ガイドブック2022
11/132

●B●GInterview009 私は高校生のときに受けた「倫理」の授業を通して、心理学という学問に興味を持ちました。また、地元の学校で窓ガラスが割られるという被害があり、胸を痛めたことがきっかけで、心理学の知識を生かして犯罪が起こらない環境を作れないかと考えるようになりました。いろいろと調べたところ、市役所に勤めれば、街灯や植物などを設置する場所によって人の視線を誘導し、犯罪を抑制する環境作りができることを知り、市役所で働くことを志しました。 現在、主に担当している業務は「療育手帳」(知的障がい者の障害者手帳)の交付に係る業務、障がい者のある方やその保護者に対する手当の支給に係る業務、事業所や団体から請求される支払いの処理などです。また、有料道路割引制度など、障害者手帳所持者に対する申請の案内や受け付け、相談対応なども行っています。 日々、さまざまな業務を通してやりがいを感じていますが、なかでも思い出深いのは、1年目に、障がいのある方と一緒にテーマパークへ行く企画を担当したときです。知的障がいのある男の子がいて、最初は保護者の方に促される形でアトラクションを選んでいたのですが、そのうち「これに乗りたい」と自ら言ってくれるようになり、保護者の方が「自分の乗りたいものを言ってくれた」と嬉しそうに話してくださいました。誰か武田美希さん王子キャンパス心理学部心理学科2016年卒業(茨城県立水海道第一高等学校出身)の支援がなければ困難だったことが、ふとしたきっかけでできるようになっていく様子を見られるのは、大きなやりがいだと感じました。 東京福祉大学で学んだ傾聴の姿勢や相槌をうつタイミングなど、カウンセリングの基本的な技術が、現在も相談や問い合わせの際、相手のお話を聴くときに役立っています。また、グループディスカッションの授業を通して、自分自身の考えを常に持ち、相手に伝える力を養うことができ、仕事にも生かせています。これからは社会保障制度の知識をさらに深めて、問題や悩みを抱えて来庁される方の不安や負担を軽減できるように努めていきたいです。そして、広い視野から物事を判断できる職員になりたいと思います。 高校生のみなさんは、自分の行動や考え方次第で未来にたくさんの可能性を秘めています。東京福祉大学は、そんなみなさんの意思や行動を尊重し、資格取得や就職も含めて親身になってさまざまなサポートをしてくれる大学です。受験に向けて大変な時期とは思いますが、お体に気をつけて頑張ってくださいね!学生の意思や 行動を尊重し、サポートしてくれる大学です!職業誰かの支援がなければできなかったことができるようになる様子を見ると、やりがいを感じます市役所職員心理学部心理学科 卒業→常総市役所にて、保健福祉部・社会福祉課・障がい福祉係として活躍中!仕事のやりがいとこれからの目標は?夢をかなえた卒業生たちの「現在」を教えてもらいました!

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る