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2018.08.28

池袋キャンパス9号館で「第25回障害児基礎教育研究会 教材工夫展」を開催

 8月26日(日)、池袋キャンパス9号館で「第25回障害児基礎教育研究会 教材工夫展」が開催されました。
 新しい学習指導要領では、障害のある子どもにおいても「主体的、対話的で深い学び」が求められ、そのために、教材・教具の重要性がますます高まっています。「障害児基礎教育研究会」は平成元年に発足し、子どもとのコミュニケーションの道具、言葉の代わりとして教材・教具を工夫・開発してきた研究団体です。今回は、創立30周年に当たる記念大会でした。




 会場には児童発達支援センターや社会福祉施設の職員、特別支援学校の教員、障害のある方本人やお子様連れの方、関係団体で働く本学の卒業生も含め、約180名が訪れました。群馬、茨城、千葉、新潟などの関東近県や、遠くは福井や兵庫、佐賀、沖縄からも参加され、充実した交流の時間を過すことができました。





 午前中は、会場に所狭しと並べられた創作教材の自由観覧でした。製作者から作り方や活用法の紹介もあり、多くの方々が手にとって使い心地を体験していました。
 午後は研究発表と、元中央教育審議会委員、東洋大学名誉教授・全国特別支援教育推進連盟理事長の宮﨑英憲先生による、「新学習指導要領と基礎教材」をテーマとした講演会でした。宮﨑先生は「それぞれの子どもが学習活動に参加している実感と達成感をもてるかどうか、子どもが笑顔で生きる力を身につけているかどうか。これが本質的な視点であり、そのための環境整備が必要です」と伝えられました。


ご講演いただいた宮﨑先生

 教材工夫展に参加した本学学生の一人、永野杏奈さん(教育学部教育学科4年)は、「私は特別支援学校の教員を目指しています。今回はたくさんの教材に触れることができました。教育現場に出てからも実習等で活用できると思います。また、先生方の体験を聞きながら実践的な勉強ができ、貴重な体験となりました」と語ってくれました


左:「教材工夫展」の企画・運営にあたった社会福祉学部立松英子教授 右:永野杏奈さん