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2016年度 第5回FD特別研修会を実施




東京福祉大学では、2000年(平成12年度)開学当初から、学生の学習能力や教育効果を高める方策の一環として、教員研修会や授業見学を行いながら教員の授業内容・方法を改善するなど、全学を挙げて実践的なファカルティ・ディベロップメント(FD)に取り組んでいます。今回は、1月19日(木)に伊勢崎キャンパスで開催された、2016年度の第5回FD特別研修会について紹介いたします。

>>ファカルティ・ディベロップメントとは(外部サイト)
過去のFD研修会の様子 >>第1回  >>第2回  >>第3回  >>第4回


はじめに、喜多村副学長が「教育者のプロとして、去年より今年、今年より来年と、今後さらに教育力を高めていってください。FDの趣旨を十分理解した上で、自身の授業に生かしていただきたい」と述べました。
2016年度最後のFD特別研修会となる今回は、FD専門部会・部会員の小野准教授が司会を務め、次年度に向けて「FD特別研修会の指導案」の作成を行いました。





まず、「次年度のFD特別研修会で行って欲しいテーマと具体的な内容」を決定するために、各班が「マインドマップ」を使ってディスカッションを行いました。マインドマップは、中心概念から放射状にイメージを書き広げていく手法のことで、思考の整理や共通理解を図るのに役立ちますが、今回の場合、教育力向上のポイントを多角的に捉える効果が期待できます。各班とも非常に白熱し、キーワードを書いたふせん紙の位置を何度も変えて試行錯誤している光景が多く見られました。






発表では、「学生のやる気と集中力を高める授業法」に関するテーマを挙げる班、「経済面や精神面でのネガティブな要素を持つ学生のモチベーションを上げる方法」に着目した班、さらに「学ぶ力の格差」や「教員の魅力」をテーマにする班もありました。具体的な案としては、1回だけでなく2回3回と段階的に学習させることや、他の専門分野の教員との意見交換を設けることの必要性、先輩学生によるディスカッションDVD作成の提案や、中には浅草の落語家を呼ぶなどの斬新なアイデアも挙げられました。



指導案については、各班で再度練り直して完成させ、2月末までに提出することになりました。最後に、FD専門部会・部会長の成田教授が「今年度のFD特別研修会は今回が最後となりますが、研修会も授業と同様、終わった後が大事です」として、「研修会後(授業終了後)の教員(学生)の主体的な活動が、問題解決には大きな力となります」と述べ、「引き続きFDの意識を持って、授業の改善に努めてください」と呼び掛けました。





東京福祉大学のFD特別研修会は、2017年度も開催する予定です。