大学学部・学科

ACADEMIC

心理学部心理学科の学修内容とカリキュラム

心理学を基礎から幅広く
わかりやすい授業方法を通して学びます。

大学で初めて学ぶ心理学を、その歴史や分野、研究方法を基礎から丁寧に、アクティブ・ラーニングや演習授業を通して体験的にわかりやすく学んでいきます。また心理学の実証研究のための調査・研究方法についても概要を学び、その後の研究についての基礎的能力を身につけます。

公認心理師の受験資格を得るための
必要科目を履修することができます!

公認心理師の受験資格を得るためには、大学において、公認心理師になるために必要と定められた科目をすべて履修した後、大学院に進学して省令で定められた科目を履修、または特定の養成プログラムを擁すると国が認定した施設で働く必要があります。
心理福祉専攻では、公認心理師受験資格取得のための大学学部分のカリキュラムを履修できます(受験資格取得には大学院での科目履修が必要)。また、認定心理士取得も可能で、さらに福祉の専門科目履修によって、社会福祉士受験資格、精神保健福祉士受験資格取得もできます。

選びやすい・学びやすい6コースから選択し、充実した
環境のもとで学習に集中できます

入学後は、各自の興味・関心に合うコースを、6コースのなかから選択します。王子と伊勢崎キャンパスを中心に開講しています。王子キャンパスは心理学専用で、心理学の実験教室や図書館、ラーニングコモンズ、情報処理室などの設備が整っています。伊勢崎キャンパスでは、学内に臨床心理相談室を設置して心理相談にあたっているほか、実習・演習施設も整っています。

発達・教育心理学コース
子どもに関わる仕事に興味のある学生のためのコース。教育現場でも活躍できるように教員免許状の取得もめざします。
臨床心理学コース
心の問題を抱えた人々の援助法(カウンセリング)を中心に学ぶコース。大学院進学、公認心理師・臨床心理士取得を視野に入れた学習をすすめます。
犯罪心理学コース
非行や犯罪に関わる心理に興味がある学生のためのコース。警察官や法務教官などの公務員をめざします。
福祉心理学コース
心理学の知識・技術を福祉現場で生かしていきたいという方のためのコース。社会福祉関連資格の取得を視野に学習します。
社会・ビジネス心理学コース
一般企業で活躍する営業・人事等さまざまな職種で、学習した心理学の知識・技術を生かしたい方のためのコース。

たとえば・・・こんな授業が受けられる!

心理学のもっとも基礎的な概念と理論を学ぶ
「心理学入門」の授業
心理学のもっとも基礎的な概念と理論を学ぶ「心理学入門」の授業

心理学は、これまで蓄積されてきた人間の行動や感情を科学的に研究することで、人間を理解しようとする学問です。この授業では、心理学という学問の人間的な学習として、歴史的背景や特徴も含めた基本的な考え方を学びます。心理学の主要な分野における、もっとも基礎的な概念と理論に幅広く触れながら、理解を進めていきます。

「人格」の特徴を明らかにして、人間の本質を理解する
「感情・人格心理学」の授業

「人格心理学」とは、個人の内側から、人間の行動の法則を見ようとする学問です。人格という言葉は、性格とほぼ同じ意味で用いられますが、態度や興味、価値観などを含んだ全体的な特徴を指します。この授業では、さまざまな観点から人格の特徴を明らかにすることで、人間の本質を理解し、自己理解だけでなく他者も理解し、人を見る目を養います。

相手に寄り添う「カウンセリング」の理論と技法を
身につける「心理演習」の授業

カウンセリングとは、何らかの援助を求める人(クライアント)に対して、言語的・非言語的なコミュニケーションを道具として、サポートしようとする試みを指します。この授業では、より広くカウンセリングの理論と技法を学ぶとともに、自分の日常のコミュニケーションのあり方を振り返り、相手に寄り添える、より適切な援助法を身につけます。

心を見えるようにするための代表的な方法を学ぶ
「心理学研究法」の授業

心理学を研究する際、具体的に見ることのできない心を見えるようにするため、さまざまな工夫が求められます。この授業では、心理学を科学として研究するための代表的な方法である、実験法や調査法、観察法、検査法、面接法などについて、それぞれの長所短所を学び、実践するために必要な知識を身につけます。

