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2019.10.10

2019年度東京福祉大学福祉実習連絡協議会を伊勢崎・池袋キャンパスで開催しました

 「2019年度 東京福祉大学福祉実習連絡協議会」が9月19日(木)に伊勢崎キャンパス、9月25日(水)に池袋キャンパスで開催されました。
  本学では10月からソーシャルワーク実習と精神保健福祉援助実習が始まりますが、毎年、ご協力いただく各施設の担当者をお招きして本協議会を実施しています。
 実習指導の意義や取り組みを再認識するとともに、これまでの実習経験から気づいた課題について意見交換をすることを目的としています。

9月19日(木)伊勢崎キャンパス



 伊勢崎キャンパスでは、はじめに藤田学長より「今後、複雑になっていく日本社会を読み解いて問題が起これば解決していく。その力がソーシャルワークであり社会福祉学です。学生たちもそのニーズについては理解しておりますが、実際に座学で学んだことを実践の場で試してみる、先輩に教えを乞いながらやってみるということ、これは大変重要な教育機会であります。皆様には様々な面でご指導いただいております。本日の福祉実習連絡協議会では、さらに教育の場と現場とでお互いに意見交換をしながらより効率の良い実践の場を作り上げていくことが必要だと思います。本日はどうぞ宜しくお願い申し上げます。」とあいさつがありました。

 全体会では、3名の在学生が実習成果を発表。病院や各施設での体験の様子を説明し、「クライエントのニーズに即した支援をするのために、クライエントのストレングスを活かす」「自分の支援の偏りを知覚し、支援の選択肢も増やすことが重要」などの意見や考察が挙げられました。





その後は分科会に分かれ、施設担当者と本学教職員による意見交換を行いました。事前学習や評価のつけ方、実習のふりかえりなど、具体的な課題について話し合いが行われました。


9月25日(水)池袋キャンパス



 2019年度福祉実習連絡協議会が9月25日(火)に9号館で開催されました。本学の実習に協力してくださっている各施設の方々をお招きし(31施設の方々にご出席いただきました)、実習指導の取り組みに関する情報共有の機会を設け、学生からの実習成果の発表や実習指導者による実習指導実践報告、より良い実習のためのグループワークなど、実習の意義を再確認する貴重な連絡協議会となりました

 はじめに植地正文社会福祉学部長より「本学は開学以来、現場実習を重視し、他大学よりも長い実習時間と独特な実習形態(継続型実習)を採用し、「実践力」と「即戦力」が備わった学生の養成を目指しています。学生は実習から戻ってくるたびに課題を見つけ出し、その課題を解決して成長していきます。その成長に親身に寄り添って下さいました多くの実習施設・機関の指導者様をはじめ関係者の皆様に心より感謝を申し上げます」と挨拶いたしました。
 第一部では実習を経験した4年生の学生4名がそれぞれの実習成果の発表を行いました。発表に参加した学生の一人、髙橋大貴さん(社会福祉コース4年)は、特別養護老人ホームで個別支援計画書の作成と担当ケースの支援を行って学んだこと一例として発表。最後に「実習では大学で学んだ理論を実践することで新たな知識を得ることができました。特別養護老人ホームで生活する方々はもちろん、その家族や他施設の職員、地域住民などからの視点で捉えることも大切です。これから社会福祉士として関わる際に、高齢者福祉を多角的に捉え、視野を広げることを意識できる専門職になれるよう頑張ります」と語ってくれました。





 第二部の分科会では、ソーシャルワーク実習関係と精神保健福祉援助関係のグループに分かれて「あなたが描くソーシャルワーカー像とは」「今後の本学における実習に対しての意見交換」などが行われました。
 本学の卒業生として参加いただいた千葉県内の就労継続支援B型事業所で施設長を務める細界裕人さんから「実習に来た学生が委縮することなく個性を生かせるように信頼関係を築いています。実習は慣れないことも多く大変かと思いますが、つらいと感じた時には相談できる先生方が東京福祉大学にはたくさんいらっしゃいます。自分自身のケアもしっかりして頑張ってください」と温かいメッセージをいただきました。