臨床心理学専攻博士課程前期(修士)
〔通学課程・通信教育課程〕2年*
 「公認心理師コース」「臨床心理コース」から選択して受講します。人間行動のメカニズムへの理解を深め、臨床心理査定・心理療法・カウンセリング技法等を訓練します。さらに本学附属臨床心理相談室をはじめ、病院・施設等の学外実習施設で、継続して実習を行い、臨床心理のさまざまな場面について、スーパービジョン(指導・助言)を受け、公認心理師・臨床心理士をめざし、実践的な臨床心理学を学びます。
	  *通信教育課程で臨床心理士受験資格を取得する場合、3年間の履修が必要です。	
学位・取得資格・開講キャンパス
- 学位 修士〔臨床心理学〕
 - 取得可能資格 公認心理師受験資格 臨床心理士受験資格
 - 開講キャンパス 伊勢崎キャンパス
 
公認心理師コース
公認心理師受験資格取得をめざし、公認心理師指定科目を中心に履修します。心理支援・援助に必要な実践的な科目履修により、必要な知識・技術を深め、高いレベルの支援ができる心理職を養成します。
臨床心理師コース
臨床心理士受験資格取得をめざし、臨床心理士の指定科目を中心に履修します。臨床心理学の学修、実習を通して臨床心理査定・心理療法・カウンセリング技法などの必要な技能を身につけます。希望者は公認心理師の受験資格取得も可能です。
必修研究科目群  | 
    課題研究(4単位) <修士論文執筆>  | 
  
選択研究科目群  | 
  |
| ▼ | |
修士論文審査・口頭試問合格  | 
  |
| ▼ | |
| 修士(臨床心理学) | |
臨床心理コース 開講科目
| 必修研究科目群 | |
| 臨床心理学特論(4) | 心理臨床の基礎となるような理論概念を、治療とアセスメントとの両面から整理していく。 | 
臨床心理面接特論
      Ⅰ(心理支援に  | 
    臨床心理学の理論に基づいた面接法について考察し、その理論と実際の心理臨床技法の習得をめざす。 | 
| 臨床心理査定演習Ⅰ(心理アセスメントに 関する理論と実践)(2)* ・Ⅱ(2)  | 
    臨床心理学の専門家として必要な心理査定の技術の基礎を演習によって習得する。 | 
| 臨床心理基礎実習(2) | 臨床心理の専門家として、必要なかかわり技法の基礎を実習する。 | 
| 臨床心理実習Ⅰ(2)*・Ⅱ(2) | 本学附属臨床心理相談室や学外実習施設において、臨床心理の専門家として必要なかかわり技法及び 倫理的問題について実習する。  | 
  
| 課題研究(4) | 実践活動や先行研究・文献の考察から生じる各自の問題意識に基づいて、リサーチを行う。はじめに研究計画書を 作成し、指導・助言を受けながら、論文を作成する。  | 
  
