ガイドブック2022
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●B●GInterview012 私は母親が保育士、父親が高校教師という家庭で育ち、子どものころから「先生」という職業に憧れを抱いていました。そして昔から小さい子どもと関わることが好きだったので、自然と幼稚園や小学校などの先生をめざすようになりました。大学では保育士と幼稚園教諭の資格を取得し、最終的に保育士の道を選びました。 現在は幼児クラス(4歳児)の担任をしています。年齢によっても異なりますが、子どもたちの成長を見守りながら一緒に遊び、トイレのトレーニングやお箸の使い方などの生活に必要な力をつける支援を行います。保護者の方から自宅での様子を伺い、連携しながら丁寧に保育を進めるようにしています。また、子どもたちの支援だけでなく、保護者支援として育児相談や発達相談などにも応じています。 今年(2021年)の4月で、保育士として働き始めて7年目を迎えました。3月に、保育士1年目のときに担任していた0~3歳クラスの子どもたちが卒園し、小学生になりました。卒園の日には、ミルクをあげた日のこと、初めて立てた日のこと、私の名前を初めて呼んでくれた日のこと……さまざまな思い出がよみがえり、大きく成長した子どもたちが目の前にいることが嬉しくて、号泣しました。いつも子どもたちと一緒に考え、悩み、時には泣きながら課題を乗り越えています。共に乗り越えられたときの喜びはひとしおで、この仕事に就いて幸せだと感じる瞬間の一つです。 東京福祉大学では、実際に保育園で働いた経験を持つ先生方が多く、手遊びや制作、音楽など、実践に生かせる内容を学ぶことができました。また、たくさんの友人にも恵まれ、コミュニケーション能力の向上にも役立ちました。大学生活では、資格を取るための勉強ももちろん大切ですが、サークルなどで仲間たちとよい思い出を作ったり、アルバイトなどで人とのつながりを通して社会勉強をしたりと、多くの挑戦をするのに適した時期だと思います。これから大学生活を送る方々は、迷いや悩みも出てくるとは思いますが、大学生の間にやりたいことにたくさん挑戦し、さまざまな経験を積んでほしいです。 現在社会は、共働きの家庭が増えています。子育てしながら働く保護者の方々は本当に大変だと感じますので、もっと保護者に寄り添い、力になれる保育士になりたいです。そしてもしいつの日か、大人になって保育士になる卒園児がいたら、一緒に働いて保育したい――それが今の私の夢です!秦みなみさん伊勢崎キャンパス社会福祉学部保育児童学科(現・保育児童学部保育児童学科)2015年卒業(神奈川県立川崎北高等学校出身)保育の現場ですぐに生かせる実践的な内容を学べます!職業保育士1年目に担任した子どもたちが卒園した日にはさまざまな思い出がよみがえり、号泣しました保育士社会福祉学部保育児童学科(現・保育児童学部保育児童学科) 卒業→社会福祉法人東保育会にて、保育士として活躍中!

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