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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その16)

教員採用試験の面接対策授業研修会の実施について

 このたび、4月21日(水)に行いました「教員採用試験の面接対策授業研修会」について、教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

 今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

以上
令和3年4月26日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園    
東京福祉大学・大学院        
総長・学長             
教育学博士 中島恒雄        
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

教育学研究科長
修士(教育学) 高橋 勝

 

 今回の授業研修は、都道府県教育委員会による教員採用試験の2次試験(面接)対策についてであった。

 授業の冒頭で、中島総長先生は次のように述べられた。都道府県教育員会は、教員採用とその研修に係る長い歴史があるので、教員志望者に対する蓄積された評価項目を豊富にもっている。したがって、受験生は、ただやみくもに面接練習をしても意味はない。採用する側の評価指標のポイントをしっかりと把握し、それを頭に刻み込んで面接に臨む必要がある、と。たしかにその通りである。採用する側が求める教員像にマッチ(最適化)しなければ、どんなに学力優秀な教員志望者であっても、採用枠から外されるであろう。

  そこで、まず最頻出の質問である「あなたはなぜ教師を希望しているのですか。理由を聞かせて下さい」という問いに対する模範的な回答例が読まれ、重要なポイントを挙げることが求められた。その際に、大事なことは、一般的な模範解答ではなく、自分の経験に即して、自分の体験を絡めて答えることの大事さが指摘された。

 小学校時代に出会った担任教師のお陰で、自分を伸ばすことができた。今度は自分が子どもたちを伸ばしていきたい。また、自分が小学校で体験した「授業で分かる楽しさ」と「友達の大切さ」を子どもたちに伝えていきたい、など。ポイントを数点に絞り、具体的、実感的に語ることが大切であると指摘された。

  その上で、望ましい教師像に深く関わる二つの大事なポイントが追加された。一つは、子どもたちは一人ひとりみな違うので、子どもたちの個性をしっかりと観察し、その個性に見合った指導を心がけること。もう一つは、子どもたちと学ぶ中で、自分も一緒に成長していきたいという「共に成長する教師像」である。

 中国、韓国、日本等の儒教の影響の強い東アジアの国々の教師像では、教師=聖職論が根強く、弟子の意見から教師が学ぶという発想はあまりない。しかし、古代ギリシャ以来のソクラテス的対話(ダイアローグ)の精神を引き継ぐ欧米の大学と学校では、対話の力こそが教師を特徴づけるのであって、弟子との対話の中で、教師もまた弟子から学ぶことが多い。弟子から学ぶ力を失ったときに、つまりモノローグ(独言)状態に陥った時に、教師は教師でなくなる、という文化的伝統がある。中島総長先生は、自分はアメリカの大学で、教師は子どもから学ぶ、子どもと共に成長する教師、それがよい教師であると学んだ、と繰り返し述べられた。深く共感した。

 中央教育審議会では、もう20年も前から、「学び続ける教師像」こそが21世紀の教師像であると指摘している。単に、上手に教えるだけの教師ではなく、子どもたちとの対話を深め、子どもとともに学び、共に成長し続ける教師であることが大事な時代になった。

  本学の教育理念である対話型の授業を実践していく中で、私も、共に成長する教師像を学生たちに全身で伝えていきたい。

 


 

教育学部 教授
家政学修士 臼井和恵

 教え子の学生さんから届く教員採用試験合格の朗報メールは、実に嬉しいものである。印刷して研究室に飾ったりしている。そのためにも本日の研修は心して参加した。

  添付ファイルでお送りいただいた、「教員採用試験における面接問題頻出事例」の件数順一覧表は、今日における面接内容の概要がよく分かり、授業の中でも活かしていきたい資料であった。多くの事例を見ながら、教師自身が、新しい情報を学び続けなければいけないことを、肝に銘じた。

 本日の研修事例は、頻出事例の「なぜ教師を希望しているのか」と「教育実習で得たものは何か」の上位2事例であった。中島総長先生の効果的な指導法に基づき、2事例とも研修が進められた。指導法は以下の通りである。

 1 テキストの模範回答例である、「面接官も納得!回答例」の音読。
 2 大事だと思う箇所に下線を引き、3分間暗記する。
 3 テキストの改善を要する回答例である、「面接官が困惑 回答例」と「回答のヒント」「これで印象アップ!」を音読。
 4 テキストから学んだこと、考えたことをグループ ディスカッションで深める。今回は10分間。わたくしはZoomで参加したので、ブレイクアウトルームでディスカッションに参加した。4人ずつのグループで、メンバーはみな教育学部池袋キャンパスのお仲間だったので、4人のお顔が揃った時には嬉しかった。学生が、ブレイクアウトルームを利用する先生の授業は楽しい!と言っていた理由がよく分かった。ミュートも解除して4人でいろいろ話し合えた。
 5 指名されたグループの代表が、テーマに対するグループでの回答を発表。総長先生が、発表内容に対して、コメントをされた。

