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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その14)

公務員試験対策授業見学 兼 教員研修会の実施について

 このたび、3月27日(土)に公務員試験対策授業見学・研修会を実施いたしました。下記の通りご報告するとともに、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

  今回は公務員試験で出題される論文指導についての授業でした。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年3月31日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

社会福祉学部 講師
経済学修士  西山祐司

 公務員試験対策講座の授業において、2限、3限、4限で実施された論文試験対策講座について、見学者としての立場での感想を述べたいと思います。

  今回の対策講座においては、3コマという限られた時間の中、2つのテーマを扱って、講義を行われましたが、以前中島総長先生がご指導されていたように、教員は文章上の構造を理解して、必要な箇所にのみ下線を引かせ、必要な文章のみを暗記させることにより、学生がポイントを絞った学習ができるようになる、という内容に従って、パワーポイントを使って必要な箇所にアンダーラインを引きながら講義を行うことで、文章を作成する作業が非常にスムーズになり、ポイントが明確になることで、学生も要領よく文章を書くことができるようになったように感じました。

 また、学生に数分間、時間を与えて文章を書かせ、それを学生に発表させながら講義をすることで、学生に対して、いい意味で緊張感をもたらし、さらに中島総長先生からも随時適切なコメントをいただきながら、作成する文章を磨き上げていく流れはとても素晴らしい講義内容であり、学生が非常に理解しながら授業を受けている姿が見受けられました。 さらに、学生一人一人に対して常に問いかけを行い、テキストを読ませたり、文章作成にける注意点を説明したり、といった流れで非常にテンポよくご指導されていらっしゃるのがとても印象的でした。

  今回実施された論文試験は、公務員試験の中で2次試験に該当する科目になりますが、多くの公務員試験では1次試験と同じ日程で実施されます。ただし、1次試験を突破しない限り採点すらされない試験になりますので、せっかく書いた文章が無駄にならないためには1次試験対策も非常に重要になります。

 私が担当するのは主に1次試験対策になりますため、今回宮園先生が実施され、非常に大きな成果につながった論文につなげられるよう、指導を充実させていきたいと思います。


 

留学生教育センター 特任講師
文学修士 韓国文学修士 野口生也

今回見学した授業は、宮園啓介先生担当「公務員試験対策講座」であった。当授業は、中島総長先生の指導のもと宮園先生が池袋・王子・伊勢崎の3キャンパス2020年度学部3年生約30名を対象に2限から4限までの4時間半で教科書『論文試験 頻出テーマのまとめ方2021年度版』を教科書として論文対策を行うものであった。受講生のほとんどがZoomによる出席であり、私もZoomによる見学であった。以下、今回の授業見学で学んだことについて述べる。
今回の授業で最も学んだのは、受講生を合格させるための合理的な授業を心掛けることである。今回の宮園先生の授業は正に合理的で効果的なものであった。宮園先生は大学指定メソッドにもとづいて授業を進行していた。毎時限冒頭においては簡単に授業の目的および手順を説明した後、受講生に教科書を読ませ、重要箇所を示し、暗記させた。暗記させた後は、字数制限を段階的に指定し、テーマごとの文章を書かせていた。随時、受講生に書いた文章を読ませて、完成度の確認にも努めていた。宮園先生は本日の授業において終始、自身が過去に公務員試験に合格した経験及び総長先生がこれまで繰り返し述べていた指導内容を念頭に置いていたようであった。それは、すなわち、公務員試験の論文対策としては、自分のオリジナリティを出す必要はなく、暗記した頻出内容を、試験本番において再構成して文章をつくることである。本日も総長先生は「博士論文などはオリジナリティを書く必要があるが、公務員試験などの論述試験においては、根拠となることは教科書に記載されているので、それらの重要なところを暗記するのが合格への近道」と述べていた。これは非常に合理的な考えである。私自身はというと、受講生に就職試験に合格してもらうことを意識しているにもかかわらず、授業中どうしても自分の学問的な知識が邪魔をして余計なことを説明してしまいがちであった。今回の見学を通して自分の足りなさを強く認識した次第である。
以上、今回の授業見学では、受講生を合格させるための合理的な授業を心掛けることを学んだ。今回学んだこと活かし、新年度の授業をしっかりと準備していきたい。