学べる内容

  • 心理学の各分野を全般的に学び、研究活動の基本を身につけることができます。
  • 臨床心理学のカウンセリング技術、社会福祉・精神保健福祉の援助技術などを、実践的な学習で身につけることができます。
  • 養護教諭、小学校教諭の教職課程科目も他学部履修によって学べます。
  • 公務員や教員など、将来の希望に合わせたカリキュラムとして履修するキャリア支援科目が受講できます。

カリキュラムの概要

1年次

総合教育科目で教養を身につけつつ、心理学を学んでいくための基礎を学びます。福祉資格希望の方は社会福祉の基礎も同時に学びます。

[ 科目例 ]心理学入門 心理学概論 心理学統計法 発達心理学 心理学を生かしたキャリアデザイン 社会福祉原論 など

2年次

「心の仕組み」を理解する科目を中心に、さまざまな心理学の分野について理解を深めます。また、コースによって社会福祉・精神保健福祉・教育などの資格科目も学び始めます。

[ 科目例 ]社会・集団・家族心理学(社会・集団) 心理学支援法(基礎) 心理学実験 知覚・認知心理学 心理学を生かしたキャリアマネジメント 薬理学概説(薬物乱用防止を含む) ソーシャルワークⅠ・Ⅱ 精神科ソーシャルワーク論Ⅰ・Ⅱ など

3年次

臨床心理学を中心に、「心の現象」「心のケア」に関する科目を学びます。加えて、実験・演習などの科目により、実践的なカウンセリング技術を学びます。また、コースによってさまざまな分野の専門科目を履修します。

[ 科目例 ]神経・生理心理学 産業・組織心理学 司法・犯罪心理学 心理学的支援法(心理療法) 心理学検査法演習 心理演習 公認心理師の職責 ソーシャルワーク実習指導Ⅱ・Ⅲ 精神保健福祉援助演習Ⅰ・Ⅱ など

4年次

テーマを決めてより深い心理学を研究するほか、福祉的なヒューマンサービスを学び、希望者は社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験合格に向けた学習を進めます。

[ 科目例 ]専門演習 社会福祉士養成演習Ⅱ 精神保健福祉援助演習Ⅲ 心理学研究法演習Ⅱ 心理実習 など

カリキュラムの詳細(PDF)

心理学科では、希望に応じてさまざまな資格が取得でき、その資格ごとに実習を履修する必要があります。

公認心理師受験資格取得のための実習

心理実習(4年次)

4年次秋季に80時間以上の実習指導を含む心理実習を行います。心理実習は通常授業24回(36時間)+実習9日(54時間)を予定しています。

※心理実習の参加には右記の条件があります。

(1)修得科目…所定の20科目の修得が必要
(2)通算GPA3.0以上

社会福祉士受験資格取得のための実習

ソーシャルワーク基礎実習(3年次春期)

ソーシャルワーク基礎実習(3年次春期)

社会福祉施設での10日間の集中実習。現場を体験し、ソーシャルワークの基礎を確認します

ソーシャルワーク実習
(3年次秋期)

社会福祉施設で週2日間、15週間にわたって実習を行う長期継続型実習。他の日に授業を受けながら実習するため、現場での課題を大学で解決しながら学ぶことができます。

ソーシャルワーク実習Ⅱ
(4年次春期)※選択

社会福祉施設で週2日間、15週間にわたって実習を行う長期継続型実習。ソーシャルワーク実習で得た経験をさらに深め、現場で生かせる知識・技術を高めます。

精神保健福祉士受験資格取得のための実習

精神保健福祉実習
(福祉施設)(3年次秋期)

精神障害者施設での18日間の集中実習。

精神保健福祉実習
(医療機関)(4年次春期)

医療機関での12日間の集中実習。

養護教諭免許状取得のための実習

養護実習
(4年次6月~11月)

小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等の保健室での4週間の実習。

看護臨床実習
(4年次7月~11月)

医療機関での医療・健康に関する2週間の実習。

小学校教諭免許状取得のための実習

教育実習Ⅰ(初等)・Ⅱ(初等)(4年次6月~11月)

小学校での2週間の教育実習を2回実施します。