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2017.10.11

2017年度 第6回FD研修会を実施

東京福祉大学では、2000年(平成12年度)開学当初から、学生の学習能力や教育効果を高めるための一環として、教員研修会や授業見学を行いながら教員の授業内容・方法を改善するなど、全学を挙げて実践的なファカルティ・ディベロップメント(FD)に取り組んでいます。今回は9月7日(木)に伊勢崎キャンパス4号館で開催された第6回FD研修会について紹介いたします。


はじめに、喜多村副学長からは、自身の授業で実際に工夫や改善をした事例が具体的に紹介され、「先生方が伝えたいことが学生達にしっかりと伝わるように工夫して、一歩ずつ授業の質を高めることが必要であり、それが本学の価値を高めることに繋がることを期待しています。研修で気づきを得て授業に活かしていただきたい。」と挨拶がありました。



今回の研修会では、「学生のやる気を引き出す授業方法とは」「学生の学ぶ力の格差に対する方策」をテーマに、前回のグループディスカッションでの内容をもとにし、4名の新任教員による模擬授業が行われました。司会はFD専門部会員の荒野准教授が務めました。



模擬授業は参加者を学生に見立てて行われました。その内容については、「1つの課題に対する異なる意見の中でグループの考えに近いものを選ばせて議論させる授業」「独自のワークシートを使って実習前の不安を解消する授業」「難しい理系の内容を理解させる授業」「アメリカの絵本を用いて異文化に興味を持たせる授業」などが、新任教員によって紹介されました。




質疑応答では、「ディベート形式を取り入れてみては」「不安を解決するプランもみんなで考えるとよい」「読みやすく分かりやすい資料の工夫が必要」「理系の難しい内容を学生に理解してもらうためにはどうしたらよいのかという課題を我々に投げかけてくれた授業である」など、建設的な意見が数多く出されました。



FD専門部会・部会長である成田教授は、「双方向対話型の授業になっていたか」「学生の理解度を確認していたか」など、全員参加型の授業運営を要望しました。また、「教えないで学ばせるための資料作り」「学生が参加して良かったと思える授業」など、改善の余地が数多くあることを指摘しました。さらに、「研修会で学んだことを自分の授業でどのように活かしたか」というテーマでレポートを作成するよう指示しました。

次回のFD研修会は、10月26日(木)に予定され、今回と同様に模擬授業の発表が行われます


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