職に就けない時代があったこと、現在とは異なる状況ではあっても、公務員保育士は職場が安定し、待遇もよいことから、公務員を目指すことが幸せにつながることが説明され、学生の学習意欲が高められたと思います。

2 授業展開(授業担当近藤高史先生)
教科書p71(9)の類題1から学習が行われました。数学は保育系の学生には苦手意識がありますが、設問の意味問題の解き方が丁寧に説明され、また、その解き方がなぜ有効かを確認しながら進められましたので、学生は抵抗感がなく、問題に取り組んでいたと思います。
問題ごとに解答の確認がありましたが、特に大切なことは「全員」ができるまで、「待つ、繰り返す」ことが強調されたことです。ところどころで総長先生が、学生の立場になって、説明の分かりにくいところ、全員が正解していることへの確認の指摘がなされました。そのことによって、とかく教師が自分のペースで進めがちになることへの反省がされました。介入させるタイミングが的確であったことは、長年の教育のご経験によるものと拝察いたします。
ご担当の近藤先生は学生が気持ちよく授業に打ち込めるように言葉遣い、間の取り方などの気配りをされ、学生の応答も率直で、よい関係の中で授業が進められていることが伝わりました。

3 以上の授業から
今回の授業では、誰もが繰り返し練習し、努力することで、できるようになることを確認され、「できない子をできるようにする」、それによって学生が自信を持てること、学生がエリートを目指すことができることを教育することが、学生のためになることを共通理解しました。授業実践においては、学生一人一人に対して細かい配慮が必要であることを理解しました。

 



保育キャリア基礎演習 数的推理授業見学感想

短期大学部 教授
田口雅夫

 本日の授業見学は前回(2月12日)同様の数的数理についてであった。例題の解説から始まり類題、そして確認テストまでの流れは納得して聞かせていただいた。しかし前回同様に自分も学んできたはずではあるが難しく思えた。そんな問題を近藤先生の解説に答えている学生が頼もしく見えた。その折、すべての教科に言えることとして、勉強は常に継続することの大切さを実感できたことから学生にも伝えたいと思った。

  見学授業の冒頭に中島総長より、公務員の優位性(いろいろな意味での優れた地位を言われているのであろうと推察しました)について、その公務員試験に合格するためにもこのような試験で得点を取得する大切さを説明され、学生たちへの就職試験に対する方向性を提示しておられました。

 その後、授業は例題の解説が始まり本学のマニュアルに沿って、学生による音読をしながら問題の解き方についてその方法を特殊なパソコンアプリを使用して実施しておりました。この手法はとても分かりやすく、口頭による説明とは全く違い理解の度合いも高まると考えられました。

 見学授業の途中で中島総長より、問題の解き方について解説方法を学生に答えさせる手法を提案され、その答える状況に手間取っている学生には徹底的に指導をするように、理解できていない学生を探す大切さを話されていました。更に「落ちこぼれがあってはならない、全学生に理解させてから次に進むように」とのコメントを言っておられました。

 近藤先生が本日の授業で丁寧な解答までの流れをされていましたが、単なる確認だけではなく、今回の授業見学では一人でも落ちこぼれの無い指導を徹底する必要性が目標でもあるとの認識をもって今後の授業へ生かしていきたいと思う次第です。


 

保育児童学部 講師
修士(教育学) 攪上哲夫

 近藤高史先生の授業見学に際しまして、中島恒雄総長先生より学生に向け講話がございました。専門学校を立ち上げたころ、保育士の資格を取得しても就職先が見つからず、不本意な職に就かざるを得ない学生が多かった。今日、保育士の間口が広がったが、安定的な保育士として職をつかむには「公務員保育士」がベストである。そのためには、公務員試験に合格しなければならない。担当の先生の指導をしっかり受け、是非公務員試験に合格してほしい、という学生へのメッセージが伝えられました。

  今回の練習問題は、「一般知能/数的推理」問題2題であった。「1から100までの間のある整数を7で割ったときの余りは5で、13で割ったときの余りは9である。この整数を18で割ったときの余りはいくつか。」5択から答えを選ぶ問題であった。

 保育児童学部の学生は、本学他学部の学生と比して、こうした問題は苦手である。落ち着いてじっくり考えることが不得意な学生が他学部の学生よりも多いと言えるだろう。中には、数的推理問題のヒントを指導されなくとも難なく問題を解く学生もいる。「できる」学生から「できない」学生まで幅広い層の集団と言える。問題の途中途中で、総長先生より、「分かったかどうか確認してください」「分かった人を当てて説明させてください。」「もう一人当てて説明させてください。」、今回の授業見学の要諦はこの点にある。すなわち、総長先生が繰り返し話をしたことは、「できない子をできるようにする」とは何か、「取りこぼすことは許されない」、その意味を私たちに問いかけているように思えてなりませんでした。

 日本の学校教育は、戦後高度経済成長期を迎え、「知識重視」の教育に傾斜していきました。いわゆる「7・5・3」現象が生まれ、小学校で7割、中学校で5割、高等学校で3割の児童生徒しか学習内容を理解していない。そこから「落ちこぼれた」子どもたちは、或る者は校内暴力に走り、或る者は不登校となり「生徒指導上の問題児童生徒」として不当に扱われてきました。「エリート」になる特権を奪われ、人々の社会構造が階層化していきました。

 中島恒雄総長先生のことばは、「どの子にも目を掛ける」重要性を、戦後の日本のヒエラルキー型の教育を問う質を持っていると思えてなりませんでした。


 

就職支援室
臼井奈々穂

 保育キャリア基礎演習(対象学年:1年)の数的推理分野、担当教員:近藤高史先生の授業をオンラインにて見学させていただきました。

  授業冒頭では、総長先生より「公務員保育士は給料も安定しており、採用取り消しもない。ぜひ、試験を受けて公務員保育士になってもらいたい。」と励ましのお言葉がございました。今年は新型コロナウイルスの影響を受け、内定取り消しや新卒採用がないという企業もあり、安心して働くことができる公務員の魅力を感じてもらえるお話だと思いました。

 授業では、提示された条件に合う「ある整数」を求める方法を学んでおりました。条件として提示されている2つの数字は大きいほうから解くようにと先生から説明がございましたが、学生の理解度を確かめると、理解しきれていない学生がいることが判明し、さらに詳しく解説が行われました。総長先生より、「わかっている人を指名し、説明させるように。」というご指導があり、指名された学生は、先生の解説を踏まえ自分なりの言葉で説明しておりました。一緒に授業を受けている学生から説明をすることで、ぐっと理解が深まったように感じました。

 その後、練習問題の復習を2分で取り組み、類題1を3分で解きました。解説では、答えを導き出すために必要な数字を答えさせ、1問ずつ丁寧に取り組まれておりました。引き続き、類題2、3、4、5と解き進め、1問ずつ解説が行われました。指名された学生の中で、解き方が掴み切れていない学生に対して、先生は学生と1点ずつ丁寧に確認し、答えを導き出すための手助けをされておりました。その結果、確認テストでは全員が満点を取ることができました。
授業終了時には、総長先生より、授業に休まず出席するようお声掛けがあり、授業担当の先生からは積み重ねが大切であるというお話がございました。1年次から積み重ねていくことで、4年次に公務員試験を受験する際には、しっかりとした実力が身につけられると思いました。