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2019.11.01

学生向けワークショップ「心のブランコ~怖くない自殺予防~」を池袋キャンパスで開催

 東京福祉大学は地域福祉推進事業団と協働し、2019年度 東京都自殺対策強化補助事業 学生向けワークショップ「心のブランコ~怖くない自殺予防」を9月28日(土)、池袋キャンパスで開催しました。“学生一人ひとりが生きる理由を考えること”“ゲートキーパー*の役割”などを目的として大門俊樹講師(社会福祉学部)を中心として、30名を超える参加者が5グループに分かれて意見交換やロールプレイを行いました。

 始めに、鈴木康明心理学部長から「心のブランコ~私たちの生きる理由。怖くない自殺予防~」と題して、「不安」「恐怖」「孤独」といった感情を例に挙げ“心の均衡を保つためにするべきこと”などの講義がありました。

 その後は学生スタッフが中心となり「SNSと自殺予防のワーク」として、SNSで相談がきたら・見かけたら、ゲートキーパー*としてどう受け答えをするかを考え、「生きていく中で“楽しさ”“やりがい”を共有し、お互いに信頼関係を築きましょう」などの意見がグループから発表されました。

 地域福祉推進事業団の代表、渡辺和弘さんは「いろいろな情報が飛び交い、生きていくこと自体が難しい世の中になっています。このワークショップで学んだ若い人たちが身近な人の変化に気づき、その気持ちが周りに伝わることによって世の中もいい方向に変化していくと思います。これからも学生の成長に期待してワークショップを続け、事業をバックアップしていきたいと思っています」と本学への期待を語っていただきました。
 学生スタッフの中野航輔さん(社会福祉学科4年)は「自殺という難しい領域に、学生同士で命に関わるテーマを話し合い、いろいろな意見を引き出すことができてよかったと思います。これから社会人となり専門職として、人と関わっていくことが多いと思います。ワークショップの経験で得たことを生かし、これが終わりではなく始まりだ。という気持ちで前向きに人と関わっていきたいと思います」と語ってくれました。
 *ゲートキーパー・・・生きることに悩んでいる人に寄り添い守る「命の門番」