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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その11)

教員採用試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

 このたび、2月17日(水)に大学学部、教員採用試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

  今回の授業はキャリア開発教育科目「教員基礎演習Ⅰ」で、教員採用試験などで出題される文学史についての授業を実施しました。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年2月19日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

教員基礎演習Ⅰ授業研修会に参加して

教育学部 准教授
修士(教育学) 丹 洋一

1.始めに
 先週に引き続いて、1年生を対象にした教員基礎演習Ⅰの授業見学である。橋本琢先生による小学校全科の国語の文学史の範囲をどのように学習するか、前回との違いも気になり、興味をもって参加した。

2.授業の進め方について
 来週のまとめテストのことを説明する。
(1) はじめに前回の範囲55~59まで、問題と答えを読んで暗記する。(10分間)
(2) 今日の範囲の学習をする。60~63
① 小問ごとに学生を指名して、問題と解答、次に解説を読ませる。
② 解説に線を引かせてから、暗記させる。(簡単なものは30秒、多いものは7分)
※分からない漢字には、ふりがなをつけること。
①②のくり返し
③ 全体の暗記の時間(3分間)
④ 確認テスト(3分間)
⑤ 教員が答えを読んで、採点させる。
 今回の授業でまず勉強になったのは、授業の始めに時間をとって、前回の復習をしたことである。授業中何度も暗記し、家庭でも暗記し、そして授業の始めにも暗記するということを徹底していると感じた。また、暗記させる際の、暗記の時間をどのように設定するかが気になった。年間の計画もあり、その時間中に進行しないといけないという焦りもある。そこをしっかり計画していかなければと思った。
今回の指導の工夫と感じたことを以下に記載する。
・作者と作品の冒頭部分の組み合わせの問題に関しては、作品名を挿入する。
・古文については文章の意味を説明してから暗記させる。(鴨長明:方丈記)
・問題に、詩集、小説と書き込んでから、暗記する。
・丁寧に一文ずつ暗記させている。全体の暗記と振り返りを大事にしている。
・学生に丁寧に対応している。「読んでもらえますか。」などの言葉遣いと学生からのテストの質問に対して、前回と合わせて、先生の対応に感心させられた。

3.おわりに
 授業の終わりに、総長先生から、「家に帰ったら暗記して、寝る前に暗記して、暗記が勝負だから。 みなさん、受かってくださいね。」という励ましの言葉をいただいた。今回の授業でも、いかにくり返しと集中が大事であるかを確認した。1年生の内からくり返し集中して暗記することを経験していけば、力がついていく。そして本当に理解できているかを、授業中にきちんと確認して、「できない子をできる子にしていく」ことを、私もやっていこうと思う。

 


2月17日、教員基礎演習Ⅰの授業を見学して

社会福祉学部 学部長補佐 准教授
修士(文学) 堀 肇

 本授業は、先週に引き続いて2回目の授業見学であり、前回に続いて「文学史」に関する問題で、問題と答えをしっかりと暗記することが何よりも重要である。

  前回の授業見学では、単調になりがちな暗記問題をいかにして集中させて暗記させるかという点で、先生も苦心されていたが、少し余計なことを話しすぎていてテンポが悪いと感じていた。

 今回は総長先生の指導により、最初に前回の復習・暗記を10分間行わせることから始めた。これによって、学生の集中度が増したように思われた。次に、問題と答え、解説を読んで、ポイントを暗記させていたが、前回に比べて余計なことは話さず、繰り返し暗記の重要性を伝えており、学生も自分が何をすれば良いのかしっかりと理解し、暗記に取り組んでいた。
また、総長先生は、大事なことを問題のすぐ近くに書くよう指導されていた。試験勉強では、一つのテキストを繰り返し何度も、ボロボロになるくらい読み込む必要があるが、書き込みをすることによって、頭に残りやすく、後で見直したときにもポイントが掴みやすくなると感じた。

 このように、暗記を徹底させるには、教員が学生の集中力を高め、暗記に集中できる雰囲気を作っていくことが重要なのである。教員が漫然と暗記をさせていると、次第に授業がだらけたものになり、つまらない授業になってしまう。こうなると試験勉強に対する意欲が湧いてこず、最悪の場合には資格を諦めてしまうことにもなりかねない。常に、学生に暗記の重要性を伝えつつ、暗記に集中できる雰囲気作りに教員は気を配らなければならないと感じた。

 これまで総長先生の授業見学をさせていただいて、いつも感心させられるのは、普段われわれ教員が何気なく行っている指導一つひとつを、総長先生は丁寧に妥協せずに行っているということである。そうすることによって、授業全体が非常に中身の濃い充実した時間になり、学生にとっては疲れる授業でも、終わった後に学んだという達成感が得られるものになっているのである。これらの点について、われわれ教員はまだまだ不十分であり、学ばなければならないと強く感じた。今後も、総長先生の指導を踏まえ、学生の夢の実現に向けて邁進していきたい。

