2019.11.20
池袋キャンパスで「第12回動物介在教育・療法学会学術大会」を開催 !

2019年11月8日~10日にかけて、環境省などの後援を得て「第12回動物介在教育・療法学会学術大会」が本学池袋キャンパス9号館で開催されました。
特別講演では、世界の第一線で活躍している動物行動学のスペシャリスト、ヴィベケ・リーセさんが「セラピードッグに必要なエッセンス」の実践例を紹介いただき、実際に犬を教室の中に招き入れた犬の評価方法のデモンストレーションでは、参加者が身を乗り出して熱心に観察していました。
ヴィベケ・リーセさん
教育講演では、川嶋 舟先生(東京農業大学准教授)より「馬介在療法の可能性」について、その効果や役割についての検証を発表され、この領域に関わる方々に対しても職業として成り立つような仕組みを整え、志を持った方が取り組みやすい環境を整えることも必要です。と参加された皆さんに呼びかけられました。
川嶋 舟先生
今回は一般の方々にも参加を呼びかけ、市民公開講座として養老孟司先生(東京大学名誉教授)に「ねこに学ぶ人生の生き方」と題して講演いただきました。
養老孟司先生
その他にもシンポジウムが開催され、「行政・現場・研究者の視点から動物介在教育・療法を考察する」では、行政の立場から「不登校の現状」や「地域包括ケア」について文部科学省と厚生労働省の方々から貴重な意見を伺いました。
最後に、今学術大会の大会長を務めた本学の保育児童学部 佐野葉子准教授は「動物介在教育・療法は、動物とハンドラー、教員、医師、看護師、臨床心理士、カウンセラーなど多くの専門家が関わっています。人と人、人と動物、行政と地域、研究者と実践者のつながりがなくては、動物介在教育・療法は成り立ちません。これからもそれぞれの立場で対策や研究をしていただき、縦と横のつながりを強め、動物介在教育・療法のさらなる発展を願っております」と挨拶しました。