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中島恒雄総長から報告とメッセージ(その24)

国家試験対策講座および教員研修の実施について

このたび、7月9日(金)に行いました「精神保健福祉士養成演習Ⅱ」の国家試験対策授業において、教員研修を実施いたしました。教職員の感想を掲載いたしますのでご覧ください。

今後とも、本学の教育活動へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

以上
令和3年7月15日

学校法人茶屋四郎次郎記念学園
東京福祉大学・大学院
総長・学長
教育学博士 中島恒雄
前ハーバード大学教育学大学院招聘学者

教職員による感想文

心理学部 講師
修士(社会福祉学) 河野等

 本授業は、中島総長が見学及び指導をされながら、佐藤広崇先生が授業担当として進めていく形でありました。私がこの授業において印象に残った(学んだ)部分を以下に述べます。

 この日の科目は専門科目の『精神保健福祉に関する制度とサービス』でありました。

 まず、佐藤先生が、授業おいて一問一問丁寧に、親切に取り組んでいたのが印象に残りました。セオリー通りではありますが、教科書中心で行っており確実性が感じられました。ただ、授業は90分近くあることから、もっとリズム(強弱)をつける、リズムを変えてもいいのではないかと感じる部分もありました。

 例えば、必要に応じて最小限の資料、『精神保健福祉士国試ナビ(中央法規)』なども使用すると、授業中にいい意味で変化が加わり、新鮮な空気感を保ちながら展開していくこともできると考えます。

 ただその場合、あくまで資料は、補足的なものに過ぎないことを重々含んでおく必要があると考えます。あるいは、授業で今やっている部分におけるところの全体像を把握させるツールとして活用するのに留めておく位がベターだと考えます。
またその他に気づいたこととして、アンダーラインの部分についてです。全体的にアンダーラインの箇所が少ないのではないか?と感じる部分がありました。今後に向けて検討していただけると幸いです。

 また今回中島総長は、授業最後に学生たちへ助言するということに専念されていました。印象に残った言葉としまして、以下にいくつか挙げます。

 『正しくやれば合格できる』『内定を病院などでもらえたとしても、国家試験に合格しないと、内定取り消し等もあり得る』『公務員希望者も例年以上に頑張っている』等々という言葉です。

 これらは学生に適切な危機感やライバル意識等を与えることつながり、俗に言うところの“お尻に火が付く”“奮起させる”ことにもつながると考えます。

 別な言葉で言うと、その人の闘志を刺激する。ことなのかもしれません。

 私は、同じ社会福祉士等の「国家試験対策」を担当していますが、今回の授業見学を通じて、改めて印象に残ったこと(学んだこと)を、今後の業務に活かしていきたいと考えています。


社会福祉学部 講師
修士(臨床心理学) 近藤重晴

 

 総長先生による佐藤広崇先生の「精神保健福祉士養成演習Ⅱ・精神保健福祉に関する制度とサービス」の授業指導を見学させて頂き、大変勉強になりました。

 精神保健福祉士国家試験第22回過去問解説集をテキストに「精神保健福祉に関する制度とサービス 問題61.62.63」を取り上げた授業でした。

 学生に、問題文・ポイント・各選択肢とその解説文を音読してもらう。そして、教員が選択肢の間違いを修正し、解説文の重要な箇所に線を引くように学生に指示をする。必ず修正を行ったか、重要な箇所に線を引いたかを学生に確認をする。簡潔にわかりやすい解説を行った後に、選択肢ごとに1分程度、暗記をする時間をとる。

 1問終了したら取り組んだ問題のまとめと暗記をする時間を7分程度とる。

 3問終了したら、今日取り組んだ問題を再度振り返りと暗記の時間をとる。その後に確認テストを実施する。また、学生が音読の際に読み間違えた場合には、その場で丁寧に修正することが大切であると思います。

 確認テストで学生全員が満点を取れるように、暗記とまとめの時間を十分にとること、全員が理解できているかを丁寧に確認することが重要であると考えます。また、満点をとることで学生の自信につながると思います。この方法で過去問解説集を繰り返し勉強することで記憶に定着させることができ、効率的な国家試験対策につながると考えます。

 私も授業技術が向上するように研鑽してまいりたいと思います。本日は、授業見学をさせて頂き、誠にありがとうございました。今後ともご指導宜しくお願い致します。

 


社会福祉学部 准教授
修士(農学) 荒野多門

 