 



2021.02.17教員基礎演習Ⅰ 授業見学

社会福祉学部 講師
修士(経済学) 西山祐司

 教員基礎演習Ⅰの授業において、見学者としての立場での感想を述べたいと思います。

  冒頭で、中島総長先生から10分ほど時間を取ることで、前回実施したのところの暗記の時間を取るようご指示がありました。問題だけ解こうと思ったらなかなか全問解くことは難しいが、試験問題はパターン化されているため、問題を読んで答えを確認するという方法で完全に暗記することによって必ず満点取れる、というものでした。

 このご指示には、講師は完全に暗記させるところに力を注がなければならないという意図が込められていると感じたため、知識系・暗記系の科目を担当する際には、しっかりと頭に入れて授業を実践すべき課題と感じた次第です。 

 今回は、2/10(水)に行われた授業をご担当された橋本琢先生の2回目の見学ということで、中島総長先生からご指導を受けて、どのように授業が改善されたかについても興味深く拝見しておりました。

 前回と同様に文学史ということもあり、難解な読み方の人物や作品名など、学生が読み方すらわからない場面が多く見られましたが、橋本先生が学生に読ませる前に丁寧に読み方を先生ご自身で音読し、読み方を共有画面に記載するなど工夫することで、授業が非常にスムーズに展開するようになり、授業中盤では、中島総長先生からも具体的な覚え方などをご指導いただくことで、細かい部分についてもきちんと目を配って授業を進めていくことができておりました。

 気になった点としては、前回同様、カメラがオンになっていない学生が大半であった点でした。冒頭で橋本先生から授業に入室できなかった学生もいたとのことで、カメラをオンにしてしまうとZoomに問題が生じるのかもしれませんが、今後参加者の多い授業になった場合の問題点として頭に入れておく必要がある部分でした。

 最後に中島総長先生から学生に対して、暗記が勝負だというメッセージがあり、改めて暗記することの重要性をご指導いただきました。単純な暗記ではなく、問題と答えの両方を見てしっかり暗記することで、今回の授業でもほとんど全員が満点を取ることができたように、ご指導いただいた中島総長先生の指導方針の実践ができるよう心掛けていきたいです。


 

留学生教育センター 特任准教授
修士(教育学) 橋本 琢

 この度、2月10日及び、2月17日の2週に亘り、見学授業を担当させていただきました。

  一口に「文学史」というと、その範囲は膨大で何を教えるべきか戸惑ってしまいます。教員採用試験合格という目標をもつ学生を対象とした授業では、その気持ちはいや増します。今年度初めて教員キャリアの授業を担当する自分にとって、自身の責務の重さを実感した1年となりました。そうした中、2週連続で中島総長先生は授業に参加してくださいました。授業を進行する際に見せる私の戸惑いを敏感に察してくださり、ご指導及び、激励をくださった総長先生にまず感謝を申し上げます。

 「文学史」を教える、しかも教員採用試験を受ける学生に教えるとなると、それまでに教えた「文学史」的知識に漏れがないかということに、教員の関心はどうしても傾きがちです。するとアレもコレもと教えることとなってしまい、授業は知識の羅列に終始してしまいます。ところが試験に合格をするために重要なことは、知識の多寡より、それが反射的に思い出せるかどうかということなのです。少なくとも「文学史」に関していえば、問題と解答の対応関係が一問一答式に習熟できているか、きちんと暗記できているかが、得点のカギとなります。ところが教員は、知識の漏れを恐れて贅言を費やし、むしろ学生を混乱させてしまうことがよくあるのが事実です。

 この度の授業見学では、こうした知識問題に教員が授業で対応する際の心構えを学ばせていただきました。それは、合格に必要な知識のみを腑分けし、その定着こそ授業では目指し、それ以外にはあえて沈黙を守るということです。教員の洞察力に基づく<教えない勇気>、とでもいえるものだったようにも思えます。試験合格のために必要、不必要な知識を腑分けするということは、その教員の資質・能力が問われます。そこに不安が生ずると、教員はどうしても多くの言葉を尽くした説明をすることとなり、結果として学生に混乱をもたらしてしまいます。試験を控えている学生ならば、それは致命的です。2週に亘り授業に参加して下さった総長先生のご指導は、学生に対する指導の在り方はいうに及ばず、教員ならばそうした不安を自ら打ち消すことのできる、教員としての確固とした資質・能力、そしてそれらに基づく洞察力を磨く努力をすべきであるという、いわば教師論でもあったように思えました。

 社会の発展に貢献できる教師という職業に就くため、教員採用試験の合格を目標として日々努力を重ねている学生の、その努力に報いるためにも、確固とした自身の資質・能力を養い、試験に合格するために必要な知識が腑分けできる洞察力を涵養するとともに、学生の夢を実現する最も効果的な指導方法習得のため今後とも邁進してゆく気持ちを、今回の2週に亘る授業を通じて新たにいたしました。