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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その19)

社会福祉士国家試験対策講座および教員研修の実施について

  このたび、5月21日(金)に行いました「社会福祉士国家試験対策講座」について、教員研修を実施いたしました。教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

以上
令和3年5月25日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園
東京福祉大学・大学院
総長・学長
教育学博士 中島恒雄
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

留学生教育センター 特任講師
修士(人間・環境学) 小西 洋平

 

 5月21日金曜日4限に行われた社会福祉士国試対策講座「低所得者に対する支援と生活保護制度」の授業で見学研修が実施されました。本見学研修には、中島総長先生はじめ、多くの先生方に参加していただき、特に中島総長先生には授業の方法に関する貴重なアドバイスをいただき、非常に有意義な研修会となりました。本研修会報告書では、中島総長先生からいただいた教育論上重要なアドバイスを中心に、勉強させていただいたこと、気づいたこと、そして今後の授業で活かしていきたいことなどをまとめていきたいと思います。

  まず、第1点目に、3,4月に実施された春の特別対策講座では、重要な個所だけを学生さんに読んでいただき、アンダーラインもしくはマーカーを引いたところだけを暗記していただくという方法をとっていましたが、本日の見学研修では学生さんに問題文、ポイント、解説すべてを読んでいただき、アンダーラインもしくはマーカーを引いたところを教員が解説もしくは確認し、学生さんに暗記していただくという方法に変更されました。解説文の重要な個所以外にも解答のヒントや周辺知識が含まれているので、まず全文を読んで内容を確認するというのは必要なことだと思いました。

  次に、第2点目に、問題1問ごとに学生さんが理解しているかを確認して授業を進めていくということです。ただ単純に学生さんに分からないことがあったら何でも聞いてくださいと声掛けをするだけではなく、きちんと名前を呼んで聞くことによってしっかりと理解しているか確認をとる、名前を呼んで聞くことによって質問しやすい状況を作るということが大切なことだと気づきました。今後は学生さんの理解度を1問ずつ丁寧に確認していきたいと思います。

 最後、3点目に、選択肢の赤入れは、特に問題65番の1でご指摘をいただいたように「葬祭費」を消すだけではなく、「葬祭費」を消したうえで「光熱水費、家具什器費」と赤入れをし、完璧な正解を作るように心がけるようにしたいと思いました。

  本日は、中島総長先生のアドバイスで有意義な研修を受けさせていただきました。今後も社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験の受験生全員合格に向けて日々より良い授業構築のために研鑽していきたいと思います。本日は、ありがとうございました。

 


社会福祉学部 准教授
修士(農学) 荒野多門

 

 4限に行われた小西先生の授業見学で気づいたことをまとめることにする。

  小西先生の授業の進行において、総長先生からご指導いただいた点として以下の点がある。
①学生に読ませるときは、「科目名」、「設問」、「Point」のいずれも読み飛ばしをせずに全部読ませる。その上で、教員が重要な箇所を指摘して学生に線を引かせ、引いた箇所の確認をする。
②各選択肢について、誤っている説明の部分を正しく書き直させて、正文にする。
③正文に書き直した選択肢と、解説の重要な下線部の箇所を学生に暗記させる。
④暗記をさせた後で、学生に対し不明な点がないか質問し、理解度を確認する。

 これらの流れは、今回の対策講座を担当する者の共通のスキームを、改めて試験対策の原点に立ち返って修正したものであると考えられる。

 その中で小西先生の授業進行で次の2点が気になった。
1つめは、各選択肢の暗記の時間と、1問終了した時点での全体の暗記定着の時間が終了したときに、「時間になったので、次の問題に移ります」とコメントされていた点である。これは教員側がよく無意識に使ってしまいがちなコメントであるが、これでは機械的に授業進行しているだけの印象が残るだけで、学生がその時間内に理解できているかが把握できない。それが総長先生のご指導のあった④に繋がってくるのではないかと考える。例えば、2分の暗記時間が終了した時には、「2分の時間、暗記していただきましたが、きちんと頭の中に入りましたか。疑問な点はありませんでしたか」と学生に投げかけてみることが効果的である。今回、小西先生は総長先生からのご指摘があった後は、次の選択肢を担当する学生に、疑問点がないかを質問するようにされていたが、時間効率的には良いやり方であると感じた。但し、どの学生も質問があるかとの問いに「特にありません」、「大丈夫です」との答えしかなかったので、逆に大切なポイントで記憶できたことを学生に聞いてみるのも効果的ではないだろうか。