 総長先生のコメントで心にしみたのは、児童の成長を支えるとともに、教師自身も児童との関わりの中で成長するという、いわゆるWinWinの関係について強調されたことである。
 教師も学びつつ成長します! 成長していきたいです! という視点には力をいただいた。


 

教育学部 教授
医学博士 宋 暁鈞

 4月21日2限目、「教員採用試験の面接対策授業」の授業見学を行われました。本学総長、学長中島恒雄先生は自ら授業の担当を頂きました。授業見学させたのは「教員採用試験の面接対策授業」という内容です。大変勉強になりました。見学の感想及び学んだことについて、ご報告致します。

 本学の教育理念では、入学際にできない子を卒業際にできる子に変わる教育方法で、沢山優秀な学生を卒業ができ、社会のそれぞれの分野で活躍しています。総長先生のご指導により、教員と学生の力を合わせて努力すれば、本学ではできない子はいなく、学生全員が教員採用試験の合格を取れると思われます。教員の使命は、学生の「知力」を向上させることだけではなく、情熱を持って、学生と信頼関係を作りながら、学生に学ぶことも必要です。その理由とは、教員は学生に知識を授かりながら、どのように学生の能力を向上させるかを、学ぶことも出来ます。いわゆる学生も教員も共に学習しながら成長することです。その為、学生全員を試験に参加させ、効率的勉学することが一番大事なことと考えられます。今回の教員研修会も、その目的だと思われます。

 今回はグループ間のディスカッションも設けています。各グループは内容を多様性で展開しましたが、とても感銘したのは、総長先生からは、学生に自信をつけさせると試験の合格を取れるとの励み言葉がとても意味深いです。教員は授業を運営する時、如何に学生達の積極性・努力性を引き起こすことが重要だと思われます。または、解読の後に黙読時間を設けて、再び自分での勉強した内容を消化、理解ができます。その効果は、試験を受ける際、同じ問題が出題されたら、考える時間を縮められることが反映できると思います。

 今回の研修会においても、本学の教育方針に基ついで、教員全体は緊張感を持たせ、積極的な発言し、教学に有利な助言を沢山頂き、とても良かったと感じています。今回で積ませて頂いた経験は、私の授業に取り込んで反映し、指導力を高めるよう努力したいと考えております。 


 

教育学部 教授
博士(教育学) 手打 明敏

  本学学生は、教員採用一次試験に合格したものの、面接中心の二次試験で不合格となっている傾向がみられることから、面接対策の充実を図るために本研修は企画された。
 中島総長は、本研修に当たり面接授業担当者であるわれわれ教員に対して、教員の役割は学生をして採用者である教育委員会の面接担当者が納得する解答ができるよう導いてやることであると強調された。そのための効果ある対策授業として、以下のことに留意する必要があると指摘された。

1.面接対策授業で使用する教科書に掲載されている問題事例の解答ポイント(基本)を暗記する。

2.暗記した解答の基本をベースにして体験等にもとづく自己の見解を加味して解答する。自己流で自己の見解を述べるだけでは面接官を納得させることは難しいのである。

 本研修では、「あなたはなぜ教師を希望しているのかですか。理由を聞かせてください。」 と「あなたが教育実習で得たものは何ですか」2問に取り組んだ。この2問について教員の解答発表について、教員は子どもからも学び成長していくという観点をもつ必要がある、という中島総長のコメントは大事な指摘であると思った。つまり、「教えるは習うのはじめ」というように、教員は児童・生徒に教えるだけではなく、教えながら児童・生徒からも学んで成長していくのである。そのためには、教室で学ぶ児童・生徒の背後にある家庭環境や彼らを取り巻く地域の状況などにも理解して児童・生徒を指導することが求められるのである。

 中島総長の「子どもから学び成長する教員」という教職理解は、アメリカ留学時代に学んだということであるが、不易な教員像であると思う。本研修で扱った面接事例の解答では、教員は、子どもに一方的に教えるだけではなく、教えながら教員自身も子どもから学び成長することができる魅力的な仕事である、という視点をもって述べる必要がある。

 


 

教育学部 教授
修士(児童学) 八重樫 節子

 本授業は、教員採用試験の面接対策授業として中島総長先生のご指導を得ながら進められていきました。授業開始前、中島総長先生より学生が本大学に入学してきたことを喜びと感じることができるようにしっかりとした将来につながる授業のあり方について述べられました。特に教員採用試験においては、せっかく1次試験に合格してもほとんどの自治体で1次合格者の半数が二次の面接で落とされる現状があります。このことを重視した面接の指導のあり方について、出題頻度の高い問題をグループディスカッション等取り入れながら研修会が進められました。授業を進める中でのポイントが指摘され、具体的に、面接を受ける上でのイメージや必要キーワード等を教科書の中より的確に示し整理しやすくすることを強調されていました。さらに教科書の模範解答を参考に自分の体験等取り入れて、相手が納得できるように自分の考えをわかりやすく述べる学習の方法を提示されました。その後、グループ代表者が発表する内容に対し、質問され、具体的提示等を行いながら、発表者自身が対応の中で自分の考えを深め高めていく様子が実際に研修する中で、体験することができました。

