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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その13)

社会福祉士国家試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

 このたび、3月23日(火)に大学学部、社会福祉士国家試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

 今回は社会福祉士国家試験対策春期講座の授業で研修を実施し、社会福祉士国家試験の「相談援助の理論と方法」について、過去問題の演習を中心に行う授業でした。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年3月25日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

3月23日、総長先生による授業見学を受けて学んだこと。

社会福祉学部 学部長補佐 准教授
修士(文学) 堀 肇

 今回は、総長先生はじめ他の先生方に私の授業を見学していただき、総長先生からご指導をいただいた。今回の授業見学で気づいたこと、反省すべきこと、学んだことについて述べさせていただきたい。

  前日の授業見学研修で総長先生が指導されていたことを踏まえて、テキストの解説をすべて読んで暗記させるのではなく、あらかじめ教員が大事なところにアンダーラインを引くなどして示して、そこだけを学生に覚えさせるという授業方法で行った。

 これまでも、学生から「テキストの解説自体が難しく、しかも量がたくさんあって覚えきれない」という声を聞いていたので、自分としてはその点に注意して覚えるべきこと、覚えなくてもよいことを明確に区別して教えたつもりでいた。しかし、振り返ってみると、授業をしているうちに、これも教えておいた方が試験で役に立つかもしれないと思って、あれこれ教えすぎてしまっていた。今回の授業見学でも、幾度となく総長先生から覚えるべきことをもっと明確に伝えるようにとご指導をいただき、まだまだはっきりと示し切れていないことに気づかされた。こういったことが積み重なると学生が負担を感じ、さらには不安へとつながり、最終的にはやる気を無くしてしまうことにつながっていたのだと反省させられた。

 また、選択肢を正しく直させるようにとの指導も何度か受けた。これも、学生にポイントをはっきりとさせ、後で復習をするときにどこが間違っているのかが明確になるので非常に大切なことであるが、おろしかにしてしまっていた。総長先生はいつも、学生全員が本当に理解できたかどうかを確認し、取り残される学生がいないように授業を行わなければならないと何度も指導されてきた。このことを再度肝に銘じ、全員が直したかどうを確認しながら進めるようにしていきたい。

  今回の総長先生の授業見学、これまでの授業見学を通じて総長先生から学んだことは2つに絞られる。1つは、常に学生の立場に立って、学生が最後(国家試験当日)まで、やる気を維持して勉強に励ませること。2つめは暗記のさせ方を今一度見直して、漫然と暗記させるのではなく、ポイントを絞って合格に必要な知識だけを確実に覚えさせることである。この2つを実践することを通じて、来年度一人でも多くの学生が合格できるよう指導に当たっていきたいと決意を新たにした。


 

社会福祉学部 准教授
修士(農学)  荒野多門

 同じ国試の養成演習を担当する者として、授業見学に入らせていただき客観的に参加したことで、改めて気付いたことを以下にまとめることにする。

  堀先生の授業の進め方は、次の流れに従っていた。
①       問題の選択肢について、正しいものに○がつけられている。
②       解説のうち、大切なポイントに線が引いてあるものを提示しながら、線を引いた部分だけを学生に読ませる。大切なポイントは、画面上をマーカーでなぞりながら確認をする。
③       覚えさせるポイントを明確に提示してから、各設題につき時間を区切って暗記させる。
④       全部の選択肢が確認できた段階で、全体の暗記時間を5分間とる。
⑤       3問の問題が終了した段階で、確認テストを行う前に、再復習の時間を再度取る。
⑥       最後に、確認テストを行う。全員が満点を取れていることを確認する。

 これらの授業の進め方は、養成演習を担当する者には共通のスキームとしているもので
あるが、今回の総長先生のご指導があったポイントとして、誤っている選択肢のどこが違っているかを確認させたら、実際にテキストに正しく直させるように書き込みをきちんと行うことを繰り返し指摘されていた。

 これは、学生(受験生)の立場になってみると、問題を見直す時に、きちんと正しい書き込みがされていると、復習や暗記を行う際に、非常に印象的に頭に残るコツであることを改めて確認させていただいた。

 また、授業の最後に行う確認テストでは、「全員が満点を取れるように、各選択肢のポイントを確実に覚えるように」との指示を明確にしながら、学生を暗記に向かわせていたが、これも我々が日頃から行ってきている大切なポイントであることを再認識させられた。