| 選択研究科目群 | |
| 心理統計法特論(2) | 修士論文作成に必要な高度な統計技法を学ぶ。 | 
| 心理学研究法特論(2) | 心理学を構築している研究法について体系的に学び、修士論文の作成ができるよう指導する。 | 
| 臨床心理学研究法特論(2) | エピソード記述法、再記述法など、最も基本的な質的研究方法の意義と方法を学ぶ。 | 
| 教育心理学特論(教育分野に 関する理論と支援の展開)* (2)  | 
      教育心理学の心理学的視点、基礎領域について概説し、最近の教育心理臨床にみられる諸事例を取り上げ考察・分析する。 | 
| 発達心理学特論(2) | 乳幼児期、幼児期、児童期、青年期、成人期、老年期の各発達時期にどのような心理的問題があるか、またその対処法を学習することを目標とする。 | 
| 社会心理学特論(2) | 「社会的存在としての人間」の諸側面を心理学的観点から考察する。 | 
| 社会病理学特論(2) | 人間のライフコース上に生じる多様な生活障害の自力克服とその社会的支援のための「知と技」を探求し演習を行う。 | 
| 家族心理学特論(家族関係・ 集団・地域社会における心理 支援に関する理論と実践)* (2)  | 
      家族支援の状況と今後のあり方について、現在の社会状況と関連させながら分析・研究する能力を養う。 | 
| 犯罪心理学特論 (司法・犯罪分野に関する 理論と支援の展開)*(2)  | 
      犯罪非行に関する実証的研究に基づき、心理学的・社会学的視点から犯罪非行現象の分析を行うとともに、当該現象への対応として法制度についても概観する。 | 
| 精神医学特論(保健医療 分野に関する理論と支援 の展開)*(2)  | 
      本来的に目に見えない人間精神の病に、精神と医学の知見から接近していく。 | 
| 福祉心理学特論(福祉分野 に関する理論と支援の展開)* (2)  | 
      各種障害の特性について理解し、障害児・者と彼らを取り巻く周囲の人々の心理や支援について学ぶ | 
| 心理療法特論(2) | 心理療法のさまざまな療法(技法)を概観するとともに、言語による治療の限界と可能性を探る。 | 
| 学校臨床心理学特論(2) | 臨床心理学が学校という場でどのような役割を果たし得るのか考究する。 | 
| 喪失の悲しみへの援助(2) | 死別体験がもたらすものに焦点をあて、悲嘆カウンセリングによる援助の限界と可能性を探る。 | 
| 芸術療法特論(2) | 芸術療法の持つ治療的役割と意義とあわせ、心理アセスメントとしての機能についても言及する。 | 
| 臨床心理実習Ⅰ (心理実践実習Ⅱ)*(1) ・臨床心理実習Ⅱ(1)  | 
      本学附属臨床心理相談室や学外実習施設において、臨床心理の専門家として必要なかかわり技法及び倫理的問題 について実習する。  | 
    
| 心理実践実習Ⅰ*(3) | 医療・保健分野およびその他の分野の施設と本学附属臨床心理相談室での実習を通して、心理支援の実際を体得する。 | 
| 産業・労働心理学特論 (産業・労働分野に関する 理論と支援の展開)*(2)  | 
      企業などでのメンタルヘルスに関する現状と問題、心理の専門家としての支援方法について学ぶ。 | 
| 心の健康教育に関する理論 と実践*(2)  | 
      心の健康教育に関する理論について、人の発達に応じた考え方について理解を促し深める。 | 
| 心理学総論特論(2) | 臨床心理士に必要な広範な心理学領域について体系的に学ぶとともに、臨床心理士としての実践活動に必要な考え方・視点を習得する。 | 
| 心理支援総論特論(2) | 公認心理師の心理支援として求められる知識や技能、役割について学ぶ。 | 
臨床心理コース時間割例 (通学課程・伊勢崎キャンパス)
| 時限 | 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9:00~10:30 | 
  | 
      臨床心理査定 演習Ⅰ(心理的 アセスメントに 関 する理論と実践)  | 
      福祉心理学特論 (福祉分野に関する理論と展開)  | 
      社会心理学特論 | ー | |
| 2 | 10:45~12:15 | 芸術療法特論 | 臨床心理査定 演習Ⅱ  | 
      学校臨床心理学 特論  | 
      |||
| 臨床心理学特論 | 
    |||||||
| 3 | 13:10~14:40 | 臨床心理学
         研究法特論  | 
      臨床心理面接 特論Ⅰ(心理支援 に関する理論 と実践)  | 
      精神医学特論 (保健医療分野 に関する理論と 支援の展開)  | 
      喪失の悲しみへ の援助  | 
      心理支援総論 特論  | 
    |
| 4 | 14:55~16:25 | 心理療法特論 | 臨床心理基礎 実習  | 
      心理学総論特論 | 
    |||
| 臨床心理実習Ⅰ (心理実践実習Ⅱ)  | 
    |||||||
| 5 | 16:40~18:10 | 臨床心理基礎 実習  | 
      心理学総論特論 | ||||
| 臨床心理実習Ⅰ (心理実践実習Ⅱ)  | 
    