  今回の面接対策授業研修会を受けて活かしていくことは以下の通りです。

 一方的に子供に教えるのではなく教師自身も子供から学んでいく姿勢が教師としては重要であるということを意識して子供と関わる。

 面接の出題テーマに対し、漠然と論じるのではなく、基となる模範解答をしっかり読んで頭で理解し、必ず自分の体験等活かし、熱意を持って面接に対し準備をして臨むことが的確な回答につなげられる。

 学ぶための教科書を使って出題頻度の高い問題に対し繰り返し、文を読む。→大切な「Point」に線を引く。→各自で問題文と「Point」を黙読し→グループワーク(各自発表+他の人の好いと感じた点)→実際に面接実施(時間厳守)を日々の中でも繰り返し行いなから体得していく。

 最後に、令和3年度も基本姿勢を忠実に遂行しながら学生の合格を目指していきます。


 

教育学部 准教授
修士(教育学) 石﨑 達也

 今回、東京福祉大学・大学院創設者である教育学博士・中島恒雄総長先生から教員採用試験の面接対策の教育方法について学ばせていただくことができ、たいへん有意義な時間でした。

  今回、教員採用試験の面接試験合格を目指す授業では、このように指導すれば、学生にわかりやすく教えることができる、そして合格に導くことができるということを実際に学生の立場に立って授業を受ける中で理解することができました。中島総長先生のご指導で、今回、私自身が重要であると思った点は次の3点です。

 1つ目は、「面接試験の基本は、(模範回答を)暗記することである。」という点です。教師に求められる伝統的な価値観を理解し、それに基づく回答を暗記した上で、自分の考えを述べられるように指導することが重要であることがわかりました。

  2つ目は、テキストの使い方です。まずは、しっかりと「質問」「よい回答例」「悪い回答例」「回答のポイント」を読ませること。その後、自分が大事だと思った部分に線を引かせ、その部分を暗記させる(3分間)。次に、質問に対する自分なりの答えをつくることを目的として、数名でテキストの内容に関するディスカッションをさせる(10分間)。各グループの代表者に、自分が考えた回答を発表させる。発表に際して、授業者は、足りない部分を他の学生に補足させたり、みんなが「なるほどなぁ。」と思うような回答が出るように促す。このようにテキストを通して面接試験合格のための教え方がわかりました。

 3つ目は、今回、2問目の発表者になりましたが、「自分が発表者になるかもしれない」という思いから緊張感を持って授業に取り組むことができ、さらには模範回答を暗記した上で、自分なりの回答をすることによって、よりよい回答が導けることを実感いたしました。

  最後に、中島総長先生から、「授業者にとって大事なことは、教えたことを学生が完全に理解するまで待っているかどうかだ。」というお話がありました。教員採用試験合格を目指す学生全員の合格に向けて、授業者一人一人が本学の授業方法にしたがって学生ができるようになるまで丁寧に指導を行うとともに、面接官が「この学生を教員にしたい。」と思えるような回答が準備できるまで、根気強く指導していくことが重要だと考えました。


 

教育学部 准教授
教育学修士 志手 和行

 4月21日水曜日11:00から12:30までの90分間「教員研修会」(伊勢崎キャンパス)に参加させていただきました。総長中島恒雄先生からご指導いただいた研修です。今回のテーマは「教員採用試験の面接対策授業」でした。研修を通じて学び取ったことを以下に詳しく書かせていただきます。

  まず、全員に向けて、具体的にどうすべきか色々と学ばせていただきました。面接模範回答をまず読ませて、重要事項に下線を引かせることで何が大事か考えさせる。その際は理由を含めて意見を構築させるよう留意することがポイントと考えられます。学生に自信をつけさせるということが特に大事であると捉えております。その回答と自身の発展した考えを暗記させていく。そうすると「テーマに基づいて伝えることが明確にできる」という形で、勉学への意欲を増進するような働きかけが可能になると実感いたしました。           

 そしてディスカッションの機会を提供する中で、自身の考えを言語化する訓練が可能となります。伝えられることが上記の活動で可能となっているため、何も意見が出ないということが起こらないでしょう。そして、一つ一つの活動について達成感を得させるよう目指すにはどうしたらよいのか改めて考えさせられました。達成感が継続性をもった主体的な学びへと繫がっていくと言えるかと思います。今後もどのように学生一人一人に合った学びの特性に適応できるのか、そういった課題を念頭に入れながらまたこれからの研修に臨ませていただきます。

 以上、今回の研修を通じて得られた学びを書かせていただきました。最後になりますが、総長をはじめ研修会の準備と実施に携わっていただいた教職員の皆様へ、研修の機会を与えていただいたことに改めて感謝いたします。そしてご指導いただいた総長中島恒雄先生に深謝申し上げます。ありがとうございました。