 

就職支援室
    木村芳雄

 授業の開始にあたって、総長先生から受講生への「難しいところだが、しっかり勉強すれば合格につなげる!」という激励があり、学生がこれからの授業にしっかり取り組むことが期待できました。

  最初の課題は「貧困と階級社会」ですが、テキストのページ順にこの分野の知識を最初に説明するのではなく、宮園先生は、まず出題例から始めて、出題の意図と、小問2問に対するそれぞれの字数配分を説明し、実際に論作文を書くときの道筋を学生に意識させていました。

 そのあとは、小問1・2についてそれぞれ、学生にテキストを読ませ、重要な点を一緒にマーカーを引くように指示しながら説明し、一通り理解が行きわたったところで暗記の時間を設けた後、解答の素案を作成させ、何人かに発表してもらい、講評するという本学のメソッドに沿って進められました。

 この過程において、総長先生から「年収200万円未満が50%以上というだけでは、それが『低所得』であるかどうか分かりにくいから、平均が700万円であることも重要である」との指導がありました。また、埼玉県が社会福祉士を増やしているという記述に関し、本学が、社会福祉士等の国家資格の取得を重視し、支援していることを、改めて説明されました。前者は、必要なことを分かりやすく説明することの重要性を、後者は、自分の専門外について意識が低くなりがちな私たちにとって視野の広さも大切なことを、改めて教えていただきました。また、学生の発表もよくお聞きになり、よりよい論文にするためのポイントを丁寧に助言されていました。

 

 

就職支援室
川端敦

 公務員試験において多くの自治体が取り入れている論文試験について、出題頻度が高いと考えられる題材をテーマとして扱い、必須項目を数多くストックしていくという方法は総長のご指導にございましたように非常に有効なものであると感じました。

 最初に扱った「貧困と階級社会」は、授業の冒頭に総長先生がご指摘されたように大変重要ですが簡単ではない題材でした。そのため、宮園先生は設問毎の文字数を最初に示し、また前提となる知識が必要で、それをしっかり暗記することなど、答案作成するための方針をまず学生に示しました。そのうえで知識として必要なことを詳細に解説することで、学生の理解を深めていきました。また、項目を区切って解説を行った部分ごとに内容を暗記する時間を設け、知識の定着を図る授業運営を的確に実行されていました。解説に補足が必要と思われる箇所については総長先生から適確なご指導が行われ、学生はより印象深く内容の理解を図ることができたと思われます。その結果、学生は記述すべきことを的確に押さえ、総長先生から「合格答案」であるとのお言葉を頂くことが出来ました。

 2問目の「災害対策」は、ひとつの設問で1000~1500字とボリュームがありましたが、一度に答案作成させるのではなく、設問に示された3つの視点毎に解説し答案を作成する方法を採り、問題を分割して最終的にまとまった形の答案を作成していくかたちで授業を進行していました。設問の形式により異なる対応方法を伝える必要性を感じました。

  テーマへの理解を深めたうえで答案例を読み、重要ポイントを把握し実際に答案作成を行うという流れは、難解な題材であればあるほど有効なものです。そのことは、作成した論文を学生が発表した際に強く実感しました。こうした対策を継続し、必須項目を数多くストックしていくことで公務員試験合格に結びつくものと確信いたしました。

 

 

就職支援室
堺宗弘

 上記日程にて、担当教員宮園啓介先生の「公務員試験対策講座」の中での総長先生の御指導をオンラインにて見学致しました。ここにその感想を述べたいと思います。

  授業開始に先立って、総長先生より学生へ、公務員試験合格のために大学が全面的にサポートしていくと話されたことで、学生の勉強への思いが振れないように気遣われていてさすがだなと感じました。また、担当の宮園先生がより合理的な指導が出来るように助言していかれることも述べられていました。