 国家試験の問題を繰り返し解く作業は、ともすると単調な繰り返しとなってしまいがちである。例えば、問題を解いたその時間の最後には全問正解できることができていても、しばらく時間をおくと忘れてしまう内容がでてくる。これを、繰り返し記憶の上書きを行いながら、試験本番にきちんと想い出すことができるように仕上げるためには、受験生としての「試験モード」にいかに向かわせるか、と工夫することが必要となるだろう。

 よく、総長先生は「資格の取得により、自分が希望する就職先に繋げることができること」、「仕事をする上で、資格を持っている者には資格手当がつくこと」、「特に医療系では資格がなければ就職が取り消されることもあること」をおっしゃられているが、タイミングを計りながら、学生を一刻も早く「試験モード」に切り替えるには、まさにこれらは的確な言葉掛けであると改めて考えさせられた。


 

福祉専門職支援室
蓮沼孝

 「社会福祉士国家試験対策講座」(担当:崔允姫先生)を見学させていただきましたのでご報告いたします。 

 授業は、社会福祉国家試験専門科目の「相談援助の理論と方法」より過去問題を教員が解説しながら開始されましたが、私が説明を進めるスピードが速いように感じた瞬間に、総長先生より、「先生の表現は難しいので、できない子がいないよう学生全員が理解したかどうか確認して進めるように。」と適切な指示がありました。その後は、分かりやすい言葉で、1問ごとに学生に理解したか挙手させ確認し授業は進められていました。

 ホームページの総長・学長の紹介とメッセージに掲載されている通り、入学して頂いた以上、学生の潜在能力を信じて、学生全員を一定レベルに引き上げ、国家資格に合格できる能力を付けられるよう、責任をもって授業を行い、学生のレベルに合わせて、難しい専門用語を使わず、よくわかる対話型の良い授業を提供したいとの総長選先生の思いを今回の見学で拝見することができました。

 私自身、10年以上昔の話になりますが、社会福祉士の国家試験合格を目指して独学で学びましたが当時、非常に無駄が多い学習を行っていたと今回の講座と前回の臨床心理士・公認心理師試験対策授業を見学して、痛感いたしました。総長先生の指導で効果的な学習方法や国験対策に有効な学習方法で進められていれば、時間を無駄にすることなく合格できていたと思います。

 福祉専門職支援室の職員として、総長先生が日頃述べられている通り、社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師等の合格を目指す学生の手助けを全力で取り組んでいく所存です。

 貴重な授業を見学させていただき、ありがとうございました。


 

福祉専門職支援室
田中亮輔

 社会福祉士試験対策 3年生春期対策講座を拝見させていただき、ありがとうございました。

 今回の授業は「相談援助の理論と方法」という内容で、3問の過去問題について徹底的に学生に理解・暗記させるというものでした。授業の進め方は、①重要な箇所に下線を引かせる②下線部分を学生に音読させる③教員の先生が解説をする④各々下線部分を読み暗記させるという内容でした。

 中島総長先生は、授業の中で「学生全員が理解したか確認を取ってから次の問題に進むように」ということをしきりにおっしゃっておりました。教員の先生が淡々と一方的に授業していては、学生が内容を理解できないまま授業が進んでしまう場合があります。そこで、教員の先生がひとつの選択肢について解説を行う毎に、学生に挙手をさせて理解したかどうかを確認し、誰ひとりとして取り残すことがないような指導方法を徹底しておりました。これは、中島総長先生が提言している「できなかった子をできるようにする」教育方法に忠実に則っており、学生の理解度を高め、学生一人ひとりの能力を引き延ばしているのだと感じました。ひとつの問いに対し、ここまで丁寧に解説してくれる授業は他に類がなく、学生は益々学習内容への理解度を高め、国家試験合格に向けてのモチベーションも上がることと思いました。

 本日授業を拝見して、中島総長先生が提言する「できなかった子をできるようにする」教育方法を身をもって感じることができました。わかりにくいことをわかりやすいように伝えるという点においては、事務職員の学生への対応においても通じる部分であり、学生との関わりの中でとても大切なことであると思います。また、私自身、実習指導を担当する職員として、国家試験を受験する学生と関わる機会が多くあります。学生一人ひとりの夢をバックアップするよう、また一人でも多くの国家試験合格者を出せるよう、中島総長先生の教育方法を常に意識し、日々の業務に取り組んでまいりたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。