ニュース・トピックス

2017.07.10

2017年度 第3回FD研修会を実施


 東京福祉大学では、2000年(平成12年)開学当初から、学生の学習能力や教育効果を高める方策の一環として、教員研修会や授業見学を行いながら教員の授業内容・方法を改善するなど、全学を挙げて実践的なファカルティ・ディベロップメント(FD)に取り組んでいます。今回は、5月27日(土)に池袋キャンパスで開催された、第3回FD研修会について紹介いたします。

>>ファカルティ・ディベロップメントとは(外部サイト)【リンク】
>>過去のFD研修会の様子

今回の研修会は、通学課程の非常勤講師を対象としたものです。はじめに、喜多村副学長は、大学の自助努力が必要であることや、学生が志望する資格・就職試験に合格させることの重要性を示し、「非常勤講師の先生方も本学の教員の一員であることを自覚してご協力いただきたい」と述べました。
FD専門部会・部会長の成田教授は司会を務め、本学の「教育方針および授業法に関する規程」に記載されている「具体的な授業方法(第9条)」の確認から研修に入りました。


実際の授業さながら、成田教授(教員役)は参加教員(学生役)を指名し、立たせて第9条を音読させました。その後、読んだだけでは理解しづらい点や、うまく実践できなかった点など、教員からの率直な悩みや質問が活発に出されました。中でも居眠りへの対策や、教科書を買ってこない学生への対処、ディスカッションに参加できない学生への声掛けの方法など、どの授業でも遭遇し、対応に困るような場面での問題が数多く浮上しました。それらについて、FD専門部会のベテラン教員からは、具体的にどうすべきか的確なアドバイスや提案がなされました。経験者ならではの視点や解決策に、参加者は熱心にメモをとっていました。




グループディスカッションの時間になると、参加者自らが議長と発表者を決め、今回のテーマである「全学生を資格・就職試験に合格させるために、教員は自分の授業でどのような工夫をすればよいのか」について意見を出し合いました。各グループではFD専門部会員がオブザーバーとして加わり、特に「学生の修学意欲」についての議論が多く見られました。


最後に、喜多村副学長は「学生の卒業時の姿を見越して指導しなければならない」とし、すべての学生が必要な各種資格を取り、志望する就職先に合格をして、明るい未来に羽ばたくことができるように、入学時から意識して指導することの大切さを述べました。
また、成田教授は、7月22日までにレポート課題(研修会で学んだことを自分の授業でどのように活かしたか)を仕上げて提出するよう呼び掛けました。