 4限に行われた佐藤先生の授業見学で気付いたことをまとめることにする。

 佐藤先生の授業の進行は、次の流れで行われていた。

①設題に加えてPOINTの部分を学生に読ませる。

②各選択肢について、選択肢と解説を学生に読ませ、選択肢の誤りを正しく直させる。

③各選択肢の解説において重要な箇所について下線を引かせる。

④正しい選択肢と解説の重要箇所を学生に暗記させる。

⑤全部の選択肢の確認が終わった段階で、その問題の全体の見直しを6分間行う。

⑥取り上げた3問について、終了時点で、確認テストを行う前に全体の見直しを行う。

⑦確認テストを実施(2分間)

⑧正解を確認し、画面上で全問正解できたか、学生に挙手させて確認していた。結果は、学生全員が満点を取れていた。

 これらの流れは、今回の対策講座を担当する者の共通のスキームに従ったものである。

 佐藤先生の授業は、前回の授業見学の時(6月18日)と同様に、余計なことは極力話さないことを徹底されていた。時間配分にも余裕があり、学生が暗記する作業に専念できていた点は前回と同様であった。

 改めて、暗記に徹することができる授業と何かを考えさせられる機会となった。覚えるべき内容はできるだけ少なく精査し、そのかわり暗記すべき内容は正確に、確実に頭に入れるようにすることが重要である。何となく理解しておけば正解が選べるレベルの問題は、近年の精神保健福祉士の試験問題では余りみられなくなっている。むしろ、正確な知識が欠かせず、これは愚直なまでに地道な作業が必要となるものである。

 総長先生からも、授業終了後の暗記の繰り返しの重要性についてのご指導があったが、記憶は着実な積み重ねが大切となることは言を俟たない。また、特に精神保健福祉士の場合、資格を取得することが就職の内定の条件となっている場合が多い。

 今回取り上げたテキストの内容(「精神医療審査会」、「退院後生活環境相談員」、「障害者総合支援法における障害支援区分」)は、試験での最頻出分野であり、正確で確実な知識が求められるものである。これらの内容を暗記できていれば、より多くの正解につながり、試験の合格が近づいてくる。また、本学で精神保健福祉士に合格した卒業生が、病院に就職した初年度に、「退院後生活環境相談員」として働いている実例があるように、試験で学んだことが仕事に直結していることなども学生には伝えて行けたらと思っている。

 以上が改善されれば、さらに学生のためになる対策講座になると考えられる。

 


留学生教育センター 特任講師
修士(コミュニティ福祉学) 佐藤 広崇

 

 この度の授業見学は、私が担当する精神保健福祉士養成演習Ⅱの授業において行われました。学んだことや気づいたことについて、以下にまとめます。

 第一に、養成演習では、総長先生の普段の教えに基づき、どうやったら学生が試験に合格するかを真剣に考える、その目的に直結する授業を行う、学問的知識をダラダラと述べない、余計なことは話さない等を徹底することが重要であると改めて感じました。今回の授業で扱った問題は、精神医療審査会の役割や、医療保護入院者への退院支援などについてでしたが、テキストの解説文に書かれていることは、やや冗長である場合があります。その解説文のポイントをいかに正答に直結するようポイントを絞って学生に提示できるかを教員は考えなければなりません。教員は学生が主体的に学べるようにするサポーター役、司会者役であり、実際に暗記をするのは学生です。そこで、いかに重要ポイントを絞って学生に暗記してもらうか、または、正解に直結する道筋を教員側がどう示すか、という点は徹底しなければならないと改めて感じました。こうした点は普段からの総長先生の教えによる気づきです。

 また、以前の自身の授業では、テキストの線を引いたポイントを暗記してもらう際に、「あと残り〇分です」という声かけをしていない場合がありました。その点についてはかなり改善がなされてきたと考えます。

 第二に、学生に対する声がけについてです。授業は学生が主役であり、ポイントを覚えるのは学生自身です。そこで、各選択肢ごとに「この内容について分かりましたか」という声がけはそれを確認するために大切であると思います。一方で、それに加えて「どこが重要であるか挙げてもらえますか」「この解説(選択肢)の覚えるべき用語は何ですか」など、学生に発言を促す声がけがもう少しあってよかったのではないかとも考えました。これは私自身の課題として、今後の授業に活かしていきたいと考えております。

 今回の研修会では、私が担当する精神保健福祉士養成演習Ⅱの授業について、様々な気づきが得られました。今後も一層研鑽に励んでいきます。

 

以 上