  2つめは、5つの選択肢について1つ1つの暗記時間を取るときに、最後の5つ目の選択肢の暗記時間を忘れてしまうことが、時々あったことである。1コマの授業では3問の問題をこなすことが時間的には適切であることが多いが、最後の全体の暗記時間をカウントした上で、暗記時間の配分を考えておくことが大切であることを改めて考えさせられた。

 以上が改善されれば、さらに学生のためになる対策講座になると考えられる。

 


心理学部 講師
修士(社会福祉学) 河野等

 

 本授業は、中島総長が見学されながら、小西先生が授業担当として進めていく形でありました。私がこの授業において印象に残った(学んだ)部分を以下に述べます。

 まず、今回は偶然かもしれませんが、通常に比べて教科書のアンダーライン部分が少なかったと思いました。そのため、本来学生に読ませるアンダーライン部分の分量が少なくなってしまいました。授業を見学されていた中島総長も、そのあたりのことが気になったと思われ、その場で各選択肢の解説文は全部学生に読ませるようにして、大事なところを先生が指摘するようにと、小西先生にご指導・ご指摘されていました。

 小西先生が、授業準備の段階で、もう少し配慮を心掛け、学生に読ませる箇所でもあるアンダーライン部分をもう少し考慮していたら、中島総長からそのようなご指導は入らなかったのではないかと感じました、アンダーライン部分が少ないと、必要最小限の知識の背景や付加価値が身につかないことも考えられます。

 また、中島総長からのご指導として、ページの一番上の四角の中の5つの選択肢、その赤入れの修正の際には、必要であれば重要なフレーズ(言葉・単語)を加筆しながら修正していく(修正加筆)するようにとのご指導もありました。このようにすることで、学生はさらに予備知識が増え、応用が利かすことができると思います。

 ところで、小西先生の良かったと思われるところを以下に述べます。PCソフト:アドビリーダーの機能としての「ハイライト機能」をフル活用していたことは、授業の息遣いというかライブ感があり、好感が持てました。また、各課題の1つ1つの選択肢について、丁寧に説明しているのが印象に残りました。その他、ご自分で必要な説明フレーズ(短め)をページの空いているスペースに書き込んでいたのも、工夫が感じられ良かったと思います。基本的に親切な対応であり、学生に分からないところがあるか、適宜確認するのも良いと思いました。

 私は、同じ社会福祉士等の「国家試験対策」を担当していますが、今回の授業見学を通じて、改めて、本授業見学で印象に残ったこと(学んだこと)を、今後の業務に活かしていきたいと考えます。

 


社会福祉学部 講師
修士(臨床心理学) 近藤重晴

 

 総長先生による小西先生の「社会福祉士国試対策講座・低所得者に対する支援と生活保護制度」の授業指導を見学させて頂き、誠にありがとうございました。大変勉強になりました。

  社会福祉士国家試験過去問解説集をテキストに学生に問題文とポイント、解説を音読してもらう。その後に教員が重要な点に線を引くように指示をし、問題文の間違いを修正させる。そして、その個所を暗記させる。

 学生には、各選択肢の解説後と1問終了ごとに暗記する時間を十分に確保してその場でポイントが暗記できるようにする。

 社会福祉士国家試験の範囲は非常に広いので、学生が効率的に学習を行えるように教員は的確にポイントを押さえることが重要であると感じました。

 事前にテキストをPDFにした際に、最初から重要な点にマークしておくのではなく、授業の進行に合わせてマークすることで、学生と共有しやすくなるのではないかと感じました。学生と情報を共有することで、学生に重要な点が伝わりやすいと思いました。

 学生一人ひとりが理解できているか選択肢ごと問題ごとに、学生に問題に関する質問をして、確認していくことで、全員の理解度を高められると思います。

 受講学生全員が授業内に、問題内容を理解して暗記ができるように時間配分に配慮することが大切であると感じました。
最後に、確認テストを実施する(確認テストの前には、必ず時間をとって授業内に行った問題の振り返り時間をとるようにする)。受講学生全員が毎回満点を取れるような指導が行えるように、授業技術の向上のために研鑽してまいりたいと思います。

 この度は、このような機会を与えていただき、誠にありがとうございました。

 今後もご指導の程よろしくお願いいたします。