| 時限 | 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9:00~10:30 | 
  | 
      ー | 臨床心理学特論 | ー | ||
| 2 | 10:45~12:15 | 教育心理学特論 (教育分野に 関する理論と支援 の展開)  | 
      家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) | 心の健康教育に 関する理論と実践  | 
      心理統計法 特論  | 
      - | |
| 3 | 13:10~14:40 | 心理学研究法 特論  | 
      産業・労働心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開 | 社会病理学特論 | 臨床心理面接 特論Ⅱ  | 
      心理支援総論 特論  | 
    |
| 犯罪心理学特論 (司法・犯罪分野に 関する理論と支援 の展開)  | 
    |||||||
| 4 | 14:55~16:25 | 発達心理学特論 | 臨床心理基礎 実習  | 
      心理学総論 特論  | 
    |||
| 臨床心理実習Ⅱ | |||||||
| 5 | 16:40~18:10 | 臨床心理基礎 実習  | 
      心理学総論 特論  | 
    ||||
| 臨床心理実習Ⅱ | 
公認心理師コース 開講科目
| 必修研究科目群 | |
| 精神医学特論(保健医療 分野に関する理論と支援 の展開)*(2)  | 
    本来的に目に見えない人間精神の病に、精神と医学の知見から接近していく。 | 
| 福祉心理学特論(福祉分野 に関する理論と支援の展開)* (2)  | 
    各種障害の特性について理解し、障害児・者と彼らを取り巻く周囲の人々の心理や支援について学ぶ | 
| 教育心理学特論(教育分野に 関する理論と支援の展開)* (2)  | 
    教育心理学の心理学的視点、基礎領域について概説し、最近の教育心理臨床にみられる諸事例を取り上げ考察・分析する。 | 
| 犯罪心理学特論 (司法・犯罪分野に関する 理論と支援の展開)*(2)  | 
    犯罪非行に関する実証的研究に基づき、心理学的・社会学的視点から犯罪非行現象の分析を行うとともに、当該現象への対応として法制度についても概観する。 | 
| 産業・労働心理学特論 (産業・労働分野に関する 理論と支援の展開)*(2)  | 
    企業などでのメンタルヘルスに関する現状と問題、心理の専門家としての支援方法について学ぶ。 | 
| 心理アセスメントに 関する理論と実践(2)*  | 
    臨床心理学の専門家として必要な心理査定の技術の基礎を演習によって習得する。 | 
心理支援に  | 
    臨床心理学の理論に基づいた面接法について考察し、その理論と実際の心理臨床技法の習得をめざす。 | 
| 家族心理学特論(家族関係・ 集団・地域社会における心理 支援に関する理論と実践)* (2)  | 
    家族支援の状況と今後のあり方について、現在の社会状況と関連させながら分析・研究する能力を養う。 | 
| 心の健康教育に関する理論 と実践*(2)  | 
    心の健康教育に関する理論について、人の発達に応じた考え方について理解を促し深める。 | 
| 課題研究(4) | 実践活動や先行研究・文献の考察から生じる各自の問題意識に基づいて、リサーチを行う。はじめに研究計画書を 作成し、指導・助言を受けながら、論文を作成する。  | 
  
| 選択研究科目群 | |
| 心理実践実習Ⅰ*(3) | 医療・保健分野およびその他の分野の施設と本学附属臨床心理相談室での実習を通して、心理支援の実際を体得する。 | 
| 心理実践実習Ⅱ*(1) | 本学附属臨床心理相談室や学外実習施設において、臨床心理の専門家として必要なかかわり技法及び倫理的問題 について実習する。  | 
  
