社会福祉学部社会福祉学科 精神保健福祉専攻の学修内容とカリキュラム

精神保健を深く学び、精神保健福祉士と社会福祉士のダブル取得をめざせるカリキュラム
精神保健福祉士と社会福祉士の試験受験資格の取得が可能。精神保健の専門知識を深く学び、充実したソーシャルワークの演習授業で社会福祉の援助技術を身につけ、さまざまな場面で即戦力として活躍できる、精神保健福祉・社会福祉のソーシャルワーカーを養成します。
- 社会に出て即戦力として活躍できる
ソーシャルワーカーになれます! -
本学では精神保健の専門知識を学べるのはもちろん、充実したソーシャルワーク演習授業も多数開講。また、施設で利用者様とのふれあいを通して、社会福祉施設などの概要や福祉実践を学ぶ「ソーシャルワーク基礎実習」もあります。社会で即戦力として活躍でき、心に寄り添うことのできる精神科ソーシャルワーカーを養成します。
- 充実したキャリア開発教育科目によって
安心して国家試験の合格をめざせます -
精神保健福祉士と社会福祉士の国家試験受験資格を同時に取得することができ、ダブル合格をめざせます。国家試験対策であるキャリア開発教育科目「精神保健福祉士養成演習Ⅰ・Ⅱ」「社会福祉士養成演習Ⅰ・Ⅱ」をカリキュラム内で実施しているので、必要な単位を取得しながら試験勉強に励むことができます。今までにも多くの学生が精神保健福祉士と社会福祉士のダブル合格を果たしています!
- 毎週2回の実習を継続することで
より実践的な学習ができます! -
精神保健福祉士受験資格取得のために受講する「精神保健福祉援助実習」は、長期継続型の実習と春休み中の集中実習を組み合わせています。原則、毎週2回の実習を継続した後、異なる種別の福祉施設や医療機関で集中実習をおこないます(いずれかの実習は必ず医療機関にて実施)。実習で発見した課題を、その週の授業内で事例として学び、解決策を考えることで、より実践的な学習ができます。
たとえば・・・こんな授業が受けられる!
- ライフステージにおける精神保健の関わりを学ぶ
「精神保健学」の授業 -
この授業では、制度や行政とのかかわりなど、精神保健に関する基本的な知識を身につけるとともに、乳児期から老年期までのライフステージと精神保健の関わり、個別課題について学びます。また、精神障がい、アルコール依存、薬物乱用などに対する具体的な取り組みについても検討します。
- 精神障害者の心理的・社会的側面を医学から学ぶ
「精神医学」の授業 -
統合失調症や躁うつ病などの主要な疾患を学びながら、精神障がい者の心理的・社会的側面について理解を深める授業です。また、薬物療法や精神療法的アプローチについても学習するとともに、地域精神医療についても学んでいきます。
- 相談援助を実施する際の基礎を身につける
「精神科ソーシャルワーク論Ⅰ」の授業 -
精神保健福祉士の役割と意義について学ぶ授業です。総合的かつ包括的な援助、および地域福祉の基礎基盤と開発を含めて、現代のソーシャルワークについて考えていきます。さらに、人権尊重、利用者主体といった相談援助について理解し、対人援助の専門家となるための基盤を養います。
- 実習で遭遇した課題をグループで解決していく
「精神保健福祉実習指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の授業 -
この授業は、2~3年次にかけて連続して受講し、かつ各実習と並行しておこなわれます。実習で遭遇した困難な事例や疑問点を持ち帰り、授業内のグループディスカッションを通して解決していきます。それを通して、精神保健福祉士に求められる相談援助の知識と技術を実践的に習得します。
学べる内容
- 精神保健福祉を専門的に学び、精神障害者のケアに必要となる知識を身につけます。
- 実践的な演習授業を通してコミュニケーション能力やソーシャルワーク技術を身につけます。
- 心理学・社会福祉学などの関連科目も修得しやすい体系的なカリキュラム構成で学びます。
- 長期継続型+集中実習の実習で、大学で学びながら貴重な現場経験をえることができます。
カリキュラムの概要
総合教育科目で教養を身につけると同時に基礎的な学習を通して福祉の基本を学びます。
[科目例]社会福祉入門 心理学概論 人体構造と機能及び疾病 社会福祉原論 so-ソーシャルワーク演習Ⅰ ソーシャルワークの基盤と専門職 精神保健学 高齢者福祉論 海外福祉事情Ⅰ など
専門科目の履修を通して精神医学・精神保健学・社会福祉学などの基本知識を習得します。
[科目例]地域福祉論 社会保障論 ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ 障害者福祉論 精神疾患とその治療 精神科リハビリテーション学 精神保健福祉の原理Ⅰ 精神保健福祉制度論 精神保健福祉演習Ⅰ など
精神障害者と社会との関わりに関する科目で精神保健福祉について深く考察すると同時に、精神保健福祉援助実習を通して実際の現場の福祉を学びます。
[科目例]権利擁護と成年後見 精神保健福祉演習Ⅱ ソーシャルワークの理論と方法(専門) 精神保健福祉実習指導Ⅱ・Ⅲ 精神保健福祉実習 など
実習で得た現場経験をもとに、事例について理解を深め、実践力を向上させます。また、国家試験対策により、合格をめざします。
[科目例]精神保健福祉士演習Ⅲ 更生保護 ソーシャルワーク演習Ⅳ・Ⅴ ほか
精神保健福祉士実習
社会福祉施設での10日間の集中実習。現場を体験し、ソーシャルワークの基礎を確認します。
精神病院または精神障害者施設で週2日間、9週間にわたって実習を行う長期継続型実習。他の日に授業を受けながら実習するため、現場での課題を大学で解決しながら学ぶことができ、実践的な能力が身につきます。
精神病院または精神障害者施設での12日間の集中実習。第一段階での経験をさらに高めます。
ソーシャルワーク実習(社会福祉士希望者)
福祉施設や病院で24日間の集中実習を行います。
保育実習(保育士希望者のみ)
※社会福祉専攻社会福祉コースで保育士資格を取得するには、出願時に保育児童福祉専修を希望する必要があります(希望者多数の場合取得できない場合があります)。
保育所および福祉施設でのそれぞれ12日間の実習。同時に保育実習指導市を3年次春期に受講します。
保育所(Ⅱ)、福祉施設(Ⅲ)での12日間の実習。同時にⅡの場合「保育実習指導Ⅱ」を、Ⅲの場合「保育実習指導Ⅲ」を受講します。
教育実習(教員希望者のみ)
社会福祉専攻社会福祉コースでは追加履修により各種教員免許状、特別支援学校教諭免許状の取得が可能です。特別支援学校教諭免許状を取得する場合は基礎免許状として幼・小・中・高のいずれかの免許状取得が必要となります。
4年次(6月~11月)に「教育実習(中等)Ⅰ」(2週間)を行います。さらに、同じく4年次(6月~11月)に特別支援学校等で特別支援教育実習を実施します。
※特別支援学校教諭取得には「ソーシャルワーク実習」の履修も必要ですが、社会福祉士受験資格取得者は「ソーシャルワーク実習」を履修しているため不要。