 授業の形式として、「テキストを読ませる」「解答・解説をよませる」「ポイントとなる箇所にアンダーラインを付けさせる」「その部分を暗記させる時間を取る」「実際に論文を書かせる」と一連の流れが出来ており、これを繰り返すことで学生の理解度が高まると感じました。総長先生が、担当教員の先生がアンダーラインを指示した箇所以外に、別の箇所もアンダーラインを引かせて、学生がより理解が可能なように指示されており、学生全員が<確実に>理解できるように総長先生が細かい配慮をされていたことに感嘆致しました。

 各所で20分ほどの時間を与えて学生に論文を書かせた結果、時間が足りず、全て書ききれなかった学生もいましたが、全員が的を得た内容であり、時折総長先生がこういう内容も加えた方が良いとのアドバイスをされていたことで、論文をどのように書いていくのかの基礎的な部分が理解出来ただろうと感じました。

 今回の授業でも、総長が常に掲げられている「分からない子を分かるようにする」「一人の脱落者を出さず、全員が分かるようにする」「全員を合格させる」という理念を具現化したような授業を拝見できたことは幸せであり、自分自身の勉強にもなりました。

 担当教員の先生が、常に大事なポイントとなる部分にアンダーラインを引かせた上で、暗記させたことで、学生の記憶により残ったのではと思いました。勿論、総長先生が常日頃仰っているように、授業内で記憶に残せたとしても、人間は忘れていくので、復習がとても重要であるため、これからの学生の頑張りに期待したいと思います。

 今回の授業でも、総長先生が論文を書く際に、テキストに書いてあることをしっかりまとめて暗記すること、最初からオリジナリティを出して書かないことを説かれました。この総長先生のお言葉に沿って勉強を進めていき、公務員を希望している全員が合格することを願うものであります。

 

 

就職支援室
臼井奈々穂

 公務員試験対策講座(対象学年:3年)の論文対策①、担当教員:宮園啓介先生の授業をオンラインにて見学させていただきました。

  授業冒頭では、総長先生より「皆さんが合格するよう応援しますので、頑張って勉強してください。」というお言葉がございました。試験まで残り数か月となった学生にとって、大変励みになるお言葉だと存じました。

 本日は、2~4限で論文対策の講座となっており、2限では「子どもの貧困」に関するテーマが取り上げられました。始めに論題の音読から入り、論じなければならない2点を確認いたしました。その2点について、画面共有を使用しながら、「1 問題が生じる背景について」を300字程度、「2 解決に向けて行政が取り組むことについて」を600字程度で論じると良いというお話がございました。論文を書くのが久しぶりだという学生にとって、目安を知ることで書きやすくなるのではないかと存じました。

 その後、日頃から総長先生がご指導されている通り、学生が数段落ごと本文を音読し、重要なところに下線を引き、下線部分の暗記を数分で行うという形式で進められました。

  「1 問題が生じる背景について」を300字程度でまとめる際には、苦手な人は答案例を縮めると良いというお話があり、どのようにまとめればよいのか悩んでいた学生にとって、書きやすくなるお言葉だと存じました。

 15分で300字程度を書き上げたのち、3名の学生が作成した内容を発表いたしました。その際、総長先生や宮園先生からアドバイスが伝えられ、説得力のある文章にするためのご指導がございました。

  授業の最後には、総長先生より「オリジナリティで考えるより、根拠に基づいて出すこと。暗記した内容を基盤にして文章化し、試験の日に出し切る」といった旨のお話がございました。一から文章を作り上げなくても良いと後押しするお話で、テーマごと暗記していけば、合格に繋がるのだと理解いたしました。

 また、合格に向けて一生懸命勉強している学生の姿、総長先生と宮園先生の丁寧なご指導を拝見し、就職支援を担当する職員として、学生が希望している公務員試験合格のために、より一層気を引き締めて日々の業務に臨んでまいりたいと思います。