| 心理統計法特論(2) | 修士論文作成に必要な高度な統計技法を学ぶ。 | 
| 心理学研究法特論(2) | 心理学を構築している研究法について体系的に学び、修士論文の作成ができるよう指導する。 | 
| 臨床心理学研究法特論(2) | エピソード記述法、再記述法など、最も基本的な質的研究方法の意義と方法を学ぶ。 | 
| 発達心理学特論(2) | 乳幼児期、幼児期、児童期、青年期、成人期、老年期の各発達時期にどのような心理的問題があるか、またその対処法を学習することを目標とする。 | 
| 社会心理学特論(2) | 「社会的存在としての人間」の諸側面を心理学的観点から考察する。 | 
| 社会病理学特論(2) | 人間のライフコース上に生じる多様な生活障害の自力克服とその社会的支援のための「知と技」を探求し演習を行う。 | 
| 心理援助法特論(2) | 心理療法のさまざまな療法(技法)を概観するとともに、言語による治療の限界と可能性を探る。 | 
| スクールカウンセリング特論(2) | 臨床心理学が学校という場でどのような役割を果たし得るのか考究する。 | 
| アートセラピー特論(2) | 芸術療法の持つ治療的役割と意義とあわせ、心理アセスメントとしての機能についても言及する。 | 
| 心理支援総論特論(2) | 公認心理師の心理支援として求められる知識や技能、役割について学ぶ。 | 
公認心理師コース時間割例 (通学課程・伊勢崎キャンパス)
| 時限 | 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9:00~10:30 | 
  | 
      臨床心理査定 演習Ⅰ(心理的 アセスメントに 関 する理論と実践)  | 
      福祉心理学特論 (福祉分野に関する理論と展開)  | 
      社会心理学特論 | ー | |
| 2 | 10:45~12:15 | 心理援助法 特論  | 
      心理支援に関する理論と実践 | ||||
| 3 | 13:10~14:40 | 臨床心理学 研究法特論  | 
      心理アセスメントに関する理論と 実践  | 
      精神医学特論 (保健医療分野 に関する理論と 支援の展開)  | 
      心理支援総論 特論  | 
    ||
| 4 | 14:55~16:25 | アートセラピー特論 | |||||
| 5 | 16:40~18:10 | 
| 時限 | 時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 9:00~10:30 | 
  | 
      |||||
| 2 | 10:45~12:15 | 教育心理学特論 (教育分野に 関する理論と支援 の展開)  | 
      家族心理学特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践) | 心の健康教育に 関する理論と実践  | 
      心理統計法 特論  | 
      ||
| 3 | 13:10~14:40 | 心理学研究法 特論  | 
      産業・労働心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開 | 社会病理学特論 | 心理支援総論 特論  | 
    ||
| スクールカウンセ リング特論  | 
      犯罪心理学特論 (司法・犯罪分野に 関する理論と支援 の展開)  | 
    ||||||
| 4 | 14:55~16:25 | 発達心理学特論 | |||||
| 5 | 16:40~18:10 | ||||||
公認心理師受験資格取得のための実習
「心理実践実習Ⅰ・心理実践実習Ⅱ」(450時間)を行います。保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5分野のうちの3分野以上の施設、および本学附属臨床相談室において実習を行います。ただし、医療機関(病院または診療所)での実習は必須です。医療機関以外の施設では見学を中心とする実習も含みます。
臨床心理基礎実習
「臨床心理実習」に向けて、臨床心理の専門家として必要なかかわり技法の基礎を習得します。複数の教員が担当し、体験学習で面接の基本や技法の基礎を中心に実習を行います。
<春期>
※通信教育課程は1年次後期
    面接のロールプレイングからインテーク面接の仮説提示、援助方法の決定の流れについて学びます。
<秋期>
※通信教育課程は2年次前期
    本学臨床心理相談室の概要、守秘義務などの大切な原則、電話受付の仕方、心理療法とプレイセラピーの技法の実践的対応、教員のインテーク面接の陪席など、基礎的な訓練を行い、本学附属臨床心理相談室での自習や学外実習の基礎を行います。また、夏休みには病院等の見学を行います。
    
	
臨床心理実習
「臨床心理基礎実習」の内容を基礎とし、本学附属臨床心理相談室と本研究科がしていする学外の実習施設において、臨床心理の専門家として必要なインテーク面接から実際の心理面接でのかかわり技法について、スーパービジョンを受けながら面接を行います。
<春期>
※通信教育課程は2年次後期
	病院など学外の施設で、精神科医や臨床心理士の指導のもと。面接や心理テストに関する実践的な技法の習得をめざした実習を行います。
<秋期>
※通信教育課程は3年次
	本学附属臨床心理相談室を中心に、実習指導教員の指導を受けながら、学生が受付・インテーク面接・遊戯面接・継続面接を担当します。事例を担当することにより、面接での応答やかかわり方、心理学的理解や面接方針のたて方、記録の取り方について習得します。
	毎週3時間、授業として行われる「ケースカンファレンス」には、学生と実習指導教員が出席し、インテーク報告と事例報告が行われます。集団スーパービジョンを受けることで、担当事例の理解を深めるだけでなく、他の学生の報告を聞くことにより、多くのケースを学ぶ